零写像とは? わかりやすく解説

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零写像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/04 01:10 UTC 版)

数学における零写像(れいしゃぞう、ゼロしゃぞう、: zero mapping)は、零元を持つ適当な代数系[注釈 1]への写像であって、その定義域の全ての元を終域の零元へ写すものを言う。殊に、解析学における零函数 (zero function) は、変数の値によらず函数値が常にとなるような函数を言う。また、線型代数学におけるベクトル空間の間の零(線型)写像 (zero map) または零(線型)作用素 (zero operator) は、全てのベクトルを零ベクトルに写す。


注釈

  1. ^ もっとも一般の場合(演算の型が空の場合)として、点付き集合が考えられる。そのとき零元としては基点を考えればよい。[1]
  2. ^ ここに「正値函数」は、単にそれぞれ真に正の値を常にとる函数 (strictly positive-valued function) の意味で用いる(負値も同様)。「正定値函数」や「正の定符号函数」ともいうが、二次形式や行列論に関連してやや異なる意味英語版で用いられることも多いので注意すべきである。

出典

  1. ^ zero function in nLab
  2. ^  Barner, Flohr: Analysis I. S. 247.
  3. ^  Bosch: Lineare Algebra. S. 78.
  4. ^  Bosch: Lineare Algebra. S. 204.
  5. ^  Bosch: Lineare Algebra. S. 141.
  6. ^  Bosch: Lineare Algebra. S. 93.
  7. ^  Karpfinger, Meyberg: Algebra: Gruppen – Ringe – Körper. S. 158.
  8. ^  Karpfinger, Meyberg: Algebra: Gruppen – Ringe – Körper. S. 181.
  9. ^  Karpfinger, Meyberg: Algebra: Gruppen – Ringe – Körper. S. 172.


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