A寝台
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A寝台(エーしんだい)とは、日本国有鉄道(国鉄)およびJRにおける寝台車の区分において、B寝台の上位に位置する寝台設備である。なお、国鉄・JR以外では長距離フェリーの一部にも「A寝台」という名の設備があるが、本項では専ら国鉄・JRのA寝台について述べる。
- ^ 「時刻表」昭和9(1934)年12月号(鉄道省)の『特殊設備ノアル旅客列車一覧表』によれば、寝台車連結列車は41(うち半車のみは11)往復を数えるが、半数を超える24往復は普通列車であった。
- ^ ツーリスト式とは、窓を背にしたソファー形式の座席(一種のロングシート)が、夜間はそのまま下段寝台として使われる構造である。なお、上段は折り畳み式の寝台を使用した。
- ^ 「時刻表」昭和17(1942)年11月号(鉄道省)によれば、急行列車のうち上野-青森(201,202)と函館-稚内(1,2)の2往復にこの特別室が存在し、1等との中間程度となる2円40銭増の寝台料金を要した。
- ^ 上述の通り、東北・北海道地方と行き来する高官への配慮によるが、二等であるため折畳み洗面台は省かれている。
- ^ 後年に定員は3名とされた。また、特別室には専用の便洗面所が併設されていた。
- ^ a b 過去の接収時には冷房が取り付けられ、この当時も冷房搭載可能だったが、実際には機器を取り付けていなかった。
- ^ 一等寝台廃止前年の「時刻表」昭和29(1954)年10月号(現JTB)掲載の『主要旅客列車編成』によれば、特ロネ連結は長崎発着の雲仙、青森発着の十和田(東京-仙台のみ)および北斗の計3往復。ちなみに二等へ格下げされなかった区分室は一等特別室(特イネ)とされ、九州往還の筑紫、きりしま、青函連絡船で航送する十和田、など計5往復に存在していたが、これらも翌1955年には二等Aになった。
- ^ 東海道新幹線が開業した1964年10月の時刻表によれば、寝台車のある列車の全てが二等寝台を有し、これのみの列車も珍しくない。そして一等C寝台を連結しているのは準急を中心とした数往復のみである。
- ^ 等級制の時代には、寝台車の利用に際してもその等級に対応した運賃や急行料金を支払う必要があり、一等は二等の2倍程度であった。例えば1968年の東京-博多間(普通)急行の場合、等級Bの一等寝台下段では計8,230円を要した。ちなみに(客車)二等寝台の下段は計4,350円で、これは一等座席車(旧特ロ)の6,250円より安い。
- ^ ただしA寝台料金は旧一等の倍額程度に設定され、また一本化の運賃は旧二等の約2割増となったので、モノクラス一年目の1969年に東京-大阪の急行A寝台下段には計6,730円を要し、一等B時代の計6,040円より値上げとなっている。
- ^ 77系客車を用いた「ななつ星in九州」は団体専用列車として登場時より用いられている。そのため、時刻表上で表記をされることがない。しかし、夜行列車・寝台列車を扱った雑誌・書籍等では便宜上[要出典]などと表記される場合もある。
- ^ 「夢空間」は臨時列車運用時でも「デラックススリーパー」などと説明が行われ、必ずしも「SA2」の記号が用いられたことがなかった。
- ^ 「寝台車 山陽鉄道に施設」1900年3月14日報知新聞『新聞集成明治編年史. 第十一卷』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ RP 399 p.57(写真あり)。
- ^ 長船、p.174(寝台使用法の解説図あり)。
- ^ 「三等寝台車製造の計画」1902年2月6日大阪朝日新聞『新聞集成明治編年史. 第十一卷』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「官線に寝台車」1900年6月9日読売新聞『新聞集成明治編年史. 第十一卷』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 岩成政和 2008。
- ^ 7月15日開始10月1日停止『鉄道省年報. 昭和10年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ RP 399 p.58。
- ^ 増補改訂 鉄道略年表 日本国有鉄道編
- ^ a b 齋藤雅男「『イネ』を始末する」参照。
- ^ RP 667 p.16以下、p.42以下。
A寝台
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「トワイライトエクスプレス」の記事における「A寝台」の解説
1号車と2号車はA寝台個室。寝台兼用ともなるソファーベッド・テーブル・シャワー室・トイレ・ビデオモニター・オーディオサービスなどが設置された豪華なつくりになっていた。 スイート 1号車・2号車に1室ずつ設置された2人用個室。リビングとツインベッドを備えた寝室とが別々となっており、リビングと寝室とはレースカーテンで仕切ることもできた。リビングにあるソファはエキストラベッドにもなり、オプションで3人まで利用可能だった。この他、シャワー室、洗面台・トイレ、冷蔵庫、ビデオモニター用の液晶テレビ、クローゼットなどを備えた。発車直後にウェルカムドリンクが、翌朝には新聞朝刊とコーヒーまたは紅茶が、それぞれサービスされた。 1号車の個室は列車の大阪寄り最後部(上り列車では最前部)のため展望を満喫できるが、興味本位で外から覗かれやすいため、のちにリビングの展望窓は外から見えにくいようマジックミラーに取り換えられた。デビュー当初はダブルベッドであったが、のちにツインベッドに交換されている。またシャワー室は脱衣場のない収納式の洗面台・トイレと一体となったユニットタイプであった。 2号車の個室は車両中央部に配置されているため方窓タイプとなっており、展望は満喫できない代わりにリビングにはサロンカーに設置されているものと同一の、屋根まで回り込んだ大型の曲面ガラスを備えた。ベッドは1号車が枕木に平行して配置されているのに対し、こちらはレールに平行して配置された。シャワー室はセパレートタイプで、脱衣場にもなる洗面台・トイレとは別々に設けられていた。 ロイヤル 1号車・2号車に4室ずつ設置された1人用個室。ベッドはセミダブル仕様で、オプションで2人での利用も可能であった。この他、シャワー室、洗面台・トイレ、ビデオモニター用液晶テレビ、クローゼットなどを備えていた。発車直後にウェルカムドリンクが、翌朝には新聞朝刊とコーヒーまたは紅茶が、それぞれサービスされた。同名の個室は「北斗星」にも存在するが、ソファーベッドが電動式になっているという違いがあった。 A個室スイート(1号車) A個室スイート(2号車) スイート(2号車)のリビング A個室ロイヤル ウェルカムドリンクの一例
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A寝台
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ロイヤル 本列車の最高級室であり、3・4・9・10号車に2部屋ずつ設置された1名用個室。補助ベッドで2名用のダブルベッドとして利用することも可能であった。個室内に専用のシャワーブース(シャワーの温水は延べ20分間使用可能。アメニティセット付)、トイレ、洗面台、ドライヤー、ビデオ放送モニターなどが完備されており、ソフト面でも、乗車時のウェルカムドリンクやモーニングコーヒー、朝刊のサービスのほか、食堂車直結のインターホンでルームサービスも受けられた。1室当たりの寝台料金は17,670円(補助ベッド利用時は9,810円を加算)。 ツインデラックス 2・8号車に8室設置された2人用個室。上下2段式のシングルベッドとビデオ放送用モニター、小型デスクなどが設置されていた。下段ベッドを起こすとテーブル付のソファーにもなった。上記のようなロイヤル専用の付帯設備・サービスはなく、寝台料金も若干安価に設定された。1室当たり27,460円。
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