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雛見沢村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/22 07:13 UTC 版)

(オヤシロさま から転送)

『ひぐらしのなく頃に』で風景の撮影場所となった白川郷の合掌集落(岐阜県大野郡白川村)

雛見沢村(ひなみざわむら)は、連作サウンドノベルひぐらしのなく頃に』(製作:07th Expansion)の舞台として設定された架空の村落である。時代設定は昭和58年であり、雛見沢には古い村社会の風習が残されている。

山奥の寒村で人口は約2000人。豊かな自然環境を持つ。被差別村落であったことや、村を沈めることになるダム建設計画に村ぐるみで反対運動をおこなった経緯から、村人間の連帯は非常に強い。古い風習により村の運営は御三家とよばれる一族の合議で定められる。とくに、その一つ園崎家が政治面、経済面で主導権を握り、実質的に村を支配している。

神社の祭神、オヤシロさまへの信仰が村人に浸透している。過去4年連続で、毎年一人死に、一人が消える連続怪死事件が起きており、その被害者はみな村の敵とみなされうる人物であったことから、村人はオヤシロさまの祟りとして畏れている。

園崎家の支配や祟りへの畏れから生まれた疑心暗鬼が5年目の事件に深く関わってくることになる。『ひぐらしのなく頃に』ではこの5年目の事件の顛末が描かれる。物語は本編8編と追加の作品群からなり、各編は同じ場所、同じ時間で異なる展開・結末となる事件を描くが、いくつかの例外を除き村がガス災害で全滅することで、事件は多くの謎を抱えたまま迷宮入りとなる。

目次

地理

  • 雛見沢村とは、××県鹿骨市(ししぼねし)の外れ、山と森林で他地区から隔絶されたいくつかの集落をまとめて呼ぶ通称である。「村」を略して雛見沢とも呼ぶ。
  • かつて独立した村であり、今でも「雛見沢村」と呼ばれる。しかし現在は鹿骨市の一部であり、このため行政上は雛見沢地区とも呼称する。
  • 人口合計二千人に満たない寒村であり、岐阜県との県境の近くに所在する。谷底に集落が散在し、周囲は深い山林に囲まれる。豊かな自然に恵まれている。
  • 日本海側に近い内陸の豪雪地帯で、鬼ヶ淵という沼を源とする小川が形成した谷に位置する。
  • 雛見沢地区から急な坂を下ったところに興宮地区があり、生活物資の購入等は主にそちらで行われている。
  • 雛見沢地区よりさらに山中に高津戸、谷河内といった地区があるが人家はほとんどみられない。

歴史

  • 古くは「鬼ヶ淵村」と呼ばれ、地獄を追い出された人食い鬼が村人を襲ったが「オヤシロさま」と呼ばれる神の仲裁で鬼と人間が共棲するようになったという伝承がある。
  • 別の伝説によると、村民は自らをその鬼と人との血が交わった末裔だと自称して下界との交流を断ち、定期的に下界の村を襲って生贄を求めてきたとも言う。
  • 明治維新に前後し、政府の方針により「雛見沢村」と改称。
  • 第二次世界大戦後、「御三家」の一つ・園崎家の出である園崎宗平が闇市で財を成し、その財を元に近代化を進めるが宗平は後に「人肉缶詰疑惑」と呼ばれる醜聞に晒された。
  • 昭和50年代に入り、村の全域を水没させる形でのダム建設計画が持ち上がるが住民の多くは大規模な反対運動を組織した。その間、誘拐事件やバラバラ殺人事件などの怪事件が発生し、計画は白紙撤回されている。
  • 昭和53年 反対運動の最盛期。第4話「暇潰し編」のみこの時代が舞台。
  • 昭和58年 『ひぐらしのなく頃に』の本編
  • 昭和58年6月21日深夜から翌22日未明にかけて、大規模なガス災害が発生し村人は全滅した。但し祟殺し編で雛見沢にいたはずの圭一は被害に遭わなかった(綿流し編目明し編祭囃し編を除く)。旧村域は厳重に閉鎖されたが、約20年後に解除された。
  • 平成18年週刊誌の記事で心霊スポットとして取り上げられ再び注目を集めている(宵越し編)。

以下、作品の舞台となる昭和58年の雛見沢村について記述する。

行政

自治体

  • 昭和50年代前半までに鹿骨市へ編入合併されたと思われ、少なくとも1983年の時点において独立した地方行政組織は持っていない、いわゆる「字(あざ)」である。
  • 村長は、戦後に公選制が導入されて以後も「御三家」の一つである公由家からの無投票による世襲が続けられてきた。鹿骨市への編入以後は雛見沢連合町会の会長となる。以後も慣習的に「村長」と呼称する。
  • 村としての意思決定は御三家の合議によるが、実質は経済力・政治力とも圧倒的な園崎家頭首が主導。
  • 旧ダム建設現場跡地を中心に産業廃棄物不法投棄が大きな問題となっている。

医療

入江診療所のモデルとなった白川診療所
入江診療所
所長の入江京介の他、複数名の医師が勤める。また、鷹野三四はこの診療所の看護婦である(昭和58年当時、「看護士」もしくは「看護師」という言葉は存在しない)。

教育

雛見沢分校
興宮(おきのみや)の公立学校分校。教員は校長と知恵留美子の2名のみ。施設は営林署の建物を間借りしている。小・中学校併設の学校である(中・高併設との説あり)。教育委員会より放任されているらしい。[1]

警察

  • ダム建設の中止後に三年連続で綿流し祭の当日に殺人・失踪事件が起こった(雛見沢連続怪死事件)。さらに2年連続したが、秘匿捜査となり公式に発表されていない。
  • 上記事件には県警興宮署が地道な捜査を継続しているが、現場の強引な捜査方法に対する批判の声もあるといわれている。



  1. ^ 鬼隠し編Tipsより
  2. ^ 公式製作日記2002/5/15参照
  3. ^ 宝島社文庫『ひぐらしのなく頃に 名場面捜査ファイル』(ISBN 978-4-7966-6572-8)197ページ。


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