H&K DMR762とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > H&K DMR762の意味・解説 

H&K G28

(H&K DMR762 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/14 06:11 UTC 版)

H&K G28とは、ドイツヘッケラー&コッホ社が開発した半自動式狙撃銃である。


注釈

  1. ^ ドイツ連邦軍におけるHK417自動小銃に対する“G27”の制式番号は、2015年にアフガニスタン派遣部隊で発生したH&K G36の信頼性問題に対処するためにHK417を発注した[1][2]際に「G27P」として確定された。
    G28について、「HK417のドイツ連邦軍制式番号がG27で、その発展型の狙撃銃型がG28である」と解説されていることがあるが、公式にはG27の制式番号は試作の狙撃型のみに付けられた仮制式名称で、2015年にG27Pとして発注されるまではHK417そのものを指す包括的な制式番号とはされておらず、G28も公式にはあくまで「MR762(MR308)を基に新規に開発された」装備という位置づけである。
  2. ^ ただし、“Patrol/Scout”(G28E3)はドイツ連邦軍に実際に運用されている画像や映像がほとんど存在しておらず、実態としては状況に応じての組み換えは行われないまま“Standard”(G28E2)のみが用いられ、弾倉のみ状況に応じて容量の違うものを選択している模様である。
  3. ^ OTB(Over The Beach:上陸作戦の意)性能、と呼ばれるもので、バッファチューブとボルトキャリアに排水孔が設けられており、機関部に侵入した水を排出する。
  4. ^ そのため、G28はアッパーレシーバーとロアレシーバーの質感が異なっており、この点がMR308/762にG28風のパーツを組み合わせた民間向けのG28風モデル(MR308/762“G28 Look”)との大きな識別点である。
  5. ^ ロングタイプのハンドガードを装着した際は規制子の調節ノブが隠れてしまうため、ハンドガード上半部左側面の中程には調節ノブ操作用のスリットがある。
  6. ^ a b 基本構成としては“Standard”タイプはロングタイプ(16インチ長)のハンドガードと調整可能なタイプの銃床を、“Patrol”タイプはショートタイプ(9インチ長)のハンドガードと、HK417/MR308(MR762)と同じ伸縮式銃床を装備する。
  7. ^ これらの特徴はHK417/416、及びそれらの民間型の改良モデルにも採り入れられている。
  8. ^ 「チークピース」とも。頬付けの射撃姿勢の際に頬を置くための銃床の一部。
  9. ^ 有効射程はPMII3-20x50装着時は800m、PMII1-8x24装着時は600mとなる。
  10. ^ 無倍率の暗視装置で、照準眼鏡の前方に装着して接眼部を通して照準眼鏡の視界に暗視映像を投影する方式の暗視装置。英語では“night vision adaptor”と呼ばれる。
  11. ^ 公式な色名称は「RAL-8000 green-brown」となっている。タンカラーは本銃の採用結果を受けてHK417及び416のラインナップにも採り入れられた。
  12. ^ 2015年には、ハンドガードの側面部分をKMR (KeyMod Modular Rail:KeyMod式レイルシステム)対応とした、MR308の最新型と同じ新型の軽量タイプとされているものが武器見本市に出展されている[8]
  13. ^ H&K社オリジナルのもので、上面にはピカティニー・レールがあり、側/下面のレイル取り付け用の孔がKeyMod式とは前後逆のパターンになっている。全体のデザインとしてはMR762の消音器装着型であるMR762A1-SDのハンドガードに十字型の肉抜孔を追加したような形状である。
  14. ^ トリガーがシアを開放した位置で停止するように引きしろを制限するための装置で、半自動銃の場合は主に必要以上にトリガーを引くことなく素早く次弾を発射できるようにすることを目的として装備される。また、発砲反動等により過剰にトリガーが引かれる(破損や故障の原因になる)ことを防ぐ作用もある。
  15. ^ 2015年からは一部仕様を変更の上「MR762A1 Long Rifle Package II」の製品名で販売されている。[12]

出典

  1. ^ BREAKING: Bundeswehr Accepts HK417 As Temporary Replacement For G36 With Front-Line Troops”. THE FIREARMSBLOG.COM (2015年8月29日). 2016年3月3日閲覧。
  2. ^ CLARIFICATION: Recent Bundeswehr HK417 Purchase Is Supplementary”. THE FIREARMSBLOG.COM (2015年9月1日). 2016年3月3日閲覧。
  3. ^ 『GUN Professionals』2013年7月、29頁。 
  4. ^ a b c 『GUN Professionals』2013年7月、30頁。 
  5. ^ a b SHOT Show – H&K G28E” (英語). SOLDIER SYSTEMS. 2016年2月29日閲覧。
  6. ^ a b c H&K 社が米陸軍の M110 からのリプレイスを図るセミオート式狙撃銃 (CSASS) コンペに勝利”. MILITARY BLOG. 2017年1月9日閲覧。
  7. ^ H&K社公式サイトの公表値より
  8. ^ G28 Marksman rifle Heckler & Koch”. ARMY RECOGNITION. 2015年12月16日閲覧。
  9. ^ (S)HOTwash 2016 - erste Eindrücke von der SHOT Show im Schnelldurchgang.Montag, 25. Januar 2016”. "STRATEGIE & TECHNIK"-Blog.. 2016年2月29日閲覧。
  10. ^ HK G28E mit OSS-Schalldämpfer. Foto: JPW”. 2016年2月29日閲覧。
  11. ^ SHOT Show – H&K G28E,The trigger is kind of interesting, but even more so once you get inside.”. SOLDIER SYSTEMS. 2016年3月2日閲覧。
  12. ^ MR762A1 LONG RIFLE PACKAGE III”. HK USA. 2021年10月28日閲覧。
  13. ^ www.deutschesheer.de(ドイツ陸軍公式サイト)>Technik>Leichte Waffen>Gewehr G28





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「H&K DMR762」の関連用語

H&K DMR762のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



H&K DMR762のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのH&K G28 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS