O嬢の物語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > O嬢の物語の意味・解説 

O嬢の物語

作者千草忠夫

収載図書千草忠夫選集 1
出版社ベストセラーズ
刊行年月1998.3


O嬢の物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 23:46 UTC 版)

O嬢の物語』(オーじょうのものがたり、原題Histoire d'O)は、フランスの中編小説。1954年ジャン=ジャック・ポーヴェール書店より刊行。作者はポーリーヌ・レアージュ(Pauline Réage)。1955年ドゥ・マゴ賞を受賞。

ストーリー

小説版のロワシーの指輪
映画版のOのリング英語版

女流ファッション写真家のOは、ある日恋人ルネにとある城館へ連れて来られ、複数の男の共有性的玩弄物となるよう、鞭打やその他肉体を蹂躙する手段をもって心身共に調教される。一ヶ月ほど後、城館を後にしたOは、ルネからステファン卿なる人物を紹介され、卿の求めに従ってルネから卿に譲り渡される。ステファン卿の持ち物となったOは凌辱と鞭打とを繰り返され、さらに卿の持ち物である証として尻に烙印を押され、性器に鉄の輪と鎖を付けられる。そしてある夜会で、梟の仮面を被せられ、陰部脱毛されたOは衆目に晒されることになる。

作者

作者はポーリーヌ・レアージュ(Pauline Réage)。この女性名のペンネームは、序文『奴隷状態における幸福』を寄せたジャン・ポーラン自身のものと目されていたが、執筆に関わっていたと一部で噂されていたドミニク・オーリー1994年に自分が作者であると表明した。ポーランを失うことを恐れていたオーリーは、彼の気を引くためにこの物語を書いたと述べている。親子ほど年が離れていて、「若くもなくかわいくもない自分には、他の武器が必要であった」と説明している[1]

続編

  • ロワッシイへの帰還』(原題:Retour a Roissy)- 同じポーリーヌ・レアージュ名義で執筆されているが、ドミニク・オーリーとは別人物が執筆した。

書籍

日本語訳

官能小説家の千草忠夫が翻訳したバージョンはオリジナルの設定があり、翻案に近い。このほかにも、鈴木豊訳(講談社文庫清水正二郎の翻訳も存在しているが、いずれも絶版。

他メディアへの展開

映画

  • 新・O嬢の物語(The Story of O: Untold Pleasures)
    2001年にフィル・レイノルス(Phil Leirness)監督、ダニエル・シアーディ(Danielle Ciardi)主演で映画化されている。『O嬢の物語』を現代風に解釈したリメイク作品。アメリカで製作されており、舞台はロサンゼルスになっている。

テレビドラマ

  • O嬢の物語
    1994年にアメリカの成人向けケーブルTVなどのメディアで放送された。監督はロン・ウィリアムス、出演はクラウディオ・セペダ、パウロ・レイス、ネルソン・フレイタスなど 。

舞台

日本では1967年に前衛舞踏家の伊藤ミカによって舞台化された。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ I wrote the story of O | By genre | guardian.co.uk Books
  2. ^ Shanghai Ijin Shôkan - China Doll (1981) Full Cast & CrewIMDb

O嬢の物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:59 UTC 版)

ジャン・ポーラン」の記事における「O嬢の物語」の解説

ポーランは、ドミニク・オーリーポーリーヌ・レアージュ筆名書き1955年ドゥ・マゴ賞受賞した小説『O嬢の物語』の序文奴隷状態における幸福」を書きマルキ・ド・サド研究でも知られるため、長い間、この小説書いたのはポーランではないか疑われていた(オーリー著者であることを公表したのは1994年のことである)。『O嬢の物語』はガリマール社出版断られた後、ポーランがポーヴェール出版社フランス語版)のジャン=ジャック・ポーヴェール(フランス語版)に話を持ちかけ、出版こぎつけたが、ポーヴェールは風紀紊乱のかどでフランス政府により訴え起こされ序文書いたポーラン何度出頭命じられた。4年間に及ぶ裁判の後、1959年10月にようやく無罪言い渡された。オーリーポーラン知り合ったのは1941年のことであり、ポーラン創刊者だと知らずに、『レットル・フランセーズ』を読むように勧めたことがきっかけである。その後四半世紀わたって、彼女は『新フランス評論』およびガリマール出版社事務局務めポーラン最期看取ったのもオーリーであった

※この「O嬢の物語」の解説は、「ジャン・ポーラン」の解説の一部です。
「O嬢の物語」を含む「ジャン・ポーラン」の記事については、「ジャン・ポーラン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「O嬢の物語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「O嬢の物語」の関連用語

O嬢の物語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



O嬢の物語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのO嬢の物語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのジャン・ポーラン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS