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DWG
別名:DWG形式
DWGとは、米Autodesk社が提供しているCADソフト「AutoCAD」における標準的なファイル形式のことである。DWG形式のファイルには拡張子として「.dwg」が付く。
AutoCADは3DCGによる立体的描画やアニメーションが可能で、土木建築の分野を中心に標準的なCADソフトとして利用されている。AutoCADのデータを他社のソフトウェアで読み込むためのファイル形式としては主にDXF形式が利用されてきたが、他のCADソフトでもDWGファイルに対応するケースが増えていることから、DWG形式でファイル交換が行われる場合も多い。
DWGファイルを閲覧するためのソフトウェアとして、Autodeskが「DWG TrueView」を無償で提供している。また、ファイル閲覧やファイル形式変換用のソフトウェアが、フリーソフトとして多数配布されている。
参照リンク
オートデスク
拡張子辞典 |
ウィキペディア |
DWG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/31 21:42 UTC 版)
| 拡張子 | .dwg |
|---|---|
| MIME Type | application/acad |
| 開発者 | オートデスク |
| 種別 | 図面 |
DWG(ディー・ダブル・ジー)は、オートデスク社製のCADソフトウェア、AutoCADの標準ファイル形式。drawingの略。拡張子として "dwg" を用いる。
目次 |
概要
DWGは AutoCADおよびそのシリーズ(AutoCAD LT、AutoCAD Mechanicalなど)の標準ファイル形式で、バイナリ形式を採用している。DWGファイルには、二次元もしくは三次元のベクトルデータをはじめ、レイヤ (画層)・線種・ハッチング等の図面データおよびメタデータなどが含まれる。
DWGは、オートデスク社が策定するファイル形式で、AutoCAD R14までは製品のバージョンアップと同時に新しい形式に更新されてきた。AutoCAD 2000以降は3バージョンごとに形式を更新している。最新のDWG形式はAutoCAD 2010が採用する2010 DWG形式である。
DWGとは別に、他のCADソフトウェアとのファイル交換を容易にするため、オートデスクが定義した形式がDXF(AutoCADファイル交換形式)である。DXFは公開された仕様と可読性の高いテキスト形式(バイナリ形式に圧縮することも可能)という特徴により、サポートするサードパーティ製のソフトウェアも開発しやすくなっている。ただし、仕様の解釈やデータ構造の違いによって、CADソフトウェア間で図面の再現が完全に実現できないケースも目立っている。
ファイルに含まれる情報
DWG形式のファイルには以下のような情報が含まれる。また、AutoCADが標準で持つ情報以外にも、アドオンアプリケーション(プラグインソフトウェア)が任意に付加でき、これらは拡張エンティティデータや拡張レコード、カスタム・オブジェクトなどとして情報も格納する。なお、DWGのバージョンによっては含まれないデータもあるので注意が必要である。
- グラフィカルデータ(エンティティ、図形情報)
-
- 3DFACE(3D 面)、3DSOLID(3D ソリッド)、ACAD_PROXY_ENTITY(ACAD プロキシ図形)、ARC(円弧)、ATTDEF(属性定義)、ATTRIB(属性)、BODY(ボディ)、CIRCLE(円)、DIMENSION(寸法)、ELLIPSE(楕円)、HATCH(ハッチング)、HELIX(らせん)、IMAGE(イメージ)、INSERT(ブロック挿入)、LEADER(引出線)、LIGHT(光源)、LINE(線分)、LWPOLYLINE(ライト ウェイト ポリライン)、MESH(メッシュ)、MLINE(マルチライン)、MLEADER(マルチ引出線)、MLEADERSTYLE(マルチ引出線スタイル)、MTEXT(マルチテキスト)、OLEFRAME(OLE フレーム)、OLE2FRAME(OLE2 フレーム)、POINT(点)、POLYLINE(ポリライン)、RAY(放射線)、REGION(リージョン)、SECTION(断面)、SEQEND(シーケンス終了)、SHAPE(シェイプ)、SOLID(2D 塗り潰し)、SPLINE(スプライン)、SUN(日照)、SURFACE(サーフェス)、TABLE(表)、TEXT(文字)、TOLERANCE(幾何交差)、TRACE(太線)、UNDERLAY(アンダーレイ)、VERTEX(頂点)、VIEWPORT(ビューポート)、WIPEOUT(ワイプアウト)、XLINE(構築線)
- 非グラフィカルデータ(格納テーブル情報)
-
- APPID(アプリケーション ID)、BLOCK_RECORD(ブロック レコード)、DIMSTYLE(寸法スタイル)、LAYER(画層)、LTYPE(線種)、STYLE(文字スタイル)、UCS(ユーザ座標系)、VIEW(ビュー)、VPORT(ビューポート)
- 非グラフィカルデータ(標準ディクショナリ、拡張レコード情報)
-
- ACAD_PROXY_OBJECT(ACAD プロキシ オブジェクト)、DATATABLE(データ テーブル)、DICTIONARY(ディクショナリ)、DICTIONARYVAR(ディクショナリ変数)、DIMASSOC(自動調整管理)、FIELD(フィールド)、GEODATA(地理的データ)、GROUP(グループ)、IDBUFFER(ID バッファ)、IMAGEDEF(イメージ定義)、IMAGEDEF_REACTOR(イメージ定義リアクタ)、LAYER_INDEX(画層インデックス)、LAYER_FILTER(画層フィルタ)、LAYOUT(レイアウト)、LIGHTLIST(光源一覧)、MATERIAL(マテリアル)、MLINESTYLE(マルチライン スタイル)、OBJECT_PTR(オブジェクト プリンタ)、PLOTSETTINGS(印刷設定)、RASTERVARIABLES(ラスター変数)、RENDER(レンダリング)、SECTION(断面)、SPATIAL_INDEX(空間インデックス)、SPATIAL_FILTER(空間フィルタ)、SORTENTSTABLE(SORTENTS テーブル)、TABLESTYLE(表スタイル)、UNDERLAYDEFINITION(アンダーレイ定義)、VISUALSTYLE(表示スタイル)、VBA_PROJECT(VBA プロジェクト)、WIPEOUTVARIABLES(WIPEOUT 変数)、XRECORD(拡張レコード)
DWG 形式のバージョン
DWG ファイルの最初の6文字は、DWG 形式のバージョンを示す識別コードとして利用されている。 次の表は、日本で販売されている(されていた) AutoCAD のバージョンとDWG形式のバージョンをまとめたものである。
| AutoCAD バージョン | DWG形式呼称 | 識別コード |
|---|---|---|
| AutoCAD 2010 | 2010/LT2010 図面形式 | AC1024 |
| AutoCAD 2007/2008/2009 | 2007/LT2007 図面形式 | AC1021 |
| AutoCAD 2004/2005/2006 | 2004/LT2004 図面形式 | AC1018 |
| AutoCAD 2000/2000i/2002 | 2000/LT2000 図面形式 | AC1015 |
| AutoCAD R14 | R14/LT98/LT97 図面形式 | AC1014 |
| AutoCAD R13J | R13/LT95 図面形式 | AC1012 |
| AutoCAD GX-5/R12J | R12/LT2 図面形式 | AC1009 |
| AutoCAD GX-3 | - 図面形式 | AC1006 |
| AutoCAD EX-II | - 図面形式 | AC1003 |
| AutoCAD ADE-3EX | - 図面形式 | AC1002 |
| AutoCAD ADE-3 | - 図面形式 | AC2.10 |
| AutoCAD 2 | - 図面形式 | AC1.50 |
DWG をサポートする製品とテクノロジ
- AutoCAD と AutoCAD をベースとする業種別製品(AutoCAD Architecture、AutoCAD Mechanical、AutoCAD Electrical、AutoCAD Civil 3D、AutoCAD Map 3D、AutoCAD P&ID)、AutoCAD LT が、ネイティブに DWG 形式へのファイル保存と読み込みをサポートする。また、AutoCAD とは異なるアーキテクチャを持つ Autodesk Inventor、Autodesk Revit、Autodesk 3ds Max といった他のオートデスク社の製品も、DWG 形式でのファイルの読み込みと書き出しをサポートしている。これらCAD製品とは別に、DWG形式のファイルを閲覧するためのビューアソフトウェアとして、オートデスク社はDWG TrueViewを無償で配布している。
- 他のCADソフトウェアでは、AutoCAD互換のIntelliCADや IntelliCAD をベースとするBricscad、ZWCAD も DWG 形式をサポートしている。これらの CAD ソフトウェアは、Open Design Alliance(英語)によって設立されたIntelliCAD Technology Consortium(英語)がオープンソース化している。
- CAD以外のソフトウェアでは、Adobe Illustratorのバージョン9以降、Microsoft Visio なども DWG 形式のファイルの読み書きが可能である。
- このようなソフトウェアや、IntelliCAD 以外の国産 CAD は、Open Design Alliance(英語)がDWGファイルのリバースエンジニアリングによって作成して、提供しているソフトウェア開発キットDWGdirectによって、DWG 形式の読み書きを実装しているケースが多い。
- オートデスク社は、自社製品の DWG 形式の入出力にソフトウェア開発キット RealDWGを利用しており、サードパーティにもライセンス供与している。
データ欠落と TrustedDWG
DWG 形式はAutoCADのバージョン間で差異があり、より古いバージョンのAutoCADにて読み込むためには、DWG のうちでも適切なバージョンで保存する必要がある。また、より古いバージョンで読み込めた場合でも、編集などの操作によって一部の情報が脱落する場合がある。以下に、含まれる情報の一部を挙げる。
- 基本図形のベクトルデータおよび属性情報
- ハッチングの定義
- 線種の定義
- 縮尺
- レイアウト
- メタ情報
オートデスク社は、AutoCADが実行中に クラッシュした場合、メモリの状況をサーバーに自動送信する Customer Error Reporting 機能があり、この機能によって蓄積した情報を解析したところ、下位バージョン互換のケースとは別に、オートデスク製の製品以外から保存された DWG ファイルには、データ構造上に欠損のあるものがあり、編集中の CAD ソフトウェアを不安定にするケースが報告されている、としている。
このため、AutoCAD 2007 以降の AutoCAD では、オートデスク社製品から保存された DWG ファイルを TrustedDWG として区別するようになっている。オートデスク社の CAD ソフトウェアや、オートデスクがライセンス供与した RealDWG や AutoCAD OEM を使ったソフトウェア製品以外が保存した DWG ファイルを開こうとすると、次の警告メッセージが表示されるようになっている。
-
- 「Autodesk DWG ではありません。この DWG ファイルを保存したアプリケーションは、オートデスクによって開発された、またはライセンスを受けたソフトウェアではありません。オートデスクはこのファイルの互換性や完全性を保障できません。」
オートデスク社によれば、RealDWG や AutoCAD OEM は、競合する CAD ベンダーやサードパーティには供与されないとなっている。しかし、最近では競合する MicroStation を持つベントレーシステムズに RealDWG 供与するアナウンスもあり、注目されている。
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類

