黄釉銹絵梅樹文大瓶とは? わかりやすく解説

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黄釉銹絵梅樹文大瓶〈宮川香山作/〉

主名称: 黄釉銹絵梅樹文大瓶〈宮川香山作/〉
指定番号 2618
枝番 00
指定年月日 2004.06.08(平成16.06.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 明治
年代 明治26年1893
検索年代
解説文: 明治時代全期間通じて著名な陶芸家として国内外評価されている宮川香山一八四二~一九一六)の作品である。
 本作品に用いられ釉下彩は、顔料図様文様施して火度絵付し、その上に透明釉掛けて焼成する技法で、多彩な色使い微妙なグラデーション表現することが可能となった釉下彩開発一八八〇年代フランスセーブル窯やデンマークロイヤル・コペンハーゲン窯などの西欧において進められたが、日本ではドイツ人化学者ゴットフリート・ワグネル(一八三〇~九二)が明治十八年ころ完成した吾妻焼(旭焼)(東京小石川江戸川町)が最初の例として知られる。なお、宮川香山釉下彩初め公開されたのは明治二十二年の日本美術協会主催展覧会における「真葛焼蘭画平壺」「真葛焼山水画花瓶であった
 本大瓶は、中国清朝磁器器形に範をとった玉壺春【ぎょっこしゅん】形と呼ばれる花瓶で、破綻なく均整がとれた大型器形合わせ、器面全体展開するが銹絵の濃淡見事に描かれ釉下彩の黄釉も斑なく均一に掛かる柔らかい早春穏やかな日差し感じさせる黄色地に、渋い銹絵のほど良い対照をなし、器形文様渾然一体見事に調和した姿を見ることができる作品である。
 本品は、宮川香山美術部受賞した明治二十年の米国シカゴ・コロンブス世界博覧会出品され作品で、さらに宮川香山磁器作品を最も代表する優品である。また、博覧会宮川香山により出品され作品の中で、現在唯一その存在確認される貴重な作品である。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  黄瀬戸大根文鉦鉢  黄瀬戸立鼓花生  黄釉牡丹唐草文壺  黄釉銹絵梅樹文大瓶  黒楽茶碗  黒楽茶碗  黒漆五枚胴具足



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