静岡2女性殺害事件とは? わかりやすく解説

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静岡2女性殺害事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 04:15 UTC 版)

静岡2女性殺害事件(しずおかにじょせいさつがいじけん)とは、2005年2010年に女性が殺害された事件である。

概要

2005年の終わりごろから女性Aに家族が連絡が取れなくなり行方不明になった。家族は2006年に捜索願を静岡県警察本部御殿場警察署に提出。Aと不倫していた男Cは妻と別れて女性Bと再婚。しかし、2010年2月に女性Bも行方不明となり、Bの家族が静岡県警察本部大仁警察署に捜索届を提出。2010年3月5日に振り込め詐欺の手口で女性から100万円近くを騙し取ったとして詐欺容疑で男Cが逮捕された。その後、男は詐欺罪起訴された。男が起訴された後、静岡県御殿場市萩原にある物置小屋で青いビニールシートで包まれた女性Bの遺体が発見された。そして、男Cを女性Bの殺人死体遺棄罪で追起訴した。その後、沼津市東原の空き地にあったドラム缶から、青いビニールシートにくるまれ一部が白骨化していた女性Aの遺体が発見された。このため、地方検察庁は強盗殺人罪で男Cを追起訴した。

裁判経過

検察側は、2005年10月に静岡県沼津市西椎路の自宅アパート室内で女性Aを殺害、預金口座から数回にわたり現金計約2000万円を引き出して、男性が当時背負っていた約1000万円の債務を返済した強盗殺人罪と、2010年2月23日に静岡県駿東郡清水町久米田の自宅で妻を殺害して遺体を御殿場市の空き家に捨てた殺人、死体遺棄罪で「犯行は身勝手で、酌量の余地はない。」として裁判員裁判での全国9例目となる死刑求刑した。弁護側は容疑については大筋で認めて事実関係についての争いはなかったが、被告が犯行当時に前科がなかったことなどから無期懲役とするように求めた。2011年6月21日静岡地方裁判所沼津支部(片山隆夫裁判長)は情状酌量を認めず、求刑通り死刑を言い渡した。裁判員裁判での死刑判決は全国で7例目で静岡地裁では初。弁護側は判決を不服として控訴した[1]

二審の東京高等裁判所山崎学裁判長)でも一審の判決が支持され、2012年7月10日に控訴棄却となった[2]。弁護側は更に上告したが、2014年12月2日、最高裁判所第三小法廷大谷剛彦裁判長)は上告棄却の判決を言い渡し、死刑が確定した[3]

2021年現在、東京拘置所収監されている。

脚注




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