青い魚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 09:22 UTC 版)
1人で釣具店を経営する帆村亮は45歳で遅い春を迎えて幸せな日々を送っていた。3か月前、店を訪れた20代の若くて美人な本橋恵美が自分のことを気に入り、あれよあれよというまに同棲生活を始め、結婚が決まったのである。ただ1つ、恵美の実兄だという由紀夫までがいつからか同居人として加わってしまったのには困惑したが、由紀夫の人柄にも好感がもて、何より家族というものに飢えていた帆村はこんな生活も悪くないと思い始めていた。しかしある日、3人で船を出してハギ釣りに熱中していた時、帆村は頭部を押されてボートの縁に激突し、そのまま海に身体を放り込まれてしまう。 帆村 亮(はんむら りょう) 両親はすでに他界しているが、父親の商売を継ぎ、釣具屋を経営している。45歳。 本橋 恵美(もとはし えみ) 亮の恋人で同棲中。20代、小顔で美人。亮に対して、年上を年上と思わない物言いをする。 由紀夫(ゆきお) 恵美の兄。亮より10歳年下だが老成した印象があり、年上への気遣いも忘れない。恵美と住み始めた1か月後に挨拶がてらやってきて、そのまま同居人となってしまった。普段は泰然自若としているが、恵美のことになると必死。何でも屋をやっている。慎重かつ執拗だが、開放的な性格。 輝之(てるゆき) 亮の5歳下の弟。三白眼と薄い眉をしている。中学の頃から素行が悪く、夜の商売を転々とした後、暴力団員となった。長らく家に寄りつかなかったが、最近ちょくちょく顔を出すようになっている。
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