高梁川とは?

たかはしがわ -がは 【高梁川】 ◇

岡山県中西部を流れる川。鳥取県との境,明智付近に源を発し,ほぼ南流して水島灘に注ぐ。長さ111キロメートル

高梁川

備中の 母なる恵み 高梁川
高梁川は、岡山県新見市千屋花見山にその源を発し、途中西川熊谷川小坂部川支川合わせながら南流し、高梁市において広島県比婆郡道後山から発する成羽川広島県内では東城川呼ばれています)を合流し、更に南下し、倉敷市酒津において小田川合わせ倉敷平野貫流倉敷市水島において水島灘に注いでいます。流域広島県北東部岡山県西部またがり流域面積2,670km2流路延長111.0kmの河川です。

倉敷市を貫流し水島灘(瀬戸内海)に注ぐ高梁川
倉敷市貫流水島灘瀬戸内海)に注ぐ高梁川

河川概要
水系高梁川水系
河川高梁川
幹川流路延長111km
流域面積2,670km2
流域内人273,000
流域関係都県岡山県広島県

高梁川流域図
○拡大図
1.高梁川の歴史
"高梁川は岡山県西部貫流する中国地方有数河川です。
この流域古くから備中と呼ばれ、政治・経済文化の面で重要な地域でした。"

 
高梁川(たかはしがわ)の流域古く備中(びちゅう)と呼ばれ、備前(びぜん)・備中岡山県)、備後(びんご)(広島県)と合わせ吉備の国として政治・経済文化の面で重要な地域でした。高梁川の名前は古く日本書紀のに記されている川島川から川辺川松山川など、その時時代栄えていた町の名前を取って呼ばれていましたが、
一口水門
写真一口水門船穂町文化財
高梁川から玉島港へ向かう高瀬舟航路入り口として江戸時代に作られました。
高梁川下流部倉敷平野の新田開発時期
 図:高梁川下流倉敷平野新田
 開発時期
明治時代になり備中高松高梁改称されたことにより松山川から現在の高梁川という名前になりました。
高梁川中流松山16世紀頃から始まった高瀬舟による舟運よってにぎわいをみせました。高瀬舟航路江戸時代最盛期には上流新見成羽川上流東城小田川上流井原のあたりまで整備され、交通運輸の重要な動脈となっていました。成羽川上流江戸時代から明治時代まで盛んに生産されていたベンガラ高瀬舟利用全国に運ばれていきました。

高梁川上流の阿哲(あてつ)郡、成羽川上流広島県比婆郡神石郡等の中国山地脊梁(せきりょう)に近い花崗岩地帯は、古くから砂鉄採集鉄山が行われていました。山を掘り崩し流水による穴流(かんななが)しという比重選法によって砂鉄採集し、精錬所タタラ)で鉄材となります。鉄穴流し過程で、下流風化土を混する濁水莫大土砂流下させることとなり、下流域の河床上昇一因をなしたと言われています。
中世から明治時代中期までの鉄穴流しと、16世紀ら行われ始め干拓による新田開発によりほぼ現在の倉敷市平野部造成されました。

明治25,26年大洪水契機として明治43年から大正14年まで行われ内務省による第一改修によって、それまで倉敷市東西両派川(はせん)に分かれていた東派川締切り西派川統合する大改修行いました。その後廃川(はいせん)となった東派川廃川地の造成水島工業用地土地造成などが行われ現在の高梁川の姿となっています。
高梁川下流第一期改修の概要
写真:高梁川下流第一改修概要
2.地域の中の高梁川
"高水敷や広い水面利用したスポーツレクリエーションが行われています。
総社市真備町清音村には水辺の楽校(みずべのがっこう)が整備されており、子どもたち遊び場としてだけでなく、住民の方のレクリエーションの場としても利用されています。"

高梁川の河口部は昭和時代農業用地として埋め立てられた土地工業用地として転用した土地中心となって、岡山県内一の工業集積地である水島工業地帯形成しています。高梁川はこの水島工業地帯支え工業用水供給しているほか、岡山市倉敷市総社市はじめとする4市7町村農業用水供給し、6市13町村水道用水供給するなど、地域の生活、農業産業基盤支えています。

潮止堰と水島工業地帯 笠井堰
写真:潮止堰と水島工業地帯
潮止堰で工業用水取水しています。
写真笠井
倉敷市東西用水取水する堰です。

湛井堰
写真湛井堰
市で十二ヶ郷用水取水する堰です。


高梁川の河川敷地利用は活発で、下流部を中心に約63haの高水敷整備され、公園緑地運動場ゴルフ場等に利用されています。 河口部から湛井堰(たたいぜき)に至る河川空間は、広い高水敷三つの堰の湛水域(たんすいいき)を利用したスポーツレクリエーションの場として親しまれています。また、酒津(さかつ)公園周辺と緑の美し河川空間は、住民手軽に自然とふれあえる場であり、沿川の人々憩いの場となっています。また、総社市真備町清音村には子どもたち自然体験できる場として水辺の楽校(みずべのがっこう)が整備されており、自然あふれる子どもたち遊び場としてだけでなく、住民の方などのレクリエーションの場としても利用されています。

総杜水辺の楽校 清音水辺の楽校堰
写真:総水辺の楽校写真清音水辺の楽校堰


湛井堰から上流高梁市周辺までの区間新見市周辺小田川下流部から井原市周辺までの区間成羽川下流部の区間は、峡谷地形の中でわずかに分布する高水敷運動場広場等に利用され、各種スポーツ花火大会等の行事が行われており、地域ふれあいの場として親しまれています。
3.高梁川の自然環境
"高梁川水系河川水辺の国勢調査によると、植物678種、魚介類65種、鳥類95種、昆虫類は1,056種、哺乳類両生類爬虫類25種が確認されています。"


高梁川流域自然環境は、上流域の一部が比婆道後帝釈(ひばどうごたいしゃく)国定公園、備作山地県立自然公園に、中流域一部は高梁川上流県立自然公園山野峡県立自然公園指定され、また、下流域の一部吉備史跡県立自然公園指定されており、自然が織りなすすばらし景観が広がっています。流域では井倉峡(いくらきょう)、阿哲峡(あてつきょう)、豪渓(ごうけい)、天神峡(てんじんきょう)など高梁川水系特有の景勝地数多く見られ四季折々周辺山々と一体となった美し自然景観形成され、自然とのふれあいの場となっています。

井倉峡 豪渓
写真井倉峡
高梁市周辺石灰岩大地には井倉道の他にも鍾乳洞見られます。
写真豪渓
市と賀陽町にまたがる槇谷川の上流にあり、奇岩絶壁清流美し渓谷です。


高梁川の植生は、上中流ではツルヨシオギヤナギ類下流域ではヨシハマヒルガオなどの群落が、高水敷ではセイタカアワダチソウオオアレチノギク育成しています。
魚類上流域ではアマゴタカハヤカワムツB型中流域ではオイカワカワムツB型カマツカ下流域ではオイカワニゴイカマツカコウライモロコ汽水域ではマハゼヒイラギ等の汽水(きすい)海水魚確認されています。また外来種カダヤシブルーギルタイリクバラタナゴブラックバス確認されています。
鳥類四季通してサギ類、冬はカモカモメ類、春秋にはシギ・チドリが見られます。中流部の八幡山(はちまんやま)周辺では山地生息域とする鳥類観測されます。
昆虫類河口部ではハマベエンマムシアカウミベハネカクシ、ハマベオオヒメサビキコリ等、オギなどのイネ科草本群落ではハマベアワフキコバネヒョウタンナガカメムシ等が、ヤナギ類河畔林ではヤナギグンバイやコムラサキが、開け草地耕作地ではトノサマバッタエンマコオロギ確認されています。
哺乳類アカネズミイタチ類が、ワンドやたまりでヌートリア確認されています。
高梁川水系河川水辺の国勢調査によると、植物678種、魚介類65種、鳥類95種、昆虫類は1,056種、哺乳類両生類爬虫類25種が確認されています。

イカルチドリ
写真イカルチドリ
礫(石)の多い河原産卵・生活しています。どこに鳥がいるか見えますか?
4.高梁川の主な災害


発生発生原因被災市町村被害状況
昭和47年 7月梅雨前線高梁市成羽町新見市総社市、他浸水家屋6,236
昭和51年 9月台風17号備町、総社市、他浸水家屋2,646
昭和60年 6月梅雨前線真備町倉敷市矢掛町、他浸水家屋298
平成10年10月台風10号総社市倉敷市矢掛町、他浸水家屋140

(注:この情報2008年2月現在のものです)

高梁川・湛井堰

高梁川
湛井十二ヶ郷用水
高梁川 疏水概要
疏水所在
総社市倉敷市岡山市、 受益面積 約5,000ha

所在地域の概要
岡山県南西部

疏水概要特徴
十二ヶ郷用水起源古く平安時代初期といわれており、備中妹尾郷に所領をもつ平家の有力な家人であった妹尾兼康(せのおかねやす)により大改修が行われ現在のような用水になったと伝えられています。  
十二ヶ郷用水は、総社市はもちろん清音村山手村岡山市倉敷市に及び約5千ヘクタール農地を潤しています。十二ヶ郷用水の名称は、用水供給される地域刑部郷(おしかべごう)、真壁郷(まかべごう)、八田部郷(やたべごう)、三輪郷(みわごう)、三須郷(みすごう)、服部郷(はっとりごう)、庄内郷(しょうないごう)、加茂郷(かもごう)、庭瀬郷(にわせごう)、撫川郷(なつかわごう)、庄郷(しょうごう)、妹尾郷(せのおごう)の十二分かれていたことによるものです。  

上原井領用水とは、総社市湛井堰から取水し、総社市秦・上原富原下原地区通り真備町流れてくる農業用水です。  
辻田から岡田にかけて県道並行していて、有井雇用促進住宅の南側から田地区へ流れています。


くわしい情報
高梁川
http://www.pref.okayama.jp/norin/kochi/
mizueki/t05zyuni.html
高梁川
http://www.asahi-net.or.jp/~wj8t-okmt/
101-05hukudatikumigi12kagou.htm
高梁川
http://dokaikyo.or.jp/yomimono/isan/235.pdf
高梁川
高梁川

東西用水(高梁川・笠井堰掛)

東西用水
配水樋門
東西用水
この疏水関連情報
水土里の路ウォーキング
(東西用水 水辺の散歩道)
東西用水

東西用水 疏水概要
疏水所在
岡山県倉敷市

所在地域の概要
県下最大穀倉地域であり、古くから用水地域として開発されてきた高梁川下流三角州地帯に展開している平坦地

疏水概要特徴
井堰取水された高梁川のは、大正13年完成した取水樋門通って一旦酒津(さかつ)配水池に貯められ、南北配水樋門から西岸用水西部用水南部用水備前用水倉敷用水八ヶ郷用水により倉敷市早島町などの農地供給されている。 この樋門は高梁川東西用水組合努力によって古くから管理されており、現在は周辺整備行われ水辺空間最大限活かすよう配慮されている。15連の南配水樋門をはじめ一連の施設組合地域に守られながら住民安らぎ与えている。


くわしい情報
東西用水
http://www.pref.okayama.jp/norin/kochi/mizueki/
t01touzai.html
東西用水
東西用水

高梁川

読み方:タカハシガワ(takahashigawa)

所在 岡山県

水系 高梁川水系

等級 1級


高梁川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/29 19:37 UTC 版)

高梁川(たかはしがわ)は、岡山県西部を流れる一級河川で、高梁川水系の本流である。吉井川旭川とともに岡山三大河川の一つ。岡山県下で最大の流域面積を誇り、その支流域は広島県にも及ぶ。




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注釈

  1. ^ 備中国風土記は後に散逸亡失し、現在わずかにその逸文が残っただけである。
  2. ^ 伊勢御神社を、神明神社に比定する説もあるが、確かなことはわからない。
  3. ^ 倉敷市児島付近を流れる二級河川の小田川とは別。

出典

  1. ^ a b c 岡山県大百科事典編集委員会『岡山県大百科事典』山陽新聞社(1979年)
  2. ^ a b c d e 太田健一『倉敷・総社の歴史』郷土出版社(2009年)
  3. ^ a b 藤井駿・加原耕作『備中湛井十二箇郷用水史』湛井十二箇郷組合(2001年)
  4. ^ “新総社大橋 6月25日開通 渋滞緩和、企業誘致など見込む”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2016年5月24日). http://www.sanyonews.jp/article/354664 2016年6月29日閲覧。 
  5. ^ “「倉敷大橋」市民ら渡り初め 西阿知町 - 船穂町間、24日開通”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2016年1月23日). http://www.sanyonews.jp/article/289590/1/ 2016年1月24日閲覧。 
  6. ^ “「水江の渡し」90年の歴史に幕 倉敷大橋開通で運航は3月末まで”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2016年3月15日). http://www.sanyonews.jp/article/315238/1/ 2016年4月9日閲覧。 
  7. ^ “倉敷みなと大橋 3月25日に開通 水島と玉島結ぶ 物流コスト減狙い”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2017年2月20日). http://www.sanyonews.jp/article/490328 2017年2月20日閲覧。 


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