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野見山朱鳥

野見山朱鳥の俳句

いちまいの皮の包める熟柿かな
うれしさは春のひかりを手に掬ひ
かなしみはしんじつ白し夕遍路
けふの日の終る影曳き糸すすき
つひに吾も枯野のとほき樹となるか
われ蜂となり向日葵の中にゐる
一枚の落葉となりて昏睡す
二三歩をあるき羽搏てば天の鶴
亡き母と普賢と見をる冬の夜
双頭の蛇の如くに生き悩み
手にふれし汗の乳房は冷たかり
星涼し川一面に突刺さり
春落葉いづれは帰る天の奧
春雷や針を咥へてふり返る
昼寝覚発止といのち裏返る
曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて
曼珠沙華竹林へ燃え移りをり
林檎むく五重塔に刃を向けて
死なば入る大地に罌粟を蒔きにけり
永劫の涯に火燃ゆる秋思かな
涅槃図に鳴きし鼠と野路に会ふ
火を投げし如くに雲や朴の花
炎天を駆ける天馬に鞍を置け
犬の舌枯野に垂れて真赤なり
生涯は一度落花はしきりなり
秋風や日向は波の大き国
秋風や書かねば言葉消えやすし
空蟬の一太刀浴びし背中かな
絶命の寸前にして春の霜
罰よりも罪おそろしき絵踏かな
胸の上聖書は重し鳥雲に
蝌蚪に打つ小石天変地異となる
蝌蚪乱れ一大交響楽おこる
身二つとなりたる汗の美しき
阿蘇山頂がらんどうなり秋の風
 


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野見山朱鳥

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/27 14:40 UTC 版)

野見山 朱鳥(のみやま あすか、1917年大正6年)4月30日 - 1970年昭和45年)2月26日)は日本俳人


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