ENNUIとは? わかりやすく解説

ennui

別表記:アンニュイ

「ennui」の意味・「ennui」とは

「ennui」はフランス語単語で、英語にも取り入れられている。この単語は「退屈」や「倦怠感」を表す。特に、何かをする気力興奮がなく、時間が過ぎるのをただ待つだけの状態を指す。例えば、長時間会議や退屈な授業受けているときに感じ感情が「ennui」である。

「ennui」の発音・読み方

「ennui」の発音IPA表記では /ɑnˈwi/ となる。IPAカタカナ読みでは「アンウィ」となる。日本人発音するカタカナ英語では「アンニー」に近い。発音によって意味や品詞が変わる単語はないため、特別な注意必要ない。

「ennui」の定義を英語で解説

英語の辞書では、「ennui」は"a feeling of listlessness and dissatisfaction arising from a lack of occupation or excitement"と定義されている。これは「何もすることがなく、興奮もない状態から生じ満足感のなさと無気力感」という意味である。

「ennui」の類語

「ennui」の類語としては、「boredom」や「tedium」がある。しかし、「ennui」はこれらの単語よりも深い倦怠感満足感のなさを表す。また、「ennui」は特に何もすることがない状態を指すのに対し、「boredom」や「tedium」は単に興味がない状態を指す。

「ennui」に関連する用語・表現

「ennui」に関連する表現としては、「feel a sense of ennui」や「be overcome with ennui」がある。これらは「ennui」を感じる、または「ennui」に打ちのめされるという意味になる。また、「ennui」はしばしば「existential ennui」の形で使われ人生存在対する深い倦怠感を表す。

「ennui」の例文

1. He was overcome with ennui during the long meeting.(彼は長い会議倦怠感打ちのめされた)
2. The ennui of her daily routine was starting to get to her.(彼女の日常のルーティーン倦怠感が彼女に影響与え始めていた)
3. The lecture was so boring that it filled me with ennui.(その講義はとても退屈で、私を倦怠感いっぱいにした)
4. She was feeling a deep sense of ennui.(彼女は深い倦怠感感じていた)
5. The ennui of the long winter was hard to bear.(長い冬の倦怠感は耐え難かった
6. The movie was filled with ennui, with no exciting scenes.(映画興奮するシーンがなく、倦怠感いっぱいだった)
7. He was feeling ennui after his retirement.(彼は退職後、倦怠感感じていた)
8. The ennui of the city life was getting to him.(都市生活倦怠感彼に影響与えていた)
9. The novel describes the ennui of the upper class.(その小説上流階級倦怠感描いている)
10. The ennui of the long journey was unbearable.(長い旅倦怠感は耐え難かった

アンニュイ

英語:ennui

「アンニュイ」とは・「アンニュイ」の意味

「アンニュイ(ennui)」とは、男性・女性問わず使われる言葉いい意味での「物憂げ」「影がある」を表す。

日本語での「アンニュイ」は基本的に褒め言葉であり、物憂げありながら美しく印象的な様子肯定的に表現している。ただし、アンニュイの条件明確になっているわけではなく感覚的にけだるげな様子形容しているケースも多い。レディスメンズ問わず、アンニュイはファッション方向性を示す言葉でもある。アンニュイなファッションモノトーンパステルカラー多用される派手なビビッドカラー暖色使われることは少ない。パンツスタイルで、肌の露出少な傾向にある。また、ヘアスタイルでは洗練された印象から、あえて外れるのがアンニュイのポイントだ。あえて無造作にまとめたりウェーブかけたりするのがアンニュイなヘアスタイルである。

もとはフランス語?「アンニュイ」の語源・由来

アンニュイの語源となった「ennui」はフランス語であり、「退屈」「やる気のないさま」を意味する単語だった。フランス国内では批判的な意味の強い単語である。しかし、日本では「ennui」に含まれる、「謎めいていて神秘的」「内省的繊細」という部分強調されるようになったカタカナの「アンニュイ」になってからは、主にポジティブな意味として用いられている。

「アンニュイ」の熟語・言い回し

アンニュイな顔とは


物憂げで、心の奥底見えにくい顔だちを「アンニュイな顔」と形容する芸能人でいえば、稲垣吾郎オダギリジョー小松菜奈ナタリー・ポートマンなどがアンニュイなルックスという評価受けてきた。長い前髪、鋭い目つき個性的なファッションセンス黒髪やアッシュカラーなどがアンニュイの特徴である。ただし、これらはあくまでも要素一部であり、ミステリアスな雰囲気の人を「アンニュイな顔」と表しているケースも多い。

アンニュイな顔の人は、感情他人に読まれにくい。そのため、「分かりづらい」「近寄りがたい」という評価も受けがちだ。一方で、「感情的にならず、落ち着いている」と捉えられる可能性もある。アンニュイな顔は俳優モデル向いており、作品の中で重要な役割を担う傾向にある。たとえば、オダギリジョー小松菜奈海外作品にも出演しており、インパクト残してきた。

アンニュイな感じとは


アンニュイな感じ」には2つの意味がある。まずは、けだるそうで覇気のない様子だ。エネルギーあるようには見えず落ち込んでいる。あるいは、心を閉ざしているような印象になる。ただし、このような雰囲気本人演出であることも多い。周囲とは違う特別感アピールとして、わざとけだるそうに振舞っているのだ。次にミステリアスな様子も「アンニュイな感じ」と表現されるアンニュイな感じの人は表情読まれにくい。何を考えているのか分からず周囲威圧感与える。逆をいえば、孤高存在であり、カリスマとして扱われる場合もある。

アンニュイな感じ」はファッションメイクのほか、芸術作品方向決めるときに使われる言葉だ。演出家からは「アンニュイな感じ演じてほしい」「アンニュイな感じ表情を頼む」と注文される表情によってアンニュイな感じ表現する以外にも、髪型小物などで雰囲気が変わることは多い。

アンニュイメイクとは


主に女性のメイクテクニックのひとつが「アンニュイメイク」である。ミステリアスで、物憂げ顔だち目指すためのメイクだ。アンニュイメイクは普通のメイク比べてつくりこむ要素少ない。そのため、もとの顔だちに関係なく、自由に楽しめる派手なメイク飽きた女性反動で、アンニュイメイクを始めパターン少なくない。アンニュイメイクのポイントは「透明感」と「くすんだ目元」、「控えめチーク」である。肌本来の美しさ残しつつ、目元けだるさアピールして、アンニュイな印象演出る。

具体的には、ベースメイクからムラ抑え透明感しこんでいく。ファンデーションマットかセミマットを選ぶ。そのうえでアイシャドウくすんだ目元つくっていく。インパクト加えたいなら、アイシャドウを赤やオレンジにすることも多い。目を大きく見せるのはアンニュイな印象から遠ざかるので、マスカラロングタイプにして、けだるい目つきになるよう工夫するリップについても、アンニュイメイクでは控えめな色にすることが一般的だ

アンニュイ女子とは


けだるい雰囲気女子総称が「アンニュイ女子」である。アンニュイ女子快活はきはきするとがない感情を表に出さず神秘的なイメージ守っている。インドア趣味持ち芸術カルチャーへの関心が高い。交友関係広げることに興味がなく、特定の友人とのみ付き合う。異性に対しても、自分から強くアピールするわけではない。しかし、ミステリアスな女性を好む男子からは人気がある。アンニュイ女子人間性ではなく、単にファッションメイクジャンルを指す場合もある。本人明る性格でも、見た目物憂げなら、アンニュイ女子にまとめられてしまう可能性は高い。

「アンニュイ」の使い方・例文

何を考えているか分からない人がいたとして、「暗い」「怖い」というのは望ましくないそういう人たちはアンニュイなのだ。感情的でないのは、ときに美徳にもなる。少なくとも、騒々しい人よりはましだと思われる場合もある。

若いころジョニー・デップ社会不適合者の役を演じさせれば右に出るものがなかった。彼の演技はアンニュイを超えていた。この世界のどこにも居場所がないといえるほどの狂気はらんでいたのだ。

正直なところアンニュイな顔は好みが分かれるそういう人たちは、他人からの評価をあまり気にしていない自分自身ファッション追求している印象だ。だからこそ周りからすると話しかけづらい思ってしまうのである

その美容院では、アンニュイなスタイル注文する人が急増していた。美容師たちは妙な流行不思議に思っていた。調べてみたところ、どうやら人気YouTuber影響らしい。

みんなでゲームをしようというとき、なぜか断る人はないだろうか。あるいは、同じ空間にいても、誰も笑顔見たとがない人はいるはずだ。こういうアンニュイな人たちは何を楽しみに生きているのだろう。

アンニュイな要素取り入れた広告は、スタイリッシュな仕上がりになることも多い。よくいえば、センスいい人たちに好かれるビジュアルだ。そして、悪くいえば消費者選んでいるようにも見えてしまう。

バーに入ると、ずいぶんアンニュイな美女一人バーボングラス揺らしていた。男はとても珍しいと感じた自分以外で、この店でバーボンを好む人間がいるとは思っていなかったからだ。男は話しかけてみることにした。

学校職場では、明るく快活な人が好かれやすい。なぜなら、社会生活では協調性重視されるからである。アンニュイな感じ気取って周囲から距離をとるのもいいだろう。しかし、そのような判断不利益になることが少なくないのだ。

アンニュイ女子を好む男性は、やや自意識過剰なところがある。ミステリアスな女性対し、「自分だけは理解者だ」と思い込みやすい。ただ実際は、同じことを考えている男性あちこちにいるのである

彼女は今まで付き合ってきた男性思い出していた。そして、自分価値観呆れていた。男たちはいずれアンニュイな顔だったのであるここまでこだわり一貫しているのは、もはや偏執的だった。

アンニュイ

英語:ennui

「アンニュイ」とは、「退屈さ・物憂さ気だるさ」などの気分のこと、および、そのような「(退屈そうな、物憂げな、気だるそうな)雰囲気ある様子」を意味する表現である。基本的にポジティブ意味合い用いられるフランス語の「ennui」に由来する語。

「アンニュイ」の語源はフランス語の ennui である

「アンニュイ」の語源フランス語の ennui(アンニュイ)である。もっとも、英語でもフランス語の ennui を外来語としてそのまま用いている。

フランス語や英語における ennui は「退屈」や「倦怠の意味用いられる語である。

フランス語の ennui の語源は英語の annoy と共通である

フランス語の「ennui(アンニュイ)」の語源は、古フランス語であり、ひいてはラテン語の「in odio(煩わしい)」に遡るとされる。英語の annoy(人を悩ませるいらだたせる)も ennui と同語とされる

なお英語の annoy他動詞であり、ennui は名詞である。

「アンニュイ」の用法

日本語では、「アンニュイ」は「アンニュイな気分」「アンニュイな雰囲気」あるいは「アンニュイさがある」という風に形容詞的に用いられることが多い。あるいは「アンニュイ女子」のように名詞直結したような言い方になる場合もある。

「アンニュイ女子」というのは、「アンニュイな雰囲気まとった女性」くらいの意味捉えられるが、おおむね「どこか退屈げで、憂い含んでおり、どことなく寂しげ・哀しげ・儚げ感じ漂わせるような表情所作装い雰囲気女性のような意味合い用いられているといえる

「アンニュイ女子」も含め女性雰囲気を「アンニュイ」と形容する場合基本的には好ましい意味合い褒め言葉として用いられる場合が多い。とはいえ原義は「退屈」であり、モテ要素という前向きな要素多かれ少なかれ日本語表現としての「アンニュイ」が持つ独特のニュアンスといえる

アンニュイ【(フランス)ennui】

読み方:あんにゅい

[名・形動ものうい感じであること。また、そのさま。倦怠(けんたい)。「—な午後

「アンニュイ」に似た言葉

ENNUI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 02:13 UTC 版)

ENNUI』(アンニュイ)は1986年12月16日にリリースされた門あさ美の3枚目のベスト・アルバムである。


  1. ^ Ennui 門あさ美”. Apple Inc.. 2015年2月1日23:00閲覧。


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