FF3とは? わかりやすく解説

ファイナルファンタジーIII

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 02:22 UTC 版)

ファイナルファンタジーIII』(ファイナルファンタジースリー、FINAL FANTASY III、略称: FFIIIFF3ファイファンIIIなど)は、1990年4月27日に日本のスクウェアから発売されたファミリーコンピュータコンピュータRPGファイナルファンタジーシリーズの第3作目。


注釈

  1. ^ 坂口博信によれば、このようなキャラクターの動きを制御するプログラムをシステム化したものを、2000年当時スクウェア社内において「エーテル」と呼んでおり、「『ファイナルファンタジー』っていうのは、その演技プログラム(筆者注-「エーテル」のこと)の発展の歴史なんですよ」とも述べている[4]
  2. ^ ワードメモリーシステムとは、『FFII』において、主人公たちが特定の作中登場人物との会話の中で一定の重要な単語を「おぼえる」ことができ、そうして覚えた単語を別のキャラクターに「たずねる」ことができるというシステムである。
  3. ^ このような仕様になったのは、田中弘道が組んだスクリプトの関数をプログラマーのナーシャ(日本語が話せない)に説明するのが面倒だったことが理由である(ニコニコ生放送「FFの生みの親・坂口博信氏が『FFIII』をクリアーする放送」での田中弘道による述懐)。
  4. ^ このことは、テレビ東京系スーパーマリオクラブ』の『ファイナルファンタジーV』発売に際し組まれたFF特集において、過去の作品を振り返る坂口のインタビューで語られている。
  5. ^ ダメージを示す場合は赤、回復の場合は緑の数値がポップアップされる。
  6. ^ FFシリーズにおいてこの数値表現を行なったのは本作が初であるが、「ゲーム作品」という広い目で見た場合、類似した数値表現を行なっている作品は本作以前にも存在する。
  7. ^ パーティ側の防御/回避率・魔法防御/魔法回避がすべて0になり、敵側の攻撃力が2倍になる。
  8. ^ 属性魔法を吸収する敵がいるために魔法をオートターゲットするとむしろ不利になってしまうという配慮からこのような仕様になった[7]
  9. ^ 実行予定コマンドの表示については、『FFXII』など類似したインターフェイスを持つ作品も存在する。
  10. ^ 「武器有効属性」および各種属性の名称は、エフ・コーポレーション編『ファイナルファンタジーIII[第2巻] 完全攻略編』(1990年、NTT出版株式会社)上・下に依拠している。
  11. ^ 例えば、魔法が全く使用できないジョブである戦士にも魔法オーブを装備させることは可能である。
  12. ^ 次作『FFIV』以降では、このような「条件によって(ランダムに)効果が変わる召喚魔法」は「ごく一部の例外」として存在するのみであり、基本的には「1つの召喚獣につき1つの効果」という形態になった
  13. ^ この3体の召喚獣については、通常の手順でプレイした場合はこれらの召喚魔法を売っている場所に行き着く前に召喚獣を倒すこととなり、倒した際にオーブを1個ずつもらえる。
  14. ^ 次作『FFIV』以降は呼び出される召喚獣の名前と魔法名称が統一された。
  15. ^ 湖を越える機会はあるが、海を越える機会はないまま失われる。森や砂漠の上などには着陸できない。
  16. ^ 戦闘中はアイテム欄が整頓されないことを利用する。手に装備できる物(武器、盾、矢など)の複数個の塊を用意し、戦闘中に装備の着脱を繰り返すと、これが1個ずつに分解されて複数の欄を占領していき、やがてアイテム欄が埋め尽くされ、さらに繰り返すと以降のアドレスがどんどん書き換わっていく。
  17. ^ また、40回以上切り替えた状態で戦闘に突入したり、28回以上切り替えた状態で歩いて外に出る、テレポを使うなどの行動をするとフリーズする。同時にかなりの高確率でセーブデータが破壊されてしまう。
  18. ^ 他にも、トーザス、バイキングのアジト、バハムートの洞窟、古代の民の迷宮などの「フィールドからの入口が複数あるマップ」やアムルの宿屋の扉、クリスタルタワーとエウレカを繋ぐワープポイント(後述)でも同様の現象を引き起こせる。
  19. ^ クリスタルタワーとエウレカの出入り口付近(エウレカの鍵を使用したマップ)
  20. ^ デジョンを使わずにこの場所へ行く方法(サスーン城バグの応用)もある。すなわち、1・MPを使い果たしている、2・誰も黒魔法を使えるジョブに就いていない、3・そもそもデジョンを所持・習得していないなどの状況でもこの裏技は行うことができる。ただし、これらの方法を用いた場合でも、脱出する際にはデジョンが必須となるため、3・の状況下で侵入した場合はリセットするしかなくなる。その他の方法を用いたときは、デジョンを使える状態にすれば、脱出することができる。
  21. ^ 各ジョブ名に併記されている英語表記は、FC版『FFIII』が米国で非公式に翻訳された際の表記である。
  22. ^ オニオンソード、オニオンシールド、オニオンアーマー、オニオンヘルム、オニオレットのことを指す。なお、全体としての呼称は「オニオンシリーズ」や「オニオンの装備」など多様である。
  23. ^ ただし、4人分色分けされているのはフィールド画面だけで、戦闘画面では4人中2人が同じ姿となっており、3人分しか色分けされていない。
  24. ^ ジョブデザインを担当した石井浩一によれば、この赤い縁取りは「自らの呪文を織り込んだ糸で刺繍している」ものであるとのこと[12]
  25. ^ ただし、例外として「クリスタルメイル」などのクリスタル系防具、「リボン」、「ラグナロク」は装備可能。
  26. ^ 通常の武器のように装備して使う(両手装備も可能)。即ち、しゅりけんを装備した状態で「たたかう」コマンドを選択して敵に投げつける。しゅりけんは消費武器で一度使うとなくなる。ストックがある限り、戦闘中に何度でも装備し直すことが可能。
  27. ^ 闇の戦士(水のダーククリスタル)の発言参照。
  28. ^ 田中弘道によれば、この開発中止になった『FFIV』が後に『聖剣伝説2』としてリリースされることになったという(田中弘道は「自分の中では『聖剣2』が『FFIII』の続編という感覚だったんです」と語っている)。また、『聖剣伝説3』、『ゼノギアス』、『クロノ・クロス』まで『FFIII』とゲームシステム的に繋がっているとも述べている[32]
  29. ^ 『FFVI』ではタイアップを行っていた集英社Vジャンプ』が、ソフト発売と同時に攻略本を発売している。ただしこれは攻略記事の掲載が途中までとなっていて、攻略本というよりはガイドブック的な側面が強い。なお、『FFIV』以降のスーパーファミコンでリリースされたスクウェア作品のサウンドトラック盤の発売もNTT出版が担うこととなる。またもうひとつのスクウェアの看板タイトル『サガシリーズ』の公式攻略本も、『ロマンシング サ・ガ3』までは同社からの発売だった。

出典

  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、126頁。 
  2. ^ a b マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 978-4-86511-985-5、2018年10月10日発行)、51ページ
  3. ^ 週刊ファミ通. 株式会社エンターブレイン. (2004年3月19日) 
  4. ^ 文・志田英邦/写真・松井友生『ゲーム・マエストロVOL.1プロデューサー/ディレクター編(1)』(株式会社毎日コミュニケーションズ、2000年)169頁(坂口博信発言)。
  5. ^ 『週刊ファミ通 No.614』株式会社エンターブレイン、2000年9月22日、23頁。 
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine』(アンビット、2016年)22ページから25ページ
  7. ^ a b 『FFIII』たまねぎ剣士はなぜたまねぎか──坂口氏、田中氏、青木氏、渋谷氏、樋口氏の豪華開発メンバーがニコ生でクリアに挑む。(樋口勝久発言)
  8. ^ エフ・コーポレーション編『ファイナルファンタジーIII[第1巻] 基礎知識編』(1990年、NTT出版株式会社)22頁、24頁、44頁、50頁-53頁
  9. ^ [1] 『FFIII』のラストダンジョンが激ムズになったワケとは?──坂口博信氏がプレイしながら語る当時の思い出(坂口博信発言)
  10. ^ エフ・コーポレーション編『ファイナルファンタジーIII[第1巻] 基礎知識編』(1990年、NTT出版株式会社)50頁
  11. ^ 『別冊宝島704 僕たちの好きなファイナルファンタジー』(株式会社宝島社、2002年)37頁(佐久間亮介執筆)
  12. ^ 『WEEKLYファミ通』993号(エンターブレイン、2007年)89頁)。
  13. ^ 文・志田英邦/写真・松井友生『ゲーム・マエストロVOL.1プロデューサー/ディレクター編(1)』(株式会社毎日コミュニケーションズ、2000年)168頁(坂口博信発言)。
  14. ^ 『WEEKLYファミ通』927号(エンターブレイン、2006年)付属小冊子9頁
  15. ^ a b c d 『電撃PlayStation Vol.149』メディアワークス、2000年7月28日、18,19,20,21,22,23,頁。 
  16. ^ a b c 『ファイナルファンタジー3 完全攻略編 第3巻』NTT、1990年8月30日、30,31,51,52,53,頁。 
  17. ^ エフ・コーポレーション編『ファイナルファンタジーIII[第1巻] 基礎知識編』(1990年、NTT出版株式会社)30頁。
  18. ^ 『ファイナルファンタジーIII 悠久の風伝説』(1990年、ポリスター)インナー参照。
  19. ^ 石井宏之/羽生真樹編『ファイナルファンタジーIII 公式コンプリートガイド』(2006年、株式会社スクウェア・エニックス)369頁参照
  20. ^ 「バーチャルコンソール」「バーチャルコンソールアーケード」「Wiiウェア」7月21日配信作品” (日本語). iNSIDE. イード (2009年7月21日). 2020年8月2日閲覧。
  21. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2013年12月27日). “Wii Uバーチャルコンソール1月8日配信タイトル ― 『ファイナルファンタジーIII』” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年8月2日閲覧。
  22. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年4月16日). “ファミコン版『ファイナルファンタジーIII』3DSバーチャルコンソールで配信決定” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年8月2日閲覧。
  23. ^ 安田俊亮 (2014年4月17日). “「ファイナルファンタジーIII」が3DSバーチャルコンソールに登場!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年8月2日閲覧。
  24. ^ 皐月誠 (2014年4月23日). “3DS用VCのFC版『ファイナルファンタジーIII』が本日4月23日より配信! 光の戦士たちによる“最後の壮大なドラマ”が蘇る” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA. 2020年8月2日閲覧。
  25. ^ ファミコンが手のひらサイズに! 任天堂が“ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ”を発表、往年の30作品収録で11月10日発売” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2016年9月30日). 2020年8月2日閲覧。
  26. ^ 三宮一二三 (2016年9月30日). “手のひらサイズのファミコン「ニンテンドークラシックミニ ファミコン」発売決定” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年8月2日閲覧。
  27. ^ そみん (2016年9月30日). “手のひらサイズのファミコンが11月10日発売。『マリオ』『FF3』など30作収録で5,980円+税” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA. 2020年8月2日閲覧。
  28. ^ Gueed (2016年9月30日). “あのファミコンが手のひらサイズに。HDMI接続&USB給電でソフト30本を遊べる「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が11月10日発売” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年8月2日閲覧。
  29. ^ 山口 (2016年9月30日). “30タイトル収録の手のひらサイズファミコン11月10日発売!” (日本語). ASCII GAMES. KADOKAWA. 2020年8月2日閲覧。
  30. ^ ファイナルファンタジー ピクセルリマスター公式サイト” (日本語). スクウェア・エニックス. スクウェア・エニックス. 2021年7月26日閲覧。
  31. ^ 「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター シリーズ」の開発をさせていただきました。”. 株式会社トーセ. 2022年3月21日閲覧。
  32. ^ 電撃オンライン:インタビュー『ファイナルファンタジーIII』
  33. ^ a b c d e 『FF3』30周年で訊く、開発秘話ミニインタビュー。ジョブデザインや魔剣士、たまねぎ剣士の秘密も - ファミ通.com 2020年4月27日
  34. ^ a b 『WEEKLYファミ通』993号(エンターブレイン、2007年)89頁
  35. ^ 『WEEKLYファミ通』907号(エンターブレイン、2006年)106頁
  36. ^ a b 『FFIII』たまねぎ剣士はなぜたまねぎか──坂口氏、田中氏、青木氏、渋谷氏、樋口氏の豪華開発メンバーがニコ生でクリアに挑む”. 電ファミニコゲーマー. マレ (2017年1月27日). 2020年12月6日閲覧。
  37. ^ a b c 運命のようなもの"が働いていた?……坂口博信が自作ゲームからFINAL FANTASYに辿り着くまで”. ニコニコ自作ゲームフェス. ドワンゴ (2015年4月20日). 2015年5月26日閲覧。
  38. ^ M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』52ページ
  39. ^ 『WEEKLYファミ通』928号(エンターブレイン、2006年)126頁
  40. ^ 『ファイナルファンタジーIII ORIGINAL SOUND VERSION』(1991年、アメリカーナ・レコード)ライナーノーツ参照。
  41. ^ Final Fantasy III for NES (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2020年8月2日閲覧。
  42. ^ a b ファイナルファンタジーIII まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年8月2日閲覧。
  43. ^ a b c d e 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、379頁。 
  44. ^ a b c d 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」『ファミ通』、エンターブレイン、2005年6月16日、13頁。 
  45. ^ ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine(アンビット、2016年)7ページ
  46. ^ 電撃オンライン『FINAL FANTASY I・II ADVANCE』インタビュー(時田貴司発言)
  47. ^ 『FFIII』のラストダンジョンが激ムズになったワケとは?──坂口博信氏がプレイしながら語る当時の思い出




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