B型肝炎ワクチン
【概要】 感染力をもたないB型肝炎ウイルスの一部分を培養細胞に作らせて、ワクチンとして接種すると、感染防御のHBs抗体ができる。商品名はビームゲン(化血研-藤沢)、沈降B型肝炎ワクチン「明乳」(明治乳業)、ヘプタバックス-Ⅱなど。
【詳しく】 B型肝炎の予防には、0.5mLずつを4週間隔で2回、更に20~24週を経過した後に1回0.5mL皮下注・筋注する。HBVキャリアの母親から生まれた新生児の予防には、0.25mLを1回、生後2~3カ月に皮下注する。汚染事故後の肝炎発病予防には、0.5mLを1回、事故発生7日以内に皮下・筋注する。医療従事者の採用時にはHBVの検査を行い、適応があるものには病院の負担でワクチンを接種する。保険適用は血友病患者に限られ、性行為などB型肝炎の予防では自費となる。HIV感染者では、初診時にB型肝炎の罹患状況(HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体)を必ず調べ、必要な場合はワクチン接種が勧められる。
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