ASTRO-Bとは? わかりやすく解説

アストロ‐ビー【ASTRO-B】

読み方:あすとろびー

⇒てんま


てんま

分類:人工衛星


名称:第8号科学衛星「てんま」/Astronomy Satellite-B(ASTRO-B)
小分類:科学衛星
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:1983年2月20日
運用停止年月日:1988年12月17日
打ち上げ国名機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:M-3S
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
国際標識番号:1983011A

てんまは、X線星X線銀河ガンマ線バースト軟X線星雲観測行なうX線天文観測衛星です。はくちょうに続く、日本2番目のX線天文観測衛星です。はくちょう中性子星主体とするX線パルサーや、X線バースト源など多くX線天体観測し成果をあげてきました。てんまは、はくちょうよりも格段にすぐれた分解能力のある観測装置により、中性子星活動銀河観測行ないはくちょうによって明らかになった問題解明につとめました。とくに中性子星構造解明に、大きな役割果たしました

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?

「てんま」外観図
「てんま」外観

ほぼ8角柱本体に、四方羽根のような太陽電池パドルがついています。大きさ対面寸法最大94cm、高さ89.5cmで、重量216キログラムです。てんまには、3種類のX線観測装置のせられています。主観装置蛍光比例計数管で、これはエネルギー分解能優れた新しい型のX線検出器です。蛍光比例計数管本格的に宇宙観測用いるのは、これが初めてのことでした。この他に、軟X線観測する軟X線反射集光鏡装置、広い視野をもち、多くX線天体変化や、出現消滅監視する視野X線モニター放射線帯検知ガンマ線バースト記録行なう検出器搭載してます。

2.どんな目的使用されるの?
X線天文観測衛星とは、超新星白色わい星中性子星のまわり高温ガス放射するX 線観測することによって、宇宙爆発現象明らかにする衛星です。X線大気吸収されてしまうので、大気圏外出ない観測できません。そのためにてんまのようなX線天文観測衛星打ち上げられX線星X線銀河ガンマ線バースト軟X線星雲観測行なってます。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
ほ座X線パルサーVelaX-1の観測ケンタウルス座のCenX-3の観測かみのけ座銀河集団X線スペクトル観測じょうぎ座バースト源MXB1636-53などの観測行ないました。軌道上宇宙天文台として全国科学者や、外国天文台との共同観測などに活躍しました

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
ひのとり、ぎんが、あすか、ASTRO-Eあります

5.どのように地球を回るの?
高度503kmから497km、傾斜角32度の円軌道です。

参考文献/大林辰蔵監修日本宇宙科学19522001東京書籍磯部しゅう三宇宙のしくみ」日本実業出版社


てんま

(ASTRO-B から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 05:11 UTC 版)

第8号科学衛星てんま (ASTRO-B) は、旧文部省宇宙科学研究所が打ち上げた、日本で二番目のX線天文衛星である。開発・製造は日本電気が担当した。1983年2月20日に、鹿児島県内之浦町にある鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げられた。名前はペーガソスの和訳である「天馬」に由来する。英語表記は"Tenma"。


  1. ^ てんま”. 日本の宇宙開発の歴史. 宇宙科学研究所. 2016年1月10日閲覧。


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