DP 10646とは? わかりやすく解説

DP 10646

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:49 UTC 版)

DIS 10646」の記事における「DP 10646」の解説

1983年7月ISO/TC 97アメリカ提案もとづき各国文字統一して扱える2オクテットコードの作成決定し実際の作業文字コード担当するISO/TC 97/SC 2が行うことになった1984年4月京都開催されISO/TC 97/SC 2において、それまで存在したISO/TC 97/SC 2/WG 1とは別の専門ワークグループ (ISO/TC 97/SC 2/WG 2) を設置することと、作成する規格規格番号ISO 10646とすることが決定された。 1985年にはアメリカ作成したA案とイギリス作成したB案の二つの案が提出された。A案はISO 2022との互換性重視したもので、第1オクテット、第2オクテットともにISO 2022制御領域相当する部分使用せず20から7EとA0からFFのみを用いるものであった。これに対しB案は「真の16ビットコード」を目指して第1オクテット、第2オクテットともにフル使用し16ビット表現できる空間をすべて使用するというものであった。この両者は共に当時すでに規格として制定されていた日本・中国韓国漢字について統合せずにそのまま含むことを想定したものであった。この両案が検討され結果1987年3月ベルリン開催されISO/TC 97/SC 2においてA案が選ばれ「DP 10646」となった日本はこの案において3021から7E7EにJIS X 0208第一水準漢字第二水準漢字、B0A1からFEFEに韓国KS C 5601文字を、B021からFE7Eに中国GB 2312文字それぞれ入れることを考えていた。この案は、日本・中国韓国当時すでにそれぞれの国の規格として制定されISO 2022に基づく国際登録簿に登録されていた文字コード規格文字全て含むことは可能ではあったが、中国当時自国文字コードGB 2312拡張進めており、この案では「現在規格化目指し作業進めている漢字全て入れることが出来ない」などといった理由反対され、さらに日本当時作業開始されていたJIS X 0208拡張1990年に「JIS X 0212 補助漢字」として完成することになるもの)によって増える文字入れることが出来ないといった理由から大幅な見直し迫られることになったその結果DIS 10646はマシンアーキティクチャと親和性の高い4オクテット32ビット)をベースに1オクテットから4オクテットまでのサブセットを持つコード根本的に作り直されることになった

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