金原亭馬生_(10代目)とは? わかりやすく解説

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金原亭馬生 (10代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 13:53 UTC 版)

十代目 金原亭 馬生(きんげんてい ばしょう、1928年昭和3年〉1月5日 - 1982年〈昭和57年〉9月13日)は、東京市出身の落語家である。本名∶美濃部 清(みのべ きよし)。


注釈

  1. ^ 金原亭馬生 小島貞二「はだかの志ん生」163 - 164頁、「五代目古今亭志ん生(美濃部孝蔵)年譜」『総特集古今亭志ん生』205頁。出生年月日は戸籍上の表記だが出生後の届け出が遅れた可能性があり、かつこの頃転居を繰り返していたため家族の記憶もややあやふやで、両親は当人におまえは夏の暑い頃に生まれた、と話していた。資料によっては出生地を当該年月日前まで5代目志ん生一家が居住していた豊多摩郡代々幡町大字笹塚(現:渋谷区笹塚)としているものもあり、当人も出生地は笹塚、と話していた。
  2. ^ 美濃部美津子『三人噺 志ん生・馬生・志ん朝』15頁。母親が生後3か月の馬生をおぶって家族で方南の家から業平へ歩いて夜逃げした旨の記述がある。
  3. ^ 「不思議の国、馬生家」『十代目 金原亭馬生 - 噺と酒と江戸の粋』85頁、93頁。85頁の池波志乃の話から。以下引用「(前略)私が生まれた頃、我が一家は御祖父ちゃん、古今亭志ん生の家から一軒置いた隣に住んでいたんですけど(後略)」引用終了。93頁に掲載された10代目馬生の1954年(昭和29年)10月1日発行の落語協会会員証では住所は「荒川区日暮里町九丁目一,一一四番地」。1975年(昭和50年)9月1日発行の日本演芸家連合会員証に掲載された住所は「荒川区西日暮里3の16の12」。
  4. ^ この日の馬生は食道がんの影響により歩いて高座に向かえないほど体調が悪化していたため、板付き(一度幕を下ろした状態で舞台に上げること)での出演となった。肝心の口演も声がでず、途中で痰が絡んだり一部の場面を飛ばしてしまったりと万全の高座ではなかったが気力を振り絞り、気迫で最後まで演じきった。このわずか10日後に馬生は亡くなった。
  5. ^ この日の高座を見た当時学生であった立川志らくは馬生の気迫の高座に感動し、大学卒業後に馬生への入門を決意したと言う。しかし、前述の通りわずか10日後に馬生が亡くなったため入門はかなわなかった。その後、志らくは池袋演芸場へ行った際、出演していた立川談志が落語そっちのけで馬生との思い出話をずっと語っているのを見て感銘を受け、のちに談志へ入門することになる。
  6. ^ 9代目馬生1949年(昭和24年)1月1日に没したため、同年10月の10代目馬生襲名時には生存していない。正確な年代が不明であるため、10代目馬生の当時の芸名も特定不能である。

出典

  1. ^ 古今亭志ん生の名人芸が復活!? ひ孫が落語家デビューへ、関係者「愛嬌のある顔立ちで性格も素直」 夕刊フジ 2017年12月4日 2022年2月6日 閲覧
  2. ^ 『NHK 落語名人選:10代目金原亭馬生』 解説資料
  3. ^ 結城昌治「俳句は下手でかまわない」(朝日文庫)解説・小田島雅和
  4. ^ 結城昌治「昨日の花」(朝日新聞社)P.183
  5. ^ a b c d 橘左近『東都噺家系図』41頁、173頁。
  6. ^ 矢野誠一 『志ん生のいる風景』 143頁。
  7. ^ 落語ファン倶楽部編『落語大看板列伝』201頁。
  8. ^ a b c 落語ファン倶楽部編『落語大看板列伝』212 - 213頁。
  9. ^ a b 五明樓玉の輔の噺家の手ぬぐい 他抜値入(たぬきねいり)2017年2月28日閲覧 のwebアーカイブ。
  10. ^ 十代目金原亭馬生 藝談余話(三)facebook十代目金原亭馬生 藝談余話(四)facebook2017年2月28日閲覧 のwebアーカイブ。


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