～がち

デジタル大辞泉

がち

［形動］《俗語。「がちんこ」から》真剣に。まじめに。本気で。「—で頭にきた」

がち【勝ち】

読み方：がち

［接尾］名詞や動詞の連用形に付く。

１ …が多い、…する傾きがある、…に傾きやすいなどの意を表す。「後れ—」「病気—」

２ それのほうが得をする意を表す。「早い者—」

[補説] 1は、かなで書くことが多い。

がち〔グワチ〕【^▽月】

読み方：がち

１ 《謡曲「松風」の「月は一つ、影は二つ、三つ（満つ）汐(しほ)の」からという》江戸時代、上方の遊里で、揚げ代1匁の下級女郎のこと。汐（3匁）・影（2匁）の下位。

２ 《「がんち（頑痴）」の音変化か》色道に慣れないこと。不粋なこと。また、その人。野暮。

「—の男は泥みたる風をして」〈浮・禁短気・五〉

が‐ち【雅致】

読み方：がち

風流な味わい。上品な風情。雅趣。「—のある絵」

高松の方言

がち

方言	意味
がち	くちいやしい。つまり，食い意地の張ったこと。仏教からきた言葉の「餓鬼(がき)」が語源であろう。

隠語大辞典

がち

1. 燧ノコトヲ云フ但マツチヲ云フコト。〔第二類　金銭器具物品之部・福岡県〕

分類 福岡県

がち

1. 同上（※「がた」参照）。〔第二類　人物風俗〕
2. 制服の巡査、がちゃともいう。〔掏摸〕

分類 掏摸

ガチ

読み方：がち

1. 撃拆スルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・長崎県〕

分類 長崎県

ガチ

読み方：がち

1. 縛サレタルトキ縄ヲ切リテ逃クル器械。剃刀ヲ壱寸二三分位ニ切リテ油紙ニ包ミ常ニ身体ニ放レ又褌衣等ノ中ニ包蔵ス。最モ注意ヲ要スヘキモノナリト云フ。〔第二類　金銭器具物品之部・福岡県〕
2. 捕縛された際など捕縄を切断する為に所持せるもの、又掏摸犯人の所持せる安全剃刀の刃などを云ふ、又人を拒打することを云ふ。〔福井県〕
3. 捕縛された際など捕縄を切断するために所持するもの、又スリ犯人の所持せる安全剃刀の刃などをいう。

分類 福井県、福岡県

ガチ

読み方：がち

1. 友達。

分類 ルンペン／大阪

グワチ

読み方：がち

1. 不粋、野暮などいふ意。或はいふ、月の音にて、此道に至らずして物知りたる面影をうつせども、粋に及ばざる故に、水の月にたとへて月（グワチ）といふ也と。〔松の落葉〕万屋助六道行、そもまあわしが氏神はどうしたぐわちな神さまぞ。

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

がち

出典:『Wiktionary』 (2021/09/24 13:53 UTC 版)

接尾辞

がち【勝（ち）】（名詞又は動詞の連用形に接続して、名詞又は形容動詞を造る）

1. あることをやったものが優先される又は優越する意の語を造る。
   • 早い者勝ち、言った者勝ち。
2. ある性質が強いことを意味する語を造る。
   • 藤色縮緬のおこそ頭巾とともに信玄袋をわきへ押しやり、浪子の枕べ近く立ち寄るは島田の十七八、紺地斜綾の吾妻コートにすらりとした姿を包んで、三日月眉におやかに、凛々しき黒目がちの、見るからさえざえとした娘。（徳富蘆花　『不如帰』）
3. そのようになりやすい傾向にある意の語を造る。
   • もう 午飯に間もないという頃、彼はそっと吉川の 室の戸を 敲いて、遠慮がちな顔を半分ほど中へ出した。（夏目漱石『明暗』 ）
   • 桔梗も花壇や仏壇で見ては、厭味になりがちである。（若山牧水 『秋草と虫の音』）

形容動詞・名詞・副詞

1. (俗語) 本当（に）。まじめ（に）。本気（で）。真剣（に）。
   • 語源: がちんこ。

活用

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「がち」の例文・使い方・用例・文例

• 彼は彼女を説得しようとしたがちっともうまくいかなかった
• 彼は電車に傘を置き忘れがちだ
• シトロンはオレンジと似ているがちょっと違う
• その建物は高さがちょうど100メートルだ
• 私がちょうど風呂に入ろうとしているときに玄関のベルが鳴った
• 我々は詳しいことを知る前に最悪のケースを心配しがちだ
• 目覚めがちな眠り
• 彼の目に軽べつの色がちらっと浮かんだ
• 人込みの中で彼女の姿がちらっと見えた
• 彼が人込みの中を駆け抜けていくのがちらりと見えた
• 人間にありがちな弱点
• 私たちはその国について誤ったイメージを抱きがちである
• あなたは子供たちに甘くなりがちです
• 仕事から目を上げると，背の高い男がちょうど私の視線の中にいた
• 彼の電子メールがちょうど届いた
• 夢見がちな少女
• その子どもたちには勉強のための本がちゃんと与えられていない
• 彼は人が自分に反対すると腹を立てがちである
• 最近人々は人生の精神的な面を忘れがちである
• 少しはみ出すくらいでバランスがちょうど良い