ナトリウムランプ
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ナトリウムランプ(オランダ語: Natriumlamp、英語: sodium vapor lamp)は、ナトリウム蒸気中のアーク放電による発光を利用したランプのことで、ナトリウム灯(ナトリウムとう)とも呼ばれる。1932年、オランダのギレス・ホルスト Giles Holst によって発明された(同じ年に高圧水銀灯もイギリスで発明されている)。
- ^ “End of an era as remaining 70 jobs at former Philips factory are to be axed”. Daily Record (2019年7月11日). 2021年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- 1 ナトリウムランプとは
- 2 ナトリウムランプの概要
- 3 種類
- 4 関連項目
高圧ナトリウムランプ
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「ナトリウムランプ」の記事における「高圧ナトリウムランプ」の解説
演色性改善を図るため封入蒸気圧を大幅に引き上げたもので、略称はNH。ナトリウムの蒸気圧は消灯時13 kPa(約0.1気圧)程度である。始動補助ガスとしてキセノンやペニングガス(ネオン+アルゴン)が使われる。専用安定器で点灯するものと水銀灯安定器(一般型・低始動電流型)で点灯できるものがある。 水銀ランプやメタルハライドランプと並び、HID(高輝度放電)ランプの一種で、1960年にアメリカGE社で開発された。高温高圧のナトリウム蒸気に耐えるため、発光管には石英に替えて特殊なアルミナセラミックが使用されている。 ナトリウムの蒸気圧すなわち濃度を上げる事により、輝線スペクトルが一旦吸収されるなどしてエネルギーが変化し、発光スペクトルの波長域が広がり、橙色がかった黄白色(低圧ナトリウムランプよりオレンジ色がかって見える)の光を放つようになる。 演色性は低圧ナトリウムランプより良好で効率重視型の場合、色温度:2050 K、演色指数Ra:15–25(低圧ナトリウムランプはRa:なし)で、色の判別も可能になるが、発光効率は100–160 lm/Wとやや低下する。それでも水銀ランプと比較して約2倍以上のランプ効率を持つため、高天井の工場、倉庫、スポーツ施設の照明に用いられるほか、近年では道路の照明に広く使われている。また、ガス灯に近い温かな色の発光から、屋外の一般照明、特に古い町並みの観光地などで好んで採用される傾向があるほか、植物の育成用としてメタルハライドランプと組み合わせて使用されている。 演色改善型は、発光管内のナトリウム蒸気圧を高めて色温度2150 K、Ra:60としたもので、効率重視型に比べて演色性が良くなっている。また、蛍光水銀ランプ(ランプ効率55 lm/W、Ra:40)に比較して演色性・ランプ効率が高いので、省電力と演色性が同時に要求される場所に好適である。 ランプ外管内部に始動ユニット(フィラメントとバイメタル)やグロースタータ(点灯管と抵抗)を内蔵し、ランプ自らが始動に必要なパルス電圧を発生させることで、経済的な水銀灯安定器(一般形・低始動電流形)で点灯できるランプが多い(NH180–NH940が各メーカーで発売されている、100 W以下の水銀灯安定器適合ランプはメーカーによって異なっている)。また、従来の始動ユニットにかえて、電子スタータを内蔵したものもある(岩崎電気FECサンルクスエースなど)。 これら電子式始動器のランプは、従来のランプに比べてパルス発生の位相・電圧が制御されており、電極への負担が少なくなっている。また、ラジオなどに混入する雑音も少なくなっている(ランプ近くのラジオなどへの、パチン、パチン(←始動器動作・パルス発生)、ブーン(←放電開始)の低減)。 水銀灯安定器点灯型高圧ナトリウムランプの始動時の動作(例) 電源投入と同時にランプに200 Vが印加される。その時に、発光管と並列に挿入された始動ユニットのフィラメントが点灯する。 点灯したフィラメントの熱で始動ユニットのバイメタルが作動し、回路を開路する。 その瞬間に、安定器から3–4 kV程度のパルスが発生する。発生したパルスと始動補助導体の助けでランプを始動する。 始動後はランプは安定点灯となり、始動ユニットは発光管の熱によってバイメタルは開路状態を維持する(パルスは停止する)。
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