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きんぺいばい 【金瓶梅】
映画情報 |
金瓶梅
| 原題: | The Golden Lotus |
| 製作国: | 香港 |
| 製作年: | 1975 |
| 配給: | 日本ヘラルド映画 |
| スタッフ | |
| 監督: | Li Han Xiang リー・ハン・シャン |
| 製作: | Runme Shaw ランメ・ショウ |
| 脚本: | Li Han Xiang リー・ハン・シャン |
| 撮影: | Lin Chao リン・チャオ |
| 音楽: | Chen Yung yu チェン・ユン・ユー |
| 字幕監修: | 岡枝慎二 オカエダシンジ |
| キャスト(役名) |
| Yang Chun 楊頌 (Hsi Men Ching) |
| Hu Chin フー・チン (Pan Chin Iien) |
| Tanny タニー (Li Ping-erh) |
| Tien Ching チェン・チン (Hua Tzu Hsi) |
| Chiang Nan 江南 (Wu Ta-lang) |
| Wang Lai ワン・ライ (Wang Po) |
| 解説 |
| 作者不明だがエロス文学の古典といわれる「金瓶梅」の映画化。製作はランメ・ショウ、監督・脚本はリー・ハン・シャン、撮影はリン・チャオ、音楽はチェン・ユン・ユーが各々担当。出演はヤン・チュン、フー・チン、タニー、チェン・チン、チャン・ナン、ワン・ライなど。 |
| ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
| 明の時代。ある地方の豪族、西門慶(ヤン・チュン)は野心に燃える男だ。彼は金満家として君臨していたが、実はこれまで貯えた富も、他人の財産を強引に奪いとったり、身辺のならず者たちを使って強盗したりして手に入れたものだった。力の強い者が勝つ、それが西門慶の人生哲学である。彼は己れの哲学に酔い、己れのバラ色の未来を疑いはしない。今日も街をブラブラ歩き、あいまい宿へ行った。そこにはいつものやり手婆が人妻の潘金蓮(チェン・チン)を呼んで西門慶の来訪を今や遅しと待っているはずだった。潘金蓮は訳あって小人の武太郎(チャン・ナン)の妻となっていたのだが、熟れた肉体をもてあます欲求不満の女だった。彼女はいとも簡単に西門慶の金力のトリコになり、陰気な小太郎との生活に戻る気はなかった。そして西門慶のそそのかしもあって武太郎を毒殺してしまうのである。こうして彼女は西門慶の四番目の妾となり、昼夜につぐハレムの狂宴に溺れていく。しかし、何事にも飽きっぽい西門慶は潘金蓮にそろそろうっとうしさを感じ始めた。彼の次のえじきは隣家の花子虚(チェン・チン)の妻季瓶児(タニー)である。目鼻立ちのはっきりした美人でかなりの浮気者。精力的な西門慶に前からかなりの興味をもっていたフシがある。西家で催されたパーティで、花子虚がしたたか酔っ払ってしまうと、彼は季瓶児をものかげで抱く。やがて彼は花子虚が金持ちなのに眼をつけ、財産を横領することを企てた。彼は身内の人間を総動員して花子虚に無実の罪をきせて牢獄にぶち込んだ上、“合法的”に財産を横領することに成功したのである。しかし、あたりまえの性行為では満足しなくなった西門慶は麻薬をつかったりする異常な行為にふけったためか次第に眠れない夜が続くようになった。酒、女、娼薬、麻薬、ありとあらゆる快楽の源が彼の心身をむしばみ始めたのだった。西門慶は薄れゆく意識の中で、地獄をみていた。 |
金瓶梅
| 原題: | |
| 製作国: | 日本 |
| 製作年: | 1968 |
| 配給: | 松竹 |
| スタッフ | |
| 監督: | 若松孝二 ワカマツコウジ |
| 製作: | 小笠原清 オガサワラキヨシ |
| 脚本: | 大和屋竺 ヤマトヤアツシ |
| 撮影: | 伊東英男 イトウヒデオ |
| 音楽: | 八木正生 |
| 美術: | 平高主計 |
| 編集: | 辻正 ツジタダシ |
| 録音: | 杉崎喬 スギサキタカシ |
| スクリプター: | 上田学而 |
| スチール: | 中山健司 ナカヤマケンジ |
| 照明: | 磯貝一 イソガイハジメ |
| キャスト(役名) |
| 真山知子 マヤマトモコ (潘金蓮) |
| 高島史旭 (武松) |
| 伊丹十三 イタミジュウゾウ (西門慶) |
| 浅利ルリ子 (李瓶児) |
| 紅理子 (春梅) |
| 若松和子 ワカマツカズコ (呉月嬢) |
| 小矢野道子 (李嬌児) |
| 比嘉照子 ヒヨシテルコ (孟玉楼) |
| 宝みつ子 タカラミツコ (孫雪蛾) |
| 立川雄三 タチカワユウゾウ (小李広花栄) |
| 麿赤児 マロアカジ (花和尚魯智深) |
| 巽治郎 タツミジロウ (黒旋飛李逵) |
| 河崎宏 カワサキヒロシ (青面獣楊志) |
| 大久保鷹 オオクボタカ (九紋竜史進) |
| 桜井啓子 サクライケイコ (母夜叉孫二嬢) |
| 津崎公平 ツザキコウヘイ (応伯爵) |
| 武智豊子 タケチトヨコ (王婆) |
| 山谷初男 ヤマヤハツオ (武大) |
| 吉澤健 ヨシザワケン (鄲哥) |
| 福山象三 フクヤマショウゾウ (知県) |
| 解説 |
| 中国の古典『金瓶梅』を素材にしたもので、上田学而の原訳(人物往来社版)を、大和屋竺が脚色し、「壁の中の秘事」の若松孝二が監督した。撮影は伊東英男。 |
| ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
| 中国は宋の時代。武松は人喰い虎を退治して一躍名をあげ、警備隊長になった。兄の武大と会って仕官を祝った時、武松は兄嫁潘金蓮の美しさに見とれてしまった。金蓮の美しさにひかれたのは、富豪西門慶も同様であった。西門慶は金蓮を手に入れるため、金蓮に武大を毒殺させてしまったのだった。そのころ武松は梁山泊の水滸党と戦っていたが、兄の死を知り愕然となった。役人に西門慶の犯罪を訴えても、証拠がないと一蹴されてしまった。怒った武松は西門慶の家に乗り込んだが、その時に西門慶と結託した小役人を投げ殺し、牢送りになった。そんな武松を、西門慶はせせら笑って見送るのだった。西門慶は根っからの遊び人で、女中や芸者はもとより、町の女房、後家にまで手を出す男だった。そんな有様だったから、富豪の第五夫人におさまった金蓮も空閨をもてあまし、美少年を引き入れ、情事に耽っていた。ある日、西門慶は金の力で官職を買いとり、隣人の女房李瓶児に目をつけると、夫を殺して手に入れてしまった。そのあいまに、西門慶は侍女の春梅とも関係を持ち、情痴の限りをつくしていたのだ。一方、獄中の武松は西門慶の放った刺客に襲われたが、水滸党に助け出され、自らその一員に加った。官吏の腐敗ぶりにあきあきしていたからでもあった。武松脱獄の知らせを聞いた西門慶は、彼の復讐を恐れ、ますます、酒と女におぼれていった。やがて、武松は水滸党を引きつれ、町に攻め込んできた。激しい攻防の末、武松は兄の仇西門慶を刺殺した。その時現われた金蓮は、武松こそ永遠の恋人と抱きつくのだった。しかし武松は、金蓮が恍惚とする間もなく、その白い胸を刀で刺し貫いたのだった。その後も戦乱ばつづき、宋は滅びたが、神出鬼没の水滸党の中には、いつでも豪傑武松の姿が見られたという。 |
歌舞伎・浄瑠璃外題辞典 |
古典文学作品名辞典 |
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金瓶梅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/06 04:40 UTC 版)
『金瓶梅』(きんぺいばい)は、明代の長編小説で、四大奇書の一つ。著者は笑笑生(生没年など不詳)。研究によると、万暦年間(1573年~1620年)に成立したといわれている。
『金瓶梅』は『水滸伝』から派生したスピンオフ作品である。水滸伝の武松のエピソードを入り口とし、そこに登場する武松の兄嫁の潘金蓮が、姦通した後殺されずに姦夫の西門慶と暮らし始めるという設定となっている。ストーリーが水滸伝から分岐した後は、富豪の西門慶に、金蓮も含めて6人の夫人やその他の女性がからみ、邸宅内の生活や欲望が展開してゆく。水滸伝同様に北宋末を舞台とするが、綿密かつ巧みに描写されている富裕な商人の風俗や生活には、明代後期の爛熟した社会風俗が反映している。
タイトルの「金瓶梅」は主人公である西門慶と関係をもった潘金蓮、李瓶児、龐春梅の名前から一文字ずつ取ったものだが、それぞれ金(かね)、酒、色事、を意味するとも言われる。
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- ^ 原文では「炊餅」。これを「蒸し餅」と訳すのは岩波文庫の『金瓶梅』(小野忍・千田九一訳)に倣った。
- ^ 西門慶の商売の様子が詳しく描かれていることから、作者自身も手広く商売をしていた経験があると考えることもできる(日下、pp.170-173)。
- ^ 西門慶が別の地で生まれ変わることが分かったすぐ後に、孝哥は西門慶の生まれ変わりであると書かれている。話が全く矛盾しているが、日下は、西門慶という人物は水滸伝の登場人物である西門慶としての側面と作者自身の投影である側面があり、それぞれの側面ごとに別の結末ができてしまったのであろうとしている(日下、pp.163-165)。
- ^ 呉月娘と孟玉楼(西門慶の第4夫人)が人生を幸せに終えたことを言っている。
- ^ 李瓶児と春梅のこと。
- ^
蘭陵笑笑生: 金瓶梅/第100回 - ウィキソース - ^ 『「金瓶梅」中的上海方言研究』,褚半農,2005年,上海古籍出版社
- ^ 日下、pp.36-39
- ^ 例えば、『金瓶梅 第1巻』村上知行編訳、新版ちくま文庫、2000年、巻末解説を参照。
- ^ a b 井波律子『中国の五大小説.下 水滸伝・金瓶梅・紅楼夢』(岩波新書、2009年) p124-127
- ^ 井波律子『中国の五大小説.下 水滸伝・金瓶梅・紅楼夢』(岩波新書、2009年) p188-190
- ^ 小野によれば万暦45年以降(小野、千田、pp.284-285)。
- ^ 北京大学図書館が所蔵しているものは崇禎本と呼ばれる。
- ^ 日下の説(日下、pp.168-169)。
- ^ 当時の女性美の要素のひとつが足の小ささであった。金瓶梅にも西門慶の愛人の一人が藩金連より足が小さいことを自慢する場面がある(第二十二回)。
固有名詞の分類
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