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長江
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/01 05:01 UTC 版)
(金沙江 から転送)
| 長江 | |
|---|---|
長江三峡
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| 延長 | 6,300 km |
| 平均流量 | 30,170 m³/s |
| 流域面積 | 1,808,500 km² |
| 水源 | 青海省、チベット |
| 河口(合流先) | 東シナ海 |
| 流域 | |
長江(ちょうこう、中国語拼音字母:
Cháng Jiāng)、別名チャン川 (Chang River) は、青海省のチベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へと注ぐ川である。全長は6,300kmで、中華人民共和国およびアジアで最長、世界でも第3位。
日本では最下流部の異称である「揚子江」(ようすこう)の名で良く知られる。
青海省のタンラ山脈からチベット高原、四川盆地、三峡を経て湖北省宜昌市に至るまでが長江上流(最上流の通天河、四川西部の金沙江、四川東部の川江)、宜昌から江西省湖口県までが中流(荊江)、湖口から上海市の東シナ海河口までが下流(揚子江)にあたる。
その流域には成都、武漢、重慶などの重要工業都市、上海、南京などの商業都市を含む中国の19の省(市、自治区)があり、全流域の人口は4億5000万にも達している。古くから水上交易の盛んだった華中でも中心的な交通路として利用されてきた。
目次 |
名称
上流部は金沙江(きんさこう)またはディチュ河(チベット語: vbri-chu、འབྲི་ཆུ་、「母ヤクの川」)、下流部は揚子江(ようすこう、中国語拼音字母:
Yáng zǐ Jiāng)とも呼ばれる。後者は本来は揚子橋という橋の名前だったが、西洋人により長江全体の名前として誤用された(英語の「Yangtze」など)。
河とか江といった語は本来固有名詞であり、「河」は黄河を、「江」は長江を意味する。長江南岸の湿潤な稲作地帯は「江南」と呼ばれ、中国大陸南部の東海岸地域は「江東」となる。
流域の地形
長江流域は中国中部・南部の広い範囲を覆っており、源流から河口の標高差は5,400mに達し、その地形も高原、褶曲山脈、低い山地・丘陵、盆地、平野など多岐にわたる。流域は、西部の高原・高山地区、中部の中山・低山地区、東部の丘陵・平原地区に大きく分けられる。
まず四川省の広元市と雅安市を結ぶ線から西は高原・高山地区であり、さらに二つに分けることができる。すなわち、水源近くの標高5,000mから4,000mのチベット高原を流れる地域と、四川省西部の標高5,000mを超える褶曲山脈(横断山脈)に囲まれた険しい峡谷を流れる地域である。こうした山地はプレートがぶつかり合っている場所で、地震活動も活発である。
湖北省襄陽市・宜昌市・凱里市より西は中部の中山・低山地区で、さらに三つに分けることができる。北側の四川・陝西・湖北をまたぐ秦巴山脈(大巴山脈など)、南側の湖北・湖南・貴州をまたぐ鄂黔山地、これらに挟まれた四川盆地の三地区である。
宜昌より東は東部の丘陵・平原地区で、さらに三つに分けることができる。北側の淮陽低山丘陵区、南側の江南低山丘陵区、その間の長江中下流平原区である。このほか、様々な平野や盆地にこれらを分けることができる。たとえば武漢周辺の長江と漢水が交わるあたりの江漢平原、湖南省の洞庭湖平原、江西省の鄱陽湖平原、安徽省の巣湖平原、江蘇省の長江デルタなどは本流沿いの地形で、支流沿いには漢中盆地、南陽盆地などがある。
流域の周りは山地に囲まれている。流域の北には崑崙山脈、バヤンカラ山脈(巴顔喀拉山脈)、秦嶺山脈、大別山脈があり、南には南嶺山脈、武夷山脈、天目山脈がある。
源流域と通天河
青海省南部には長江の源流とされる三つの川がある。一番の源流(本源)がタンラ山脈(唐古拉山脈)の氷河に発する沱沱河(トト河)、南の源流(南源)がタンラ山脈東部の広大な沼地帯に発する当曲(ダムチュー)、北の源流(北源)が野生生物の多いフフシル山地に発する楚瑪爾河(チュマル河)である。
これらの川は、タンラ山脈の北に広がるチベット高原北東部の地帯の峡谷を流れる。途中で沱沱河は当曲と合流して通天河となり、曲麻莱県の西部で楚瑪爾河とも合流する。通天河は沱沱河と当曲の合流地点から玉樹チベット族自治州の巴塘河口までの813キロメートルの区間を指す。巴塘河口からは金沙江と名が変わる。
長江の源流については長年考察が加えられてきたが、明代に地理学者・徐霞客が金沙江を源流とする論考を残し、さらに清代には通天河の存在も知られるようになった。1956年と1977年の長江源流域調査により、沱沱河が長江の源流と定められた。
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