魚類のグルゲア症原虫とは? わかりやすく解説

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魚類のグルゲア症原虫 [Glugea plecoglossi,G.anomala]

 グルゲア症は1964年初め鹿児島県魚類養殖場発生して以来、しばしば西日本アユ種苗施設養殖場ときには河川アユイトヨ、イバラトミヨにも発生している。死亡率は低いがアユ商品価値がなくなるから問題にされている。
症状高温期に感染する腹壁腹腔臓器多数原虫の胞子嚢(シスト)ができ、食欲活力衰えてやがて衰弱死する。また、このシスト壊れると部分的に肉芽種をつくこともある。
原因となるグルゲア原虫微胞子虫類のアパンスポロブラスト亜目の1属で、標記前者原虫アユに、後者原虫イトヨその他に寄生するが、胞子の口から感染する消化管入った胞子免疫細胞(マクロファージ)へ取りこまれるが、マクロファージ働きなくなり、グルゲアはその中で増殖する。やがてマクロファージ大きくなり、増殖した原虫との塊になって器官移動して、数mm大きさ白色球状体(グルゲアシスト)になる。その中に無数の長楕円形胞子(5-6μm)がつくられ、さらに、その胞子による自己感染がおこる。
この魚病的確な予防・治療法はまだない。抗生物質フマギリン(ポリエン抗生物質)が実験的には有効であるが、副作用など不明水産として認められていない。しかし最近アユ水温28-29処理することで発病抑えられるといわれている。




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