シートール‐き【CTOL機】
CTOL機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 17:14 UTC 版)
1940年代後期、FAAは最初のジェット機であるシーバンパイアを取得し、これは航空母艦からの発着艦を記録した最初のジェット機となった。部隊配備という点で先鞭をつけたのが1951年に配備されたアタッカーで、1953年に配備されたシーホークがこれに続いた。また1954年にシーベノムが配備されたことで、夜間戦闘機(全天候戦闘機)もジェット化された。 1950年代後半には、アメリカ海軍の空母航空団では超音速機の配備が始まっていたのに対し、FAAでは、シーホークの後継機として1958年から配備されたシミターでも、超音速を発揮するには緩降下が必要であった。一方、全天候戦闘機としては、1960年からシービクセンの配備が開始された。また1962年からは、低空侵攻を主眼として開発された艦上攻撃機であるバッカニアが配備された。 しかし大英帝国の衰退に伴う財政難(英国病)は防衛力整備にも重大な影響を与えており、1966年度国防白書でCVA-01級航空母艦の計画中止が決定されたことで、海軍は、将来的に正規空母を手放さざるを得ない事態に直面した。最後の艦上戦闘機として、1969年からはアメリカ製のファントムFG.1が配備されたものの、1978年12月にはその最後の運用部隊である第892海軍飛行隊が解隊され、空母からの固定翼機の運用の掉尾を飾ったかに見えた。
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