barrel
「barrel」とは、樽や樽1杯の量のことを意味する英語表現である。
「barrel」とは・「barrel」の意味
「barrel」とは樽や樽1杯の量を表わす英単語である。日本はリットルを用いるが、国際的にはヤード・ポンド法が主流であり、「barrel」を単位としている。現在石油樽の標準容量は42ガロン(約159リットル)だが、ビア樽などの標準容量はアメリカが31.5ガロン(約119リットル)、イギリスが36ガロン(約163リットル)と、国や中身によって定義が異なる。その他「barrel」には「(ポンプの)筒」「(万年筆などの)インク室」「(時計の)ゼンマイ箱」「銃身」「胴」などのように、樽のように胴部の膨れたあらゆる物を表わす。また動詞として「~を樽に入れる」「(車で)猛スピードを出す」といった意味合いもある。「barrel」の語源・由来
「barrel」の語源は「小さい棒で作られた箱」という意味から来ている。「bar」は「棒」を表わし、「-el」には「小さい」という意味合いがある。つまり「bar」と「-el」を組み合わせることによって「小さい棒で作られた箱」を表わす「barrel」が誕生し、「樽」という意味へ繋がったと解釈することができる。「barrel」の発音・読み方
「barrel」の発音記号は「bǽrəl」と表わし、カタカナ読みすると「バァラァル」となる。日本語では「バレル」と言うが、英語読みではアクセントが「rǽ」の箇所にある。「æ」は「ア」と「エ」の中間を意識しながら、続けて「ラァ」と発音するので注意したい。「barrel」の覚え方
「barrel」はコアイメージを理解すると覚えやすい。「樽」のイメージは胴部の膨らんだ形である。かつて「小さい棒で作られた箱」という意味があったことからも入れ物としてのシルエットを想像できる。このイメージを軸にして考えると、「(ポンプの)筒」「(時計の)ゼンマイ箱」「樽形の容器」「ビール腹の男」など、一見関連性のないような幅広い意味合いが繋がってくる。「barrel」の活用一覧
「barrel」の活用変化を以下にまとめる。・名詞:barrel(barrels)※複数形barrels
・動詞現在形:barrel(barrels)※3人称単数のみbarrels
・動詞過去形:barrelled
・動詞未来形:will barrel
・動詞現在完了形:have(has) barrelled※3人称単数のみhas
・動詞過去完了形:had barrelled
・動詞未来完了形:will have barrelled
・動詞現在進行形:be動詞(am,is,are) barrelling※1人称単数am、3人称単数is、他全てare
・動詞過去進行形:be動詞の過去形(was,were) barrelling※1人称単数と3人称単数was、他全てwere
・動詞未来進行形:will be barrelling
・動詞現在完了進行形:have(has) been barrelling※3人称単数のみhas
・動詞過去完了進行形:had been barrelling
・動詞未来完了進行形:will have been barrelling
「barrel」を含む英熟語・英語表現
「gun barrel」とは
「gun barrel」とは、小口径銃の「銃身」や大口径銃の「砲身」を表わす英語表現である。弾丸が発射された時に通過する円筒形の細長い管を意味している。
「double-barrel」とは
「double-barrel」とは「二連発銃」を意味しており、円筒系の銃身が二重になっているのが特徴である。他にも複数の問題から1つの回答を求めることを「double-barreled question」「二連発質問」という。
「in the barrel」とは
「in the barrel」とは直訳すると「樽の中に」と解釈できる。ただし、米俗では「一文無しで」という意味合いもあるので文脈に合わせて理解したい。
「be a barrel of laughs」とは
「be a barrel of laughs」とは直訳すると「笑いの樽になる」と解釈できる。実際には「楽しい」「おもしろい」という意味合いで、主に否定文で使われる事が多い。「be a barrel of fun」も同義である。
「barrel」の使い方・例文
・He fell asleep while hiding in a barrel and was quite scolded by his worried mother after he was found at dusk.彼は樽の中に隠れて眠ってしまい、夕暮れ時に発見された後、心配した母親にかなり叱られた。・They drank an entire barrel of beer in just one night.彼らはたった一晩でビール 1 バレルを全て飲み干した。
・One barrel of oil is 158.987294928 liters, but since the yard-pound system is the mainstream internationally, it is expressed as 42 gallons.原油1バレルは158.987294928リットルだが、国際的にはヤード・ポンド法が主流であるため、42ガロンと表記される。
・They barrelled the field road in a car they borrowed from their grandfather, misdrove and jumped into compost.彼らは祖父から借りた車で畑道をぶっ飛ばし、運転を誤り堆肥に飛び込んだ。
バレル
バレル【barrel】
読み方:ばれる
2 ヤードポンド法の液体の体積の単位。1バレルは、英国では36英ガロンで約163.7リットル、米国では31.5米ガロンで約119.2リットル、一般に用いられる石油については42米ガロンで約159.0リットル。バーレル。
バーレル【barrel】
読み方:ばーれる
⇒バレル
バレル
樽
(Barrel から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 09:29 UTC 版)
樽(たる、イタリア語: Botte、フランス語: tonneau、英語: barrel または cask)とは、円筒形の容器の一種。西洋発祥の洋樽と日本発祥の和樽がある[1]。
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- ^ a b 鍛治雅信. “かわのはなし(6)”. 東京都立皮革技術センター. 2020年7月6日閲覧。
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- ^ a b 神野善治「03 民具の名称について -共通名と基本形態-」『国際常民文化研究叢書6 -民具の名称に関する基礎的研究-[民具名一覧編]』第6巻、神奈川大学 国際常民文化研究機構、2014年3月、19-33頁、CRID 1570572702719709568、hdl:10487/12812。
- ^ “日本における木の文化”. 森林・林業学習館. 2024年1月26日閲覧。
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- ^ a b “樽(容器)”, 日本大百科全書(ニッポニカ), 小学館
- ^ “菊正宗酒造:「鏡開き」減少でピンチ、酒だる文化を守れ 職人を育成−−神戸”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年5月29日). オリジナルの2013年7月17日時点におけるアーカイブ。 2013年6月29日閲覧。
- ^ 榎本利明:祝い酒 華を醸す「菰樽」◇産地の兵庫・尼崎で歴史研究、蔵元や酒店訪ね歩く◇『日本経済新聞』朝刊2017年3月2日文化面
- ^ “たる‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【×樽人形】”, デジタル大辞泉, 小学館
- ^ “たるにんぎょう【樽人形】”, 大辞林 (3 ed.), 三省堂, (2006)
- ^ “たる‐にんぎょう[:ニンギャウ]【樽人形】”, 日本国語大辞典 (2 ed.), 小学館, (2000)
- ^ a b 門奈 哲也、小野 修一郎「樽生ビール容器及びビール販売システムのLCA」『日本LCA学会研究発表会講演要旨集』、日本LCA学会、2006年。
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