グラム (Gramme, Zenobe Theophile)
グラムという人は
ツェノーブ・テオフィル・グラム
グラムの主な経歴
1870年、環状電機子を用いたグラム発電機を開発する。 ジーメンスらの手によって自励発電機は一応の完成をみた。 しかし、技術的な重要課題として長時間の安定運転の問題、とりわけ電機子発熱の対策が急務であった。 環状巻線構造は1865年にイタリアの物理学者によって論文が発表されていたが、当時はほとんど注目されなかった。 グラムはこれに着目し、実用化まで昇華した。グラム発電機は過熱が少なく連続運転が可能な発電機であった。
ドイツではジーメンス・ハルスケ社が鼓状電機子を採用してグラム発電機に対抗した。
当時の用途は主に電気化学用であり、必要とされたのは直流電源であった。 整流子を用い直流に変換していたが、この整流子がしばしば故障の原因となった。
1873年、グラム発電機の電動機化をする。 先のグラム発電機をウィーンの博覧会に出品したが結線を間違えた。 他の発電機を電源としてグラム発電機は回転しだし、発電機がモーターとしても使用できることの着想となった。 これよりモーターへの展開がはじまったという。
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