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Another Story

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/06 05:21 UTC 版)

Another Story
来生たかおスタジオ・アルバム
リリース 1994年11月2日
録音 日付記載なし
(スタジオ キーストーン、Jive ST.、ON AIR 麻布スタジオ〈リミックス〉)
ジャンル ニューミュージック
時間 4551
レーベル キティエンタープライズ(キティレコード)
プロデュース 来生たかお・来生えつこ
来生たかお 年表
Passage
(1993年)
Another Story
(1994年)
Purity
(1997年)

Another Story』(アナザー ストーリー)は、1994年にリリースされた来生たかおの18枚目のオリジナルアルバム(CD規格品番:KTCR-1295〉)である。

目次

概要

※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。

来生姉弟が敬愛する作家の作品タイトルをモチーフにしたコンセプトアルバムであり、来生えつこは、タイトル使用の意図及び許可を得る為、各作家へ自筆の手紙を送ったという。失礼のないよう必至にしたためたその緊張感でアルバム制作にも当たる事になり、結果、良いものが出来たと語っている[1]。また、各歌詞はあくまでタイトルから想像を膨らませて描いたもので、小説の内容とは一致していない事も断っている[2]。なお、収録曲の「冷たくても夢中」は、来生えつこ自身の小説(『冷たくても夢中』〈祥伝社/1995.09〉)のタイトルである。

ジャケット及びブックレットに使われた写真は、プライベートでもよく訪れる奥多摩で撮影され、愛犬の“マル”も映っている[3]

本アルバムからメディアはCDのみとなっている。

復刻版

2007年3月21日:オリジナルアルバム・企画アルバムを集めた21枚組CD-BOX『来生たかお大全集』(ユニバーサルミュージック/規格品番:UPCY-6355/75)に1995年版を収録(規格品番:UPCY-6372)。

パッケージの体裁

アルバムタイトル

※初出のジャケット表記“Another Story”以外のもの


“アナザー・ストーリー”

なお、各種ディスコグラフィーによっても表記は片仮名やアルファベットになっている。

ディスクジャケット

オリジナル版CD:ジュエルケースブックレットを挿入
1995年版CD:ジュエルケースにオリジナル版CDのものを基調としたブックレット(及び、既出オリジナルアルバムのディスコグラフィー)を挿入
2007年版CD:ジュエルケースにオリジナル版CDのものを基調としたブックレットを挿入

帯のコピー

TBS系全国ネット 愛の劇場いつの日かその胸に」主題歌「永遠なる序章」を含む10曲収録。

収録曲

  1. 挟み撃ち(3:52)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:新川博
    • 後藤明生の小説タイトルをモチーフにしている。
    • デモテープの段階では「ジグザグ」(オリジナルアルバム『ジグザグ』収録)のようなツービートだったが、制作時、たまたまバーシアの来日公演のCMを耳にしているうちに気に入り、編曲に影響したという[3]
  2. 永遠なる序章(4:34)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝
    • TBS系ドラマ『愛の劇場 いつの日かその胸に』(1994.10.31 - 12.28)の主題歌として使用され、第31弾オリジナルシングル(1994年12月1日リリース)としてシングルカットされた(ジャケット写真は本アルバムと同じものが使用されている)。
    • 椎名麟三の小説タイトルをモチーフにしている。
    • 元々、提供曲として考えていた楽曲だったため、来生は本アルバムへの収録に違和感があったという[3]
  3. 枯葉の寝床(4:49)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光男
    • 森茉莉の小説タイトルをモチーフにしている。
    • 当初、アルバムの1曲目として考えており、改めてヴォーカルの難しさを痛感した楽曲でもあるという[3]
  4. ひとりよがりの人魚(5:04)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:星勝
    • 田中小実昌の小説タイトルをモチーフにしている。
    • 往年のポップスをイメージした懐かしい楽曲で、歌詞とのマッチングもぴったりと述べている[3]
  5. 冷たくても夢中(4:14)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:林有三
    • 来生えつこ自身の小説タイトルをモチーフにしている。
    • メロディーはオリジナルアルバム『SOMETHING ELSE』よりも前に作られており、オケは第30弾オリジナルシングル「やわらかな刺激」と共に録音していたという[3]
  6. 幕が下りてから(4:31)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光男
    • 安岡章太郎の小説タイトルをモチーフにしている。当初、安岡の処女作「ガラスの靴」をタイトルに考えていたが、曲とのマッチングが上手く行かなかったため、本タイトルになったという[3]
    • 来生によれば、60年代のアメリカンポップスのイメージであるという[3]
  7. 不意の出来事(4:09)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光男
    • 吉行淳之介の小説タイトルをモチーフにしている。
    • 来生によれば、歌謡曲をイメージした楽曲で、フランク永井の「君恋し」や井上ひろしの「雨に咲く花」等が源泉だという[3]。また、冒頭の4章節に入れられたハミングは、作曲の段階から来生えつこに要望を出していたという[4]
  8. 檸檬(4:46)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:新川博
    • 梶井基次郎の小説タイトルをモチーフにしている。
    • 本アルバム中、最も好きな楽曲として挙げている[3]
  9. 夏わかば(3:59)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松田真人
    • 野坂昭如の小説タイトルをモチーフにしている。来生えつこは、野坂の青春が叙情的に描かれた瑞々しい小説と評している[5]。ちなみに、タイトル借用の承諾を逸早く知らせて来たのは野坂だったという[3]
    • 服部良一風のジャージーな雰囲気を意図し、本アルバム用に最初に作った最初の楽曲で、演奏は編曲の松田をはじめバックバンドの“スタートル”が担当している。[3]
  10. 風と共に去りぬ(5:52)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光男
    • 大久保康雄・訳の小説タイトルをモチーフにしている。来生は当初からコンサートの最後に歌う楽曲として考えており、来生えつこは相応しいタイトルを探すのに苦労したという[3]

参加ミュージシャン

記載なし

参加スタッフ

  • Executive Producer:多賀英典
  • Co-Producer:本間一泰
  • Director:加瀬丈裕
  • Additional Directer:加瀬丈裕
  • Recording & Mixdown Engineer:清水高志(MIX)
  • Additional Engineer:松藤暢彦(MIX)
  • Assistant Engineer:M.Takamatsu、H.Ohta、Y.Miya、N.Fujiwara、S.Anne(MIX)、Y.Tsukamoto(naUta)
  • Mastering Engineer:原田光晴(DISC LAB)
  • Artist Manager:小松裕二(BASIC)
  • Sales Promoter:末崎正展
  • Artist Management:BASIC, INC.
  • A&R Supervisor:竹脇隆(BASIC)、軽部重信
  • Contractor:Naomi Niimura
  • Lyrics Co-ordination:宮崎真哉
  • Art Direction & Design:Hironobu Fujita
  • Photography:蓮井幹夫
  • Styling:Hisashi“MOKO”Kitazawa
  • Hair & Make-Up:Chisako Ohira
  • Visual Co-ordination:Toshiyuki Shinke
  • Special Thanks To Chiharu Kasuga(大映テレビ)、Ken Uchino(TBS)、Hideo Kubota(日音)、Kazushi Higashi(T.F.M)、K.Tajima(naUta)、N.Tanabe、E.Ichikawa、M.hayashi、マル、 渡辺智加(BASIC)、ÉDIFICE

脚注

  1. ^ キティサークル公認ファンクラブ「TAKAO CLUB OSAKA」の会報『I Will...』No.47(1994.10)
  2. ^ 本アルバムのブックレット
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m ファンクラブ「TAKAO CLUB」の会報『égalité』vol.35
  4. ^ ファンクラブ「TAKAO CLUB」の会報『égalité』vol.51
  5. ^ 来生えつこ著『いろはにオトコ』(新潮社/1985)

ANOTHER STORY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/15 00:59 UTC 版)

ANOTHER STORY
Janne Da Arcスタジオ・アルバム
リリース 2003年2月13日
録音 -
ジャンル ロック
時間 -
レーベル motorod
チャート最高順位
Janne Da Arc 年表
GAIA
(2002年)
ANOTHER STORY
(2003年)
ANOTHER SINGLES
SINGLES
(2003年)

ANOTHER STORY』(アナザーストーリー)は、日本ロックバンドJanne Da Arcの4枚目のアルバム、また同バンドのヴォーカル yasuによる、同名のファンタジー小説。アルバムはmotorodより、小説はエイベックスより2003年2月13日同時発売。

目次

内容

  • 12thシングル「Shining ray」から14thシングル「霞ゆく空背にして」までの3曲(すべて原曲のまま収録)と、後にシングルカットされる15thシングル「Rainy 〜愛の調べ〜」、他12曲が収録されている(曲名に"『』"の付いている3曲はインストゥルメンタル)。当作品では「Rainy 〜愛の調べ〜」はおよそ8分に及ぶ大作となっている。
  • 前アルバム3作は、シングルナンバーの殆どにリミックスアレンジが加わっていたが今回は全てのシングルナンバーがシングルヴァージョンで収録されている。また、この後にリリースされたオリジナルアルバムに収録されたシングルナンバーも全てシングルヴァージョンである。
  • yasuの執筆した小説『ANOTHER STORY』に沿った内容になっているコンセプトアルバムである(ただし、初のコンセプトアルバムは『Dearly』であり、今作は2作目である)。また、歌詞カードでは、強調したい部分のフレーズが赤文字で書かれている。
  • この作品に関して、メンバー曰く「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」の影響を受けているとのこと。

収録曲

  1. 『1/5の音箱』
    この曲と「『少女と氷の女王』」の女声は井上あずみが担当。
  2. in the story (作詞:yasu 作曲:you)
    マリンバが使用されているが、マリンバは借りてきた物を使用し、kiyoが担当した。
  3. マリアの爪痕 (作詞・作曲:yasu)
    13thシングル。
  4. OASIS (作詞:yasu 作曲:you)
    闇をテーマとした曲。
  5. 赤い月 (作詞・作曲:yasu)
    冒頭の裏声はyasuによるもの。
  6. 『奪われた知恵』
    他の2つのインストゥメンタルとは違い、ノイズのような構成になっている。また、前後の曲と繋がっている。
  7. suicide note (作詞:yasu 作曲:kiyo)
    学校内などにおけるいじめをテーマとした歌。
  8. What's up! (作詞:yasu&ka-yu 作曲:ka-yu)
    一番はメンバー(yasu以外)のことを歌った歌。二番はファンに向けて歌っている。ファンの歓声で終わり、そのまま次曲に繋がっていく。
  9. PARADISE (作詞・作曲:kiyo)
    初めて打ち込みベースに挑戦した曲。この曲だけ歌詞カードで赤文字表記の歌詞がない。
  10. explosion (作詞:yasu 作曲:you)
  11. 霞ゆく空背にして (作詞・作曲:yasu)
    14thシングル。
  12. ヴァンパイア (作詞・作曲:yasu)
    アルバム曲だが、Janne Da Arcの中でも知名度が高い曲。
  13. 『少女と氷の女王』
  14. rasen (作詞・作曲:yasu)
    「生」をテーマとした曲。歌詞中に「LUNAの鏡」が登場する。
  15. Rainy 〜愛の調べ〜 (作詞・作曲:yasu)
    約8分に及ぶ曲。問い合わせが殺到したため、後に15thシングルとしてシングル化が決定した。シングルバージョンと原版では歌詞が一部異なっている。理由は発売した季節が違うため。また、演奏時間が短くなっている。
  16. Shining ray (作詞・作曲:yasu)
    12thシングル。アニメ『ONE PIECE』エンディングテーマ。

小説「ANOTHER STORY」

2003年2月13日エイベックスより単行本が発売。(2007年2月21日にアメーバブックスよりソフトカバー版として再版)

関連項目


外伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/26 22:32 UTC 版)

(Another Story から転送)

外伝(がいでん)とは、伝記に対して、主となる部分や要点については不足するが、その補助となるような記録注釈のこと。転じて、伝記に対して、その主要な部分以外の何れかに焦点を当てて書かれた記録や文書を指す。一般的には、主体となる伝記名を冠して「○○(伝記名)外伝」とされることが多い。

ここで言う「伝記」は「個人の事績の記録」(英:biography)だけではなく「記録や文書」(英:record, document)全般を指すため、そこに記された内容は史実だけに留まらず、伝説神話、虚構(フィクション)作品なども含んだ非常に広範囲に亘るものである。それに伴い、「外伝」が扱われる範囲もまた同様に広い。

そのため、現代において外伝は、主となる作品に対して、その物語に直接影響しない裏話や逸話として派生した作品を指す言葉として広く使われている。

なお、主体となる伝記は、外伝に対して「本伝」と呼ばれ、その伝記がフィクションであることが明らかな場合は、特に「本編」あるいは「原作」とも呼ばれる。

目次

概要

外伝という言葉の歴史は古く、古代中国において既に使われており、1世紀頃には、歴史書『国語』を指して『春秋外伝』(『春秋左氏伝』に対する外伝)とする例がある。日本には5世紀から6世紀頃に、『春秋左氏伝』を含む『五経』(儒教の基本経典)などと共に伝わったとされる。このことから、「外伝」は「伝記」と共に、記録方法が主として文書であった頃から使われている言葉であり、本来は文書に対して用いられる(文書以外に用いることが考慮されていない)言葉であることが分かる。しかし、新しい記録方法(音声の録音や映像の録画)の発明や普及に伴って、外伝を扱う分野や範囲も広がっていった。

第二次世界大戦後、漢字表記の堅苦しさを敬遠して、それらに代わる響きの良いカタカナ語が多数造られたが、大衆小説映画テレビドラマといった娯楽作品では、それまでなら「外伝」とされたであろう作品に「サイドストーリー」や「アナザーストーリー」などと銘打つようになった。逆に、SFファンタジージャンルでは、そこで描かれる架空の戦記や伝説などに真実味を与える重厚なイメージが好まれるためか「外伝」と銘打たれる作品もいまだに多い。

外伝に記される内容は、本筋(全体としての事象の流れ)において本伝や本編と矛盾せず、整合性が保たれているのが一般的である。しかし、特にフィクションにおいては、「外伝」と名づけられてはいるものの、本編とは全く違う展開や結末を迎えるものがある。これらはいわゆる「パラレルワールド物」や「if(架空)物」と呼ばれるジャンルの作品である。さらに、登場人物や設定の一部だけを使用し、本編との整合性を考慮せずに制作された、事実上本編とは無関係な内容の作品も登場している。これは外伝に限らず、次節で述べる同義語などについても同様の事例が見られる。

同義語・類義語や関連語句

フィクションにおいては、外伝の同義語や類義語として用いられる語が多い。造語も多く、定義や用法が明確でない場合もあり、実際には交錯して使われている。[1]現実的には、これらは全て外伝の一種であるとされることが多い。以下に主なものとその意味や一般的な内容の傾向などを記す。

サイドストーリー

サイドストーリー和製英語、side story)とは、「本編(主流)の傍らを流れる物語」といった意味合いであり、「フィクションにおける外伝」をカタカナ語化(擬似英語化、横文字化)した造語である。主に娯楽作品において、制作者が「外伝」という言葉の持つ堅苦しさを避けたい場合などによく使われる。

これは和製英語であり、本来は英語圏で「外伝を意味する語」として通じるものではなかった。しかし、漫画アニメコンピューターゲームといった日本のサブカルチャーが日本以外でも注目されるようになったことで、主に作品タイトルの一部(『○○(本編名)サイドストーリー』など)として伝わっていった。その結果、「anime」という言葉が「日本製アニメ」を指す言葉として英語圏に定着したように、サイドストーリーは「外伝の英訳(日本的な言い回し)」として定着しつつある。[要出典]

2007年現在、ほとんどの英和辞典に「side story」という項目は無く、和英辞典では「外伝」の訳語として「supplemental biography」や「episode」などを挙げており、多くの翻訳ソフトでは「side story」を「側の話」と直訳してしまう。しかし、比較的新しい一部の辞典やソフト[2]では、「外伝=side story」としているものが徐々に見受けられるようになってきている。

アナザーストーリー

アナザーストーリー(和製英語、another story)とは、「本編とは別の(部分を描いた)話」といった意味合いの造語であり、これもサイドストーリーと同様に外伝の代わりに使われるようになった言葉である。ただし、「another=別の」という本来の英単語の意味のイメージが強いためか、本編とは違う展開や結末を迎える話(パラレルワールド物)である場合もある。

本来の英語における「another story」は「(それとこれとは)別の話、別問題」といった意味合いで使われる。そのため、「side story」のようには「外伝を意味する語」として英語圏に定着していない。

番外編

番外編(ばんがいへん)は、「番外」と「編」を組み合わせた複合語である。番外とは「番組外」の略であり、ここでいう番組とは、本来「(演劇などの)演目や予定」を指す。また、編とは、ここでは「物語の一編」という意味で使われている。つまり番外編とは、物語(本編)全体の流れに沿ってはいるがその展開や結末に直接関係しない話、という意味である。本編中では描かれていない部分(連続作品だと話と話の間など)で起こった出来事、裏話などが描かれることが一般的である。

スピンオフ

スピンオフとは、本編の著作者著作権者が、本編と同じ世界観や世界設定の上で、本編において脇役であった人物や物語の中心でなかった場所などに焦点を当てて、新しい作品を制作する(派生させる)こと。詳細は同記事を参照。

スピンオフも外伝の一種であるとされるが、ラジオドラマ番組の派生から使われ始めたこともあり、著作権上の問題をクリアしていることが特徴(「外伝」は著作権の概念が発生する前から使われている言葉)である。

シェアード・ワールド

シェアード・ワールドには、既存の一作品の世界設定を著者の認を得て共有している場合がある。この場合、後に創作された作品群は、元になった作品の外伝であるとされることがある(例:『七都市物語』)。詳細はシェアード・ワールドの記事を参照。

続編、前編

続編(ぞくへん)とは、既に決着している作品の続き。時間的に本編より後の出来事を描いたもので、多くの場合、本編の主人公(主要人物)と物語の中心となる事柄(場所や物、事件)のどちらか、または両方を引き継いでいる。外伝の一種であるが、実際に外伝と呼ばれることは少なく(特に主人公が同じ場合など)そのまま「続編」とされ、本編とあわせて「シリーズ(続き物)」とされる。

前編(ぜんぺん)とは、本来は「2部以上で構成される作品の最初の一編」を指す(例:前編・中編・後編)。しかし、続編の対義語として使われる場合もある。その場合は、本編より後に制作された、時間的に本編より前の出来事を描いた作品を指し、多くの場合、本編の主人公(主要人物)と物語の中心となる事柄(場所や物、事件)のどちらか、または両方を本編に引き継ぐ形になっている。

後日談、前日談

後日談(ごじつだん、後日譚(ごじつたん)も同義)は、(本編での)事件が決着した後にどうなったか、ということ。作品の位置づけというより、内容を示す言葉。本編の最後に「エピローグ」(epilog, epilogue)として描かれる事が多い。本編とは別の作品として成立している場合は、内容としては後日談だが通常は「続編」と呼ばれる。なお、時折混同されるが、エピローグの語意は「結び、結末」であって、後日談という意味ではない。描かれた内容が後日談であっても、あくまでエピローグは本編の一部(結びの章)である。また、後日談を意味する言葉として「アフターストーリー」(和製英語)がある。

前日談(ぜんじつだん、前日譚(ぜんじつたん)も同義)は、(本編での)事件が発生する前はどうだったか、ということ。これも作品の位置づけというより、内容を示す言葉だが、むしろ後日談の対義語としてできた言葉。こちらもまれに「プロローグ」(prolog, prologue)と混同されることがあるが、プロローグの語意は「序言、序幕」であって、前日談という意味ではない。

異聞、異説

異聞(いぶん)、異説(いせつ)とは、変わった話や珍しい話、通説とは異なる内容の話を指す言葉だが、外伝作品に冠せられることがある。「通説とは異なる内容の話」という本来の語意から、『○○異聞』と銘打たれた作品は本編とは異なる展開や結末を迎える話であることが多い。まれに同様に使われることがある言葉に「異本」がある。

本編の存在しない外伝

本来外伝とは、本伝(本編)があって初めて成立する(制作される)ものである。しかし、作品制作の様式が多様化した現代においては、「始めから本編の存在しない外伝」も創作されている。

例として、漫画セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』が挙げられる。『セクシーコマンドー』という作品は現実には存在せず、これは『-マサルさん』の作品内で設定された架空格闘技の名称である。

国語辞典に挙げられる外伝

市販の国語辞典の「外伝」の項目に、例として挙げられることの多い2つについて。

春秋外伝

春秋外伝』(しゅんじゅうがいでん)は、中国の歴史書『国語』のこと。春秋時代についての歴史書に、儒教の五経の一つ『春秋』があるが、『国語』は『春秋』の注釈書『春秋左氏伝』と対になる書物とされるもので、後に書かれた『漢書』中で『春秋外伝』と呼ばれた。詳細は各記事を参照。

義士外伝

義士外伝』(ぎしがいでん)は、『忠臣蔵』の「四十七士以外の人物」についての伝記や物語。義士とは義を重んじる人のことだが、この場合は赤穂義士(赤穂浪士)の略称。四十七士のそれぞれについての話は、『義士銘々伝』という。詳細は各記事を参照。

関連用語

脚注

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  1. ^ 『○○(本編名)アナザーストーリー』というタイトルの作品の宣伝文やアオリ文に「○○の番外編登場!」などと書かれている場合など。
  2. ^ 『アドバンスト フェイバリット 和英辞典』(東京書籍)、『英辞郎 on the Web』(ALC)など。




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