Chiba Institute of Technologyとは? わかりやすく解説

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千葉工業大学

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 02:09 UTC 版)

千葉工業大学(ちばこうぎょうだいがく、英語: Chiba Institute of Technology)は、千葉県習志野市津田沼2丁目17番1号に本部を置く日本私立大学1942年創立、1942年大学設置。大学の略称は「千葉工大(ちばこうだい)」または「工大(こうだい)」、英称では「CIT」または「ChibaTech」。


注釈

  1. ^ 理工学部を持つ総合大学である旧帝国大学はどれも数に含めず、対象を「現存する単体の理工系大学」に限定した場合。1929年に国立の東京工業大学が設置され、1942年に私立の興亞工業大學(千葉工業大学の前身)が設立された。東京工業大学と同時に昇格した官立の大阪工業大学(1929年設立)は、1933年に大阪帝国大学に吸収されたため数に含めない。日本最初の私立理工系単科大学である藤原工業大学(1939年設立)も、1944年に慶應義塾大学に併合されて同大学の工学部となったため数に含めない。1881年に設置された専門学校である東京物理学校を前身とする東京理科大学は理工系単科大学として昇格したのが1949年であるため数に含めない。これら以外の現在存在する国立:私立の理工系(単科)大学は全て戦後に設立されたものである。
  2. ^ 設置が計画されたが戦時のため、機械学科に変更された。戦後に生産工学、経営工学分野を扱った学科として早稲田大学に次き2番目に設置された
  3. ^ 日本人東洋人)を代表してクリスチャンで、教育家小原國芳が大学設立趣意書を提出(アジア解放を望んだ日本国民の自発性を尊重すると共に、再起と誡めの契約を結ぶ)
  4. ^ 急な開校指令だったこともあり全ての建物が完成していなかったため、講義を屋外で行う

出典

  1. ^ 当初は澤柳と小原が運営に関与していた成城学園で理想の実現を体現しよう心血を注いできたが、段々と成城学園が発展していくに従って進学実績を伸ばしたい教職員と保護者の意見が強くなり、陸軍士官学校東京帝国大学をはじめとする帝国大学への進学の為の進学塾としての性格が強くなり、両人が元々考えていた理想とする人材教育が消えてしまった。小原は、この成城学園の失敗経験から本当に国家を導ける理想の人材を新しく育てるべく、澤柳の遺訓を引き継ぎ、最高学府である大学(本学)の設立を構想し始めるようになる
  2. ^ 江戸時代までは日本精神をもとに指導者的資質を有する人材(リーダー)の養成を目的とした教育が中心であった。明治から大正時代までは松下村塾などの江戸時代までの教育を受けた元勲をはじめ指導的立場の人間は十分にいた。しかし、近代化を達成するために必要だった西洋の進んだ知識や技術を有する専門家が圧倒的に不足していた。これを受けて、明治の元勲らを補佐する専門家集団(参謀官僚、技術者など)の養成が、急ピッチに整備されていった。その過程で人づくり(教育)が変質し、後に明治の元勲が死に絶えると、国をまとめるリーダーが消え、各専門家集団がセクショナリズムを形成し対立化するなど様々な問題が生じた。本学の大きな特徴は、国家枢要の人材養成に加え、新教育を軸に全人的教育を目指す(バランスの取れた調和ある人格を有する向学心溢れるリーダーを養成すること)というもの(小原國芳#全人教育と小原の教育理念)であった。これは当時の東京帝国大学(後の東京大学)を代表とする日本のそれまでの既存の大学教育(西欧から輸入されてきた19世紀までのヨーロッパ的な「教師が一方的に、生徒に対し、特定の専門知識だけを、一律に教え込む」という旧来の教育活動)とはコンセプトが大きく異なっていた。[要出典]
  3. ^ 小原國芳の言葉「国を造るのは、結局『人』である。その国に住む一人一人の人間がどういう『人』であるかが、その国の価値と、将来とを決めるのである。その国の青年を見れば、その国の将来がわかるという。まさに、国を造るときに最も重要なのは『人』である。だから『教育立国』でなければならない。教育が『人』をつくり、『人』が、国をつくり世界をつくる。『教育』は、人生の最も重要な仕事の一つである」
  4. ^ 西洋化の過程において、日本は欧米諸国の制度や文化を導入しましたが、その中で階級主義的な価値観や権威主義的な傾向が取り込まれました。この影響により、社会の中で上位に位置するエリートとされる人々が、自己の地位や能力に対する過度の自負心を持ち、他者に対して優越感を抱くことがしばしば見られました。エリートたちは、その優越性を強調し、学閥や派閥を形成して自己の利益を追求しました。特に、エリート校から輩出された者たちは、自身の学歴を持って他者に対して優越感を示すことが多く、これが社会内の緊張や対立を生む一因となりました。創立関係者たちもこのエリート層に属しており、彼ら自身が学歴差別(例えば、西田幾多郎の例)や迫害の経験(例えば、八木秀次の例)を通じて、社会の複雑さや問題を理解していました。この時期の社会は、出世や成功を追求する風潮が強く、教育現場においても成績の競争が主要な焦点とされました。教員や保護者は、生徒や子供が良い成績を取ることに焦点を当て、その結果を出世や社会的成功と結びつける傾向がありました。特に、政府高官の妻たちは、教育現場において強力な影響力を持ち、自分の意向を押し付けることがありました。社会全体に出世主義的な風潮が強く広がり、教員や保護者までが教育現場に口出しをし、自身の教え子や子供の成功を追求し、圧力をかける傾向がありました(小原國芳の言葉を引用)。このような風潮の中で、学生や生徒たちは、単にテストの点数を追求することに集中し、教育の本質的な側面を軽視する傾向がありました。小原國芳は、「点取り虫」「棒暗記」「一夜漬け」などの表現を用いて、教育の偏りや浅ましさを指摘しました。小原國芳は、教育の本来の目的や意味を見失わないよう呼びかけました。彼は、生徒たちが実際の問題に向き合い、それを克服する過程で責任感や根気強さを培うべきだと強調しました。また、創意や工夫、発明、アイデアを大切にする教育の必要性を訴え、点数競争よりも本質的な知識と資質の育成を重視するべきだと述べました。このようにして、日本の教育現場や社会全体での浅ましい風潮や偏りに対する危機感から、小原國芳は全国の教師に対して、より実践的で創造的な教育を推進する勇気を持つよう呼びかけました。彼の提唱は、教育の価値観や方向性を見つめ直す契機となり、より幅広い視点での教育改革を模索するきっかけとなり海軍関係者を中心に多くの賛同者を得ました。
  5. ^ 学生生徒を大きな教室に集め、一律に同じような授業をし、同じような知識や思想、技術を持った人間を大量につくるやり方(小原國芳『教育と我が生涯 小原國芳』南日本新聞社より)
  6. ^ 官立大学は公的な教育機関であるため、平等な教育活動しかできず、学生生徒個人の個性を尊重した独創的な教育活動を展開することが困難で、当たり障りのない平均的な人間(金太郎飴のように切っても切っても同じような人材)しか育てられないという教育環境の問題、そして何より、官立大学は政府(国家)から資金を貰って運営されていることもあり、国家や政府の意に反する研究や発言をすると思想弾圧や言論弾圧を受け、学問の自由や大学の自治が妨害されるなどを関係者は痛いほど経験していた。
  7. ^ 小原國芳は私学教育の代表例として広瀬淡窓咸宜園吉田松陰の松下村塾、細井平洲興譲館などの例をよく挙げているが、それら私学の先哲者たちの教育精神を忘れない為に、玉川学園内には咸宜園と松下村塾の模築が建てられている。
  8. ^ 玉川学園大学部として計画した記述もあるが、姉妹校として計画したという記述もある
  9. ^ a b 玉川学園の歴史-興亜工業大学」玉川学園、(2013年6月5日)、2018年8月7日閲覧。
  10. ^ 昭和21年文部省告示第35号(『官報』第5771号、昭和21年4月13日、p.61
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  19. ^ 「科学者に告ぐ」広告も話題 「攻め」の姿勢が際立つ千葉工業大学に聞く「生き残り戦略」『週刊朝日』松岡瑛理執筆2022-6-14
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  34. ^ 住宅床下点検ロボット開発
  35. ^ 高齢者在宅健康管理・支援システムを共同開発(2009.09.08)
  36. ^ (2009.02.09)
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  43. ^ 小樽商大を経済誌が高評価!出世できる大学全国第5位!」『小樽ジャーナル』小樽ジャーナル社、2006年11月6日。
  44. ^ 週刊ダイヤモンド「出世できる大学」 神戸商科大学は5位、大阪市立大学は27位 大阪府立大学は14位
  45. ^ 出世できる大学ランキング 2024年2月8日閲覧



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