XLD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 05:58 UTC 版)
XLDはパレットありの16色画像ローダーで、セーバーXSVを用いるほかは使い方は同じである。拡張子はQ4で、この画像フォーマットはQ4フォーマットともXLD形式とも呼ばれた。圧縮アルゴリズムの見直しにより圧縮率が向上し、XLD形式の画像ファイルに対するPKARCやLHarc などのアーカイバを用いた更なる圧縮は不要とされた。実際に圧縮しようとしても「圧縮できないのでそのまま格納する」というメッセージを返すことが多かった。QLDはPC-9801シリーズ以外の機種にも移植され、NIFTY-Serveなど他のパソコン通信局でも使われた。しかしXLDについては、ソースとフォーマットは一般に公開されることはなく、メモリも要することから8ビットパソコンには負担が重くほとんど移植されなかった。そのため、読み込み速度において勝り、仕様が広く公開されて8ビットパソコンにも移植されていた草の根BBSで開発された16色のフォーマットMAKIと、その後継で圧縮率が向上し、画素数が自由になり256色まで対応したMAGがシェアを獲得。草の根BBSなど多くのパソコン通信局でMAGが使われることになった。また256色以上の画像フォーマットではPIC形式が盛んに用いられた。こうしてXLDについてはQLDほどの成功を見なかった。
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