ネグレクト
(養育放棄 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 10:41 UTC 版)
ネグレクト(英: neglect)は、セルフケアができない弱者の世話をする責任がある保護者が責務を怠たることによって加害者となる行為。 児童虐待、障害者虐待、高齢者虐待、患者虐待のひとつ。子供に対するネグレクトは育児放棄(いくじほうき)、育児怠慢(いくじたいまん)、監護放棄(かんごほうき)とも言う。また、ペットの飼育放棄(しいくほうき)に対しても指すことがある[1]。保護者が特定の宗教的理念に基づく治療拒否や非科学的なモノを信じるなどし、適切な医療を受けさせないことは医療ネグレクトと呼ばれる。日本では2012年(平成24)4月施行の民法改正で親権停止制度が導入され、子供に科学的医療を受けさせない親に対して、家庭裁判所による親権停止が可能になった[2]。
注釈
出典
- ^ 動物の遺棄・虐待は犯罪です: 堺市ホームページ
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ),デジタル大辞泉. “医療ネグレクトとは”. コトバンク. 2022年3月24日閲覧。
- ^ 『現代英和辞典』研究社、携帯版第10刷、1983年、P856。
- ^ 平成20年度社会福祉行政業務報告 (PDF) 厚生労働省
- ^ 外務省海外安全ホームページ 安全対策基礎データ アメリカ合衆国
- ^ “7歳児を一人で公園に行かせた米女性逮捕、「過度な制限」と批判も”. ロイター (ロイター通信社). (2014年8月1日) 2014年8月1日閲覧。
- ^ 緘黙の少女―親権代行者の記録(八塩弘二、雅粒双書、2002年)
- ^ 加藤洋子「児童相談所が対応する虐待問題を持つ家族の特徴に関する研究 ―2003年・2008年の子ども虐待実態調査の2次分析を通して―」『子ども家庭福祉学』第16巻、日本子ども家庭福祉学会、2016年、1-15頁、doi:10.57489/jscfw.16.0_1。
- ^ 「第17章(重点分析)ひとり親家庭等の養育者不在環境下での子どもの性被害」『潜在化していた性的虐待の把握及び実態に関する調査』産業技術総合研究所、2020年 。
- ^ 辻京子「児童虐待リスクとしての母子家庭 ─社会的排除とジェンダーの視点から─」『地域学研究』第45巻第1号、日本地域学会、2015年、61-71頁、doi:10.2457/srs.45.61。
- 1 ネグレクトとは
- 2 ネグレクトの概要
- 3 法的規制・支援
- 4 参考文献
- 養育放棄のページへのリンク