DHL 寒天培地とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > DHL 寒天培地の意味・解説 

DHL寒天培地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/31 04:33 UTC 版)

DHL寒天培地(ディーエイチエルかんてんばいち、Deoxycholate-hydrogen sulfide-lactose agar)とは、腸内細菌科の選択培地として利用される寒天培地の1つ。サルモネラ属菌、赤痢菌エルシニア属菌などの分離に用いられる[1]乳糖、白糖分解菌は赤色から桃色の不透明なコロニーを形成する。乳糖、白糖非分解菌は無色透明なコロニーを形成する。硫化水素産生菌は黒色コロニーを形成する。例えば、DHL寒天培地上で大腸菌は赤色コロニー、赤痢菌は無色コロニーを形成し、サルモネラ属菌の大部分は黒色コロニーを形成するが、一部に黒色コロニーを形成しないものも存在する[2]




  1. ^ 特にサルモネラ属と赤痢菌の分離に用られる旨は、坂崎ら(1990:125)に記載がある。エルシニア属は株によっては発育が抑制される場合があるため(貫名 2009)、注意が必要である。
  2. ^ 坂崎ら(1990:127)によれば、サルモネラ属は菌株によっては培養時間が短いと黒色が明瞭でないこともあるが、それでも集落の中心部には明瞭な黒色が見られるはずであり、かつ、それを室温に放置すると黒色はより鮮明になるとしている。
  3. ^ 坂崎ら 1990:126


「DHL寒天培地」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「DHL 寒天培地」の関連用語

DHL 寒天培地のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



DHL 寒天培地のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのDHL寒天培地 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS