すず【鈴】
読み方:すず
1 金属・陶器などの、下部に裂け目のある空洞の球の中に小さい玉が入っていて、振り動かして音を立てるもの。神社にある大きなものや、合図用・装飾用・玩具用のほか、神楽・能楽・歌舞伎などの楽器としても用いられる。「拝殿で—を鳴らす」「猫の首に—をつける」
2 (「鐸」とも書く)釣鐘型で、舌(ぜつ)をつるし、振り動かして音をたてるもの。風鈴の類。鐸(たく)。れい。
3 西洋音楽の打楽器の一。1および2の形状のもの2種がある。ベル。
「—ばかり給はって」〈平家・五〉
さなき【×鐸】
たく【×鐸】
たく【×鐸】
読み方:たく
1 銅または青銅製の大型の鈴。扁平な鐘の中に舌(ぜつ)があり、上部の柄(え)を持って振り鳴らす。古代中国で教令を伝えるときに用い、文事には木鐸、武事には金鐸を用いたという。鐸鈴。ぬて。ぬりて。
ぬて【×鐸】
ぬり‐て【×鐸】
銅鐸
(鐸 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 14:17 UTC 版)
銅鐸(どうたく)は、弥生時代に製造された釣鐘型の青銅器である。紀元前2世紀から2世紀の約400年間にわたって製作、使用された。
注釈
- ^ 単独工房の製品
- ^ 鰭から続く文様帯がI式の吊り手の外側に付いた型式、II式後半になると吊り手は断面薄く扁平化し、肉厚部分は稜付近のみとなる。前半は近畿の複数の工人集団の製作、その中で畿内南部の流水文様をつくった工人集団が有力
- ^ 吊り手の稜付近の肉厚部分を1つの文様とした型式、製作地は、前半までII式前半から続く、後半になると6区袈裟襷文様が新しく、流水文に取って代わる。また、後半には東海・四国・中国地方にも銅鐸製作の工人集団が活躍する。
- ^ 文様対界線などが文様よりも太い線が使われて入る型式
- ^ 近畿式の吊り手には大きな飾り耳が3個あるのに対し三遠式にはない。太い線が直接文様帯に接するのが近畿式、太い線と細い線が直接接しないで間に必ず細い線が入るのが三遠式、鋸歯文内の斜線の方向が底辺をしたにした状態で右下がり揃えられている近畿式に対して三猿遠式は斜線が右下がりの左下がりの文様を交互に描いている。
- ^ 1881年出土の14口のうち2口は所在不明、他の12口(うち4口は重要文化財)は各所に分蔵。参照:大岩山銅鐸と滋賀県出土銅鐸・小銅鐸(野洲市公式サイト)。
出典
- ^ ただし銅鐸を打ち鳴らして用いたかどうかは明らかではない。
- ^ a b 銅鐸と寺院―出土後の扱いに関して―、石橋茂登、千葉大学
- ^ 兵庫県教育委員会 兵庫県の遺跡・遺物数の全国的な位置(pdf)
- ^ 佐原真『銅鐸の絵を読み解く』小学館、1997年3月31日。ISBN 4-09-626059-2。 p.68
- ^ 小林行雄『古墳の話』岩波書店、1959年3月20日。 p.51
- ^ 弥生時代の銅鐸7個出土=「数十年に一度の大発見」-兵庫・淡路島
- ^ くらしナビ・学ぶ:教えて!デスク 淡路島で銅鐸7個発見
- ^ 【動画】淡路島で銅鐸7個「数十年に一度の大発見」 土砂選別作業がきっかけ
- ^ 初の確認 発見の銅鐸に「舌」
- ^ 銅鐸7個全てに「舌」=CTスキャンで-兵庫・淡路
- ^ 銅鐸内に「舌」4本発見 CTで収納状態初確認 南あわじ「松帆銅鐸」
- ^ 田中真治 (2015年8月12日). “南あわじ市出土の銅鐸からひも確認 つるして使用か”. 神戸新聞 (神戸新聞社) 2016年1月8日閲覧。
- ^ 日本の銅鐸のルーツ?/中国で青磁器の「鐸」出土
- ^ “3世紀の銅鐸リサイクル工房跡か 奈良県桜井市で出土”. 朝日新聞 (神戸新聞社). (2007年12月7日). オリジナルの2016年9月11日時点におけるアーカイブ。 2020年11月4日閲覧。
- ^ 佐原真『銅鐸の絵を読み解く』小学館、1997年3月31日。ISBN 4-09-626059-2。 p.220
- ^ 吉野ヶ里遺跡出土銅鐸 文化財オンライン 文化庁
- ^ 特別展「出雲―聖地の至宝―」の“奇妙な”銅鐸 東京国立博物館
- ^ 中山平次郎自筆原稿「有銘の銅鐸」「九州に於ける銅鐸」 九州の銅鐸 福岡市博物館
- ^ 藤森栄一『銅鐸』学生社出版、1964年。
- ^ 宝賀寿男「銅鐸と鏡作氏」『古樹紀之房間』、2014年。
- ^ “British Museum - Two dōtaku (ritual bells)” (英語). the British Museum. 2013年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
鐸
鈬
鐸
鈬
「鐸」の例文・使い方・用例・文例
- 新聞は世の木鐸となる
- 世の木鐸をもって任ずる
- 袈裟襷文銅鐸という模様の銅鐸
- 銅鐸という,弥生時代の吊鐘状の青銅製遣物
- 馬鐸という馬装具
- 宝鐸という,寺院などの軒につるす鈴
- 宝鐸という,寺院の堂塔に吊るす鈴
- 宝鐸草という植物
- 鐸という,手のついた大きな鈴
- 鐸の内側に吊るす小片
- 淡(あわ)路(じ)島(しま)で銅(どう)鐸(たく)が7個発見される
- 淡(あわ)路(じ)島(しま)にある石材セメント製造会社の砂置き場で,弥生時代の青銅の鐘,銅(どう)鐸(たく)が7個発見された。
- 銅鐸の高さは22~32センチ,底幅は13~19センチに及ぶ。
- 7個の銅鐸のうち6個は2つ1組になっていた。
- それぞれのペアは大きい銅鐸の中に小さい銅鐸が入れ子になっていた。
- 7個の銅鐸のうち1個は最古型式の例で,とても珍しいものだ。
- このような銅鐸はこれまでに11個しか見つかっていない。
- 銅鐸と舌が一緒に発見されたのはこれまでに2回だけである。
- 今回見つかった銅鐸のうち4個はまだ砂が詰まっている。
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