集団安全保障
英語:collective security
複数の国家が国際的な組織や枠組を形成しルールを定めることで、その国際的な枠組内における紛争などを未然に防ぎ、平和を維持しようとする安全保障体制。主権国家体制を基本とした勢力均衡論の代替物として広まった。
集団安全保障を行う場合には、将来的に敵になりそうな国家をあえて国際組織に加入させて、その潜在的な敵国の行動を抑制するといった狙いもあるとされる。
第一次世界大戦後、新たな安全保障体制としてアメリカ大統領のウッドロー・ウィルソンが集団安全保障の必要性を唱え、国際連盟が設立された。しかし大国が国際連盟に参加しなかったなどの要因で、国際連盟による集団安全保障体制は十分に機能しなかった。
第二次世界大戦後に設立された国際連合では、国際連盟の反省を活かし、アメリカをはじめとする大国が参加することで、より強力な集団安全保障体制を目指している。
21世紀現在では、集団的自衛権やPKOの活動などが集団安全保障の争点となっている。
集団安全保障
(Collective Security から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 01:22 UTC 版)
集団安全保障(しゅうだんあんぜんほしょう、英: collective security)とは、潜在的な敵国も含めた国際的な集団を構築し、不当に平和を破壊した国に対しては、その他の国々が集団で制裁するという国際安全保障体制の一種である。
- ^ “集団安全保障も全面容認を=政府有識者懇が提言へ”. 時事通信. (2013年8月16日) 2013年8月17日閲覧。
- ^ Karsh, Efraim (1988) Neutrality and Small States. Routledge. ISBN 0415005078. p. 112.
- ^ Gorodetsky, Gabriel, Soviet Foreign Policy, 1917–1991: A Retrospective, Routledge, 1994, ISBN 0-7146-4506-0, page 55
- ^ Maurice Cowling, The Impact of Hitler. British Politics and British Policy. 1933-1940 (Cambridge: Cambridge University Press, 1975), pp. 114-115.
- ^ Cowling, Impact of Hitler, p. 80.
- 1 集団安全保障とは
- 2 集団安全保障の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
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