12Tとは?

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12T(TGP)(希薄燃焼エンジン)

 均質希薄燃焼方式は、排出ガス対策燃料消費改善の面から従来から注目されていた技術であった。しかし、混合気着火性低下し、燃焼が不安定になることが大きな障害となって実用化が阻まれていた。これを解決する大きな鍵となったのは、TGP呼ばれる燃焼室である。
 12Tエンジンは、通常の燃焼室の他に乱流生成スポット(TGP:Turbulence Generating Pot)と呼ばれる吸気バルブを持たない副燃焼室をもち、燃料供給系及び点火系の改善により、均質混合気着火性を向上し、燃焼安定させて、混合気希薄限界拡大した。
 主燃焼室TGPをつなぐ噴口の部分に2接地点火プラグ配置し、圧縮行程中に発生するフレッシュ混合気流れのなかで着火させ、非常に強い流れ存在するTGP内の混合気速く燃焼し、強い火炎となって主燃焼室内に噴出し、これによって均質かつ希薄な混合気速くかつ安定して燃焼させることができる。空燃比1618希薄領域での運転を可能にしており、触媒なしで51年排出ガス規制適合する。
 焼結合金エアブリード有するキャブレターによって燃料の微粒化・混合気均質化を図っている。
 暖気状態・運転状態を感知して点火時期を適切に遅らせることによって、燃焼室燃焼できなかったCOHCは、排気系で反応させる。これによって、最高燃焼温度低下し、NOx減少する。
 インテークマニホルドの負圧急上昇すると、インテークマニホルド内壁付着していた液状燃料が急激に蒸発して濃混合気となるので、一時的大気をインテークマニホルドに導入する。(ミクスチャコントロールシステム)
 この51年排出ガス規制対策を満足するトヨタ希薄燃焼方式の12Tエンジン1.6Lを、1976年1月カローラスプリンターリフトバック車に搭載発売した。
 53年排出ガス規制では、この12Tエンジンに、酸化触媒EGR、AS(二次空気導入装置)を装備した12T-Uエンジン開発につながる。

保管場所:トヨタ自動車(株)歴史文化部トヨタ博物館(〒480-1131愛知県愛知郡長久手町大字長湫横道41番地100号)

製作(製造)年:1976

製作者(社):トヨタ自動車(株)

資料種類:量産品

現状:保存非公開

型式 / 製作
型式:12T

種類:ガソリンエンジン

会社名:トヨタ自動車(株)

用途:51年排出ガス対応

搭載車種:カリーナカローラ

製作年:19761978

諸元
シリンダ配列・数:直列4気筒

サイクル冷却方式:4/水冷

型式/数:OHV/

燃焼室:半球

総排気量:1588cc

内径×行程:85.0×70.0mm

圧縮比:8.5

質量(重量):141kg

性能
最大出力:85PS/5400rpm

最大トルク:12.5kgm/3400rpm

燃料消費率:17.5km/L

装置
吸気系:クロスフロー

排気:クロスフロー

エピソード話題性:均質希薄混合気吸入し、副燃焼室と噴口およびプラグ配置など適度なレイアウトにより、着火性能を飛躍的に向上させた他社に例を見ない独自の希薄燃焼方式

特徴:均質希薄混合気使用した希薄燃焼方式により、触媒なしで51年排出ガス規制適合
 TGPという副燃焼室設け点火プラグ主燃焼室TGPをつなぐ噴口の部分位置させ、圧縮行程中に発生するフレッシュ混合気流れのなかで点火する。
 TGP内には非常に強い流れ存在するために、TGP内の混合気速く燃焼し、主燃焼室内に向かって強い噴流火炎となって現れ、これによって均質かつ希薄な混合気早くかつ安定して燃焼させる。

参考文献:戸田忠秀、野平英隆、許斐敏明石山忍「トヨタ希薄燃焼エンジン(12T)の燃焼解析トヨタ技術26巻第2号 昭和51年10月
三田省吾小西正巳、中村徳彦、大野栄嗣、梅花豊一「トヨタ希薄燃焼エンジン燃焼特性トヨタ技術26巻第3号 昭和51年12月

その他事: :希薄燃焼エンジン;過給:自然吸気;バルブタイミング:吸入(開8°、閉50°)、排気(開55°、閉3°); :燃焼制御方式(触媒なし); :均質混合気吸気; :副燃焼室(吸気弁なし); :2バレルキャブレタ(アイドルリミッタ付); :2接地点火プラグ; :排気マニホールド(二重構造保温タイプ); :点火時期制御装置(TCS);減速時制装置:ミクスチャコントロール、スロットルポジショナ; :ブローバイガス還元装置(PCV)クローズド;燃料蒸発ガス抑止装置:キャニスタ; :2ウェイクランクケースベンチレーション;CO:2.01g/km
(最高規制値)2.7g/km;HC:0.12g/km
(最高規制値)0.39g/km;Nox:0.57g/km
(最高規制値)1.2g/km;最高速度:160km/h;登坂能力:0.64tanθ;





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