顎性突顎(真性突顎)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 05:40 UTC 版)
霊長目では、現生人類を除くすべてに見られる。顔面性突顎とも言い、眼窩より下方の上顎骨体部及び下顎骨体部全体が突出した状態である。脳頭骨に比して顔面頭骨が大きいために起こるが、それは咀嚼器官すなわち歯とそれを支える顎骨が発達している一方、大脳が未発達で脳頭骨が小さい事に他ならない。人類においても、アウストラロピテクス類から、ホモ属の諸人類にまで普通に存在する形質である。現生人類(ホモ・サピエンス)では大脳が発達して大きくなり、逆に咀嚼器官は著しく縮小したため、相対的に顔面部は後退して顎性突顎は消失した。
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