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電磁鋼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2008/07/13 14:08 UTC 版)
電磁鋼(でんじこう、magnetic steel)とは、電気エネルギーと磁気エネルギーの変換効率が高い鋼のことである。1900年、イギリスのハドフィールドが発見した。
主に、発電所の発電機、変電所の変圧器、モーターの鉄芯に使われる。近年ではモーターの鉄芯用が、ハイブリッドカーに搭載されるようになっている。そして、ハイブリッドカーの性能を左右する重要な部品の一つとなっている。
電磁鋼は鉄にケイ素を添加することによって製造できる。ケイ素添加量が増すごとに、鉄損(磁化したときに鉄が消費するエネルギー)が低下する。しかし、ケイ素を添加しすぎると、鋼が割れやすくなる。実用的な電磁鋼のケイ素添加量は約4%ぐらいまでである。しかしこのケイ素添加量や添加工程、またケイ素を使わない電磁鋼もある為にこれらの製造ノウハウは各鉄鋼メーカーが独自に持っており内容は社外秘扱いとなっている。製鉄所によっては機密保持の為従業員であっても電磁鋼生産ラインに立ち入る際、製鉄所の入構許可証と別に生産ラインの入構許可証がないと入れないところもある。よって具体的な添加量や製造法は各メーカーにより異なり公表もされていない。上記の添加量は参考までにとどめておく必要がある。
構造鉄鋼に求められる一般的な性質は、『強度』・『耐食性』・『加工性』などである。しかし、電磁鋼に求められる性質は、『低い鉄損』である。この意味で、電磁鋼は特殊な鋼と言える。
種類
電磁鋼は、一般的に無方向性鋼板と方向性鋼板の2種類が使われている。
- 無方向性鋼板は、鋼板の特定の方向に偏って磁化しないようにした鋼板である。結晶軸方向をランダムになるように調整して作成する。主に、モーターの鉄芯や発電機に使われる。
- 方向性鋼板は、鋼板の一方的な方向のみに磁化しやすくなるようにした鋼板である。結晶を圧延方向に一方的に整列させるように調整して作成する。主に、変圧器に使われる。

