黒楽茶碗とは? わかりやすく解説

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黒楽茶碗(時雨) 光悦作

主名称: 黒楽茶碗(時雨光悦
指定番号 2640
枝番 00
指定年月日 2007.06.08(平成19.06.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 江戸
年代 17世紀
検索年代
解説文: 本阿弥光悦(1558~1637)が製作した黒楽茶碗である。体部は腰に丸みを持つ半筒形に成形し、口縁上端平らに仕上げる。全面に黒釉が掛けられるが、一部は黒釉が薄く黒褐色のかせた素地直接現れる光悦黒楽茶碗の特色を最もよく示す優れた作品として著名なのである三井家伝来

黒楽茶碗(俊寛)〈長次郎作/〉

主名称: 黒楽茶碗(俊寛)〈長次郎作/〉
指定番号 2565
枝番 00
指定年月日 1996.06.27(平成8.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 桃山
年代
検索年代
解説文: 手捏による腰の張ったやや低い軟質陶胎半筒形の茶碗である。口縁を内に抱え込み胴中ほどをわずかに絞り腰は強く曲がり高台脇にかけて面取り風の箆削りを施す。見込み広く中央溜り浅く作り周辺も箆で削り込み薄造りにする。黒釉は高台内まで総体掛けられ艶のないしっとりとした釉調をなす。
 天正年間一五七三一五九一)に千利休好み受けて「宗易形」といわれる茶碗創出し楽焼き創始者長次郎作品茶碗中心に手捏により内窯焼成により製作された。
 長次郎楽茶碗には赤楽黒楽の二種があり、ともに半筒型を基本とするが、楽焼黒茶碗大黒〉(重要文化財)、楽焼黒茶碗東陽坊〉(重要文化財)、赤楽茶碗無一物〉(重要文化財頴川美術館)に代表されるふっくらと丸い腰から口縁に向かってまっすぐ立ち上がり口縁が内にわずかにすぼまる作と、本作品のように腰の張った相対作為の強い作があり、後者代表作として本碗はつとに名高いのである
 柔らかみのある端正な姿に黒釉がよく調和し落ち着いた佇まいを示す長次郎の黒楽茶碗の優作である。室町三井家伝来
 付属の胴内箱表には、伝千利休といわれる俊寛張紙墨書千宗旦筆「長二郎黒茶碗」の墨書が、裏には千叟宗室筆「利休めハ道具二ツ/持にケリ一ツシリスリ/一ツ足スリ茶碗利休筆/長次郎茶碗宗旦筆/宗室花押)」の墨書がある。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  黄釉牡丹唐草文壺  黄釉銹絵梅樹文大瓶  黒楽茶碗  黒楽茶碗  黒漆五枚胴具足  黒漆六角厨子  黒漆剣



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