GLACISとは? わかりやすく解説

グラシ【(フランス)glacis】

読み方:ぐらし

グラッシ


グラッシ【(フランス)glacis】

読み方:ぐらっし

油絵で、透明な油絵の具溶いて薄めたものを、すでに乾いた絵の具の上薄く塗ること。また、その薄い膜。光沢深み与えるための伝統的な技法。おつゆ。グラシ


グラッシ

読み】:グラッシ
【英】:GLACIS

絵画技法1つグレーズとも呼ぶ。すでに塗られている絵具あるいは地塗りの上に、透明な絵具溶き油でうすめて薄く塗ること、あるいはこの薄い絵具の膜をさす。光はグラッシを通過して下層絵具表面から反射され、それによって特有の深み輝き生む一般的には下層絵具はグラッシよりも明るく不透明顔料含んでいるが、グラッシは透明顔料用いる。グラッシを施した色は浮き出して見え不透明顔料を含む色は後退して見える。この技法歴史古く、とくに中世においてはテンペラ画水彩画技法として用いられている。15世紀に入ると油彩画応用されるようになり、以来19世紀にいたるまで油彩画は何層にも塗り重ねられ精緻な構造をもつ絵画技法として発展した日本では俗に「おつゆ」と呼ぶ。

斜堤

(GLACIS から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 13:55 UTC 版)

斜堤(しゃてい、英語フランス語ドイツ語:Glacis、発音:グラシ[ɡlaˈsiː] 、元来の意味は「斜面」)とはヨーロッパ近世要塞建築の用語で、星形要塞タイプ城郭都市の防衛設備としてヨーロッパ各地の都市に広く普及した土塁構築物のこと。近世ヨーロッパの都市では城壁(市壁)の周囲にを巡らせていたが、堀の外側に盛り土をし、外縁部へ向けて緩やかに下る斜面を付けて整地した土塁構築物のことを「斜堤」と言う。


  1. ^ Jackson, Louis (1911). "Fortification and Siegecraft" . In Chisholm, Hugh (ed.). Encyclopædia Britannica. 10 (11th ed.). Cambridge University Press. pp. 679–725.
  2. ^ "The Terminology of a Fortress:Glacis". www.fortadams.org. Retrieved 14 June 2014.


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