CHITEST 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
カイ 2 乗 (χ2) 検定を行います。CHITEST 関数は、統計と自由度に対するカイ 2 乗 (χ2) 分布から値を抽出して返します。χ2 検定を行うことにより、仮説が実験によって証明されたかどうかを判断することができます。
重要 この関数は 1 つまたは複数の新しい関数に置き換えられ、精度が向上していたり、関数の名前が用途をより適切に示すものに変更されていたりします。この関数は、以前のバージョンの Excel との互換性を維持するために引き続き使用できます。ただし、下位互換性が必要ない場合、新しい関数の名前はその機能をより正確に表しているため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。
新しい関数の詳細については、「CHISQ.TEST 関数」を参照してください。
書式
CHITEST(実測値範囲,期待値範囲)
- 実測値範囲 必ず指定します。期待値に対する検定の実測値が入力されているデータ範囲を指定します。
- 期待値範囲 必ず指定します。期待値が入力されているデータ範囲を指定します。実測値と期待値では、行方向の値の合計と列方向の値の合計がそれぞれ等しくなっている必要があります。
解説
ここで
r = 行数
- χ2 の値が低いほど、独立であることを示します。数式からわかるように、χ2 の値は常に正または 0 であり、0 になるのは Aij = Eij がどの i、j についても成り立つ場合だけです。
- CHITEST 関数は、独立性を仮定したうえで、χ2 統計の値が上記の数式で計算された値以上となる確率を返します。この確率の計算には、χ2 分布と適切な自由度 df が使用されます。r > 1 かつ c > 1 の場合は、df = (r - 1)(c - 1) です。r = 1 かつ c > 1 の場合は、df = c - 1 です。r > 1 かつ c = 1 の場合は、df = r - 1 です。r = c= 1 の場合は、#N/A が返されます。
- CHITEST 関数は、Eij の値があまり小さくない場合に適しています。Eij の値がそれぞれ 5 以上の場合に使用するよう推奨する統計学者もいます。
使用例
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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