魚類の神経壊死症ウイルスとは? わかりやすく解説

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魚類の神経壊死症ウイルス [Nervous necrosis virus (NNV) of fish]

 魚類神経壊死症はヨーロッパ(フランスノルウェー)、東南アジア(タイシンガポール)、タヒチオーストラリア日本海産魚発生した外国ではおもにバラマンディ(アカメ)、ヨーロッパ・スズキハタターボット(ヒラメ1種)などのウイルス病として報告されたが、日本では1980年代後半からスズキハタシマアジカンパチイシダイイシガキダイマツカワ(カレイ1種)、ヒラメトラフグなどに発生し高級魚養殖場問題になっている
症状外観的にはあまり病徴がなく、一般に水面近くふらついて泳ぎ稚魚では旋回病と同じよう回転旋回して飼育池の底に沈む。死亡率高く病気兆しがみえてから1-2週間後には全滅することもある。魚体内では中枢神経網膜神経細胞壊死(えし)したり崩れて大型空胞ができる。そのような細胞内外には多数小型ウイルスの集団存在する
原因ウイルスが数種の病から分離された。その形は直径25-30nmの球状1本鎖RNAをもち、エンベロープ(外被)はないが、タンパク質からなるカプシド(外膜)をもっている。このような形や組成から、昆虫ウイルスとしても知られているノダウイルスであるとされている。産卵した生殖巣からこのウイルス多数検出されることから、おもな感染源は親であろう考えられている。したがってウイルス確認されない選別がこの病気発生抑える有効な方法である。




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