1自由度系
機械系で任意の時刻における幾何学的な位置を、ただひとつの数で明確に表すことができるとき、この機械系を1自由度系、あるいは1自由度の振動系という。天井に取り付けたコイルばねに、上下方向のみに動くように吊り下げた錘がその方向に振動している状態において、錘の位置は、天井からの距離のみで表すことができるので、この系は1自由度系である。振動系を考えるうえで、1自由度系はその基本である。自由度が増えると複雑で扱いが難しくなるが、モード解析を用いると1自由度系で表現できることもあり、振動にかかわるうえで、まず1自由度系を理解することが大切である。
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