郷愁
原題: | Hohe Schule |
製作国: | オーストリア |
製作年: | 1935 |
配給: | 東和商事 |
スタッフ | |
監督: | Erich Engel エリッヒ・エンゲル |
原作: | Heinrich Oberlander ハインリヒ・オーバーレンダー |
脚本: | Heinrich Oberlander ハインリヒ・オーバーレンダー |
撮影: | Bruno Mondi ブルーノ・モンディ |
音楽: | Willy Schmidt Gentner ウィリー・シュミット・ゲントナー |
セット: | Julius von Borsody |
キャスト(役名) |
Rudolf Forster ルドルフ・フォルスター (Carlo Cavelli) |
Rudolf Forster ルドルフ・フォルスター (Graf Werffen) |
Angela Salloker アンゲラ・ザローカー (Irene von Ketterer) |
Hans Homma ハンス・ホマ (General von Ketterer) |
Camilla Gerzhofer (Frau von Ketterer) |
Paul von Hernried (Franz von Ketterer) |
Hans Moser ハンス・モーザー (Brandler) |
Lisl Kinast リーズル・キナースト (Flori Weidner) |
Dinah Grace ダイナ・グレイス (T\8f\a1\benzerin) |
Herbert Hubner ハーバート・ヒュブナー (Schott) |
Alfred Neugebauer (von Radnigg) |
解説 |
「朝やけ」「偽むらさき」のルドルフ・フォルスターが「黒鯨亭」のアンゲラ・ザローカーを相手として主演する映画で、ドイツ劇壇の演出者であるエリッヒ・エンゲルが監督に当たったもの。シナリオはハインリヒ・オーバーレンダーが書き卸し、キャメラは「君を夢みて」のブルーノ・モンディが、音楽は「未完成交響楽(1933)」「たそがれの維納」のウィリー・シュミット・ゲントナーが、それぞれ担任した。助演者は「たそがれの維納」のハンス・モーザーを始めとして、「恋は終りぬ」のハンス・ホマ、リーズル・キナースト、ダイナ・グレイス、等である。 |
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
ウィーンの町は近くここのヴァリエテに欧州で評判の名馬術使カルロ・カヴェリが来るというので、その噂で持ち切っていた。だが、誰一人としてこのカヴェリの前身を知っているものはなかった。この秘密を知っているのはカヴェリ自身と、彼のマネージャーのブラントラーだけである。所が、実はカヴェリにとって此のウィーンは故郷なのである。思えば十五年の昔、彼はヴェルフェン伯爵であり、大尉であった。それが敬愛する将軍ケッテラーの子息であり、彼の朋友であったフランツ中尉と決闘して、中尉を拳銃でたおして以来、職を退いて、身を隠したのである。そして今は馬術使カヴェリであり、仮面をつけて舞台に現れるのであった。その頃、ケッテラー将軍の家は財政に窮し、将軍婦人は娘のイレーネを金持ちに嫁そうとしていた。だが、イレーネはそれを嫌い、乗馬に長じていたことから、カヴェリの門に入って馬術を習い、舞台に立って生活しようと考えた。カヴェリは彼女の身許を知らずに、行き掛かり上、弟子にしたのであるが、実はこの娘こそ十五年前の将軍の幼女なのを知ると愕然とした。将軍は彼を息子の仇として憎んでいる。しかも、カヴェリはイレーネと会う日の重なるにつれて、彼女に惹きつけられて行く己れの身を知った。そしてイレーネもカヴェリに頼もしい男の魅力を感じた。そして或夜、二人が小屋に閉じ込められた時、二人の心は触れ合った。カヴェリは悶えた。そして、彼女と別れようと決心し、イレーネを他国の名馬術使の下に勉強に送ろうとまでした。だが、結局はイレーネの誕生日の祝いに、彼女を訪れて恋を打ち開けたのであった。イレーネが父に結婚の許しを求めに行った時、彼女はカヴェリこそかつて兄を殺した人物であることを知った。将軍はカヴェリが伯爵だと知るや彼を殺そうとした。で、イレーネは己が恋を諦めて彼と二度と会うまいと彼に云い送った。すると此の時、カヴェリは将軍を昔の同僚と共に訪れて過去の堅い秘密を始めて打ち明けた。それはフランツ中尉が金に窮して売国行為をなしたため、カヴェリが決闘に事よせて銃殺したのであった。決闘したというのも、中尉と将軍との不名誉を世間に覆うためのカヴェリの心使いなのである。これを知った将軍は、始めてカヴェリに温かい手をさし延べた。 |
郷愁
原題: | |
製作国: | 日本 |
製作年: | 1988 |
配給: | 日本アート・シアター・ギルド |
スタッフ | |
監督: | 中島丈博 ナカジマタケヒロ |
製作: | 根田哲雄 |
石川洋 | |
阿知波信介 アチワシンスケ | |
プロデューサー: | 大木舜二 オオキシュンジ |
高沢吉紀 | |
脚本: | 中島丈博 ナカジマタケヒロ |
企画: | プロジェクト・エー |
アクターズプロモーション | |
中島丈博 ナカジマタケヒロ | |
撮影: | 林淳一郎 ハヤシジュンイチロウ |
音楽: | 近藤等則 コンドウトシノリ |
主題曲: | 石原侑佳 |
美術: | 亀岡紀 |
編集: | 西東清明 サイトウキヨアキ |
録音: | 林鉱一 ハヤシコウイチ |
スクリプター: | 橋本直技 |
東神興業(株)文化事業部 | |
スチール: | 笹田和俊 |
キャスティング: | 木村智生 キムラトモオ |
助監督: | 中島俊彦 ナカジマトシヒコ |
照明: | 前原信雄 |
キャスト(役名) |
西川弘志 ニシカワヒロシ (山沖住男) |
小牧彩里 (山沖泰子) |
吉行和子 ヨシユキカズコ (山沖睦子) |
津川雅彦 ツガワマサヒコ (山沖挙春) |
榎木孝明 エノキタカアキ (平尾幹也) |
中村銀次 ナカムラギンジ (矢部豊) |
加藤土代子 カトウトヨコ (矢部トラエ) |
神津はづき コウヅハヅキ (矢部さつき) |
斉藤洋介 サイトウヨウスケ (町田重明) |
得地信子 トクチノブコ (毛利愛子) |
佐久間哲 サクマサトル (江口菊市) |
藤田雅史 フジタマサシ (上岡不二雄) |
樹木希林 キキキリン (上岡ミネ) |
新橋耐子 シンバシタエコ (中山千代) |
谷村隆之 タニムラタカユキ (中山渉) |
京亜有美 キョウアユミ (宮口朝子) |
沢田里沙 サワダリサ (照美) |
掛田誠 カケダマコト (良介) |
鈴木省吾 スズキショウゴ (四郎) |
中島葵 ナカジマアオイ (チーちやん) |
南原宏治 ナンバラコウジ (榎本) |
北村総一朗 キタムラソウイチロウ (駄馬) |
荒勢 アラセ (さつきの兄) |
ケーシー高峰 ケーシータカミネ (ポン菓子の親父) |
解説 |
昭和28年の土佐。少年が揺れ動く家庭環境の中で成長していく姿を描く。昭和60年度(第6回)ATG映画脚本賞入選作品の映画化で、脚本は「喜劇 家族同盟」の中島丈博が執筆。監督はこれが第一作となる中島丈博、撮影は「ムッちゃんの詩」の林淳一郎がそれぞれ担当。 |
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
昭和28年、高知・土佐のある田舎町。住男の一家は数年前に京都から移り住んできた。しかし、売れない画家である父は家を出て料理屋の女主人と同棲、生計は姉・泰子の働きによって立てられていた。小さな田舎町で泰子の理知的な美しさは人の目を引いたが、住男にとっても自慢の姉であった。初夏、泰子は住男の担任である平尾と知り合い親しくなった。8月に平尾は家庭訪問に来たとき「泰子さんを下さい」と切り出したが、あまりの唐突な話に母は怒り、住男にはどうしたらよいかわからなかった。その頃、注男の同級生である不二雄が事故死した。平尾は教育への熱意をもって東京からやって来たが、結婚を断わられたショックと教え子の死の責任を感じて、以前とは別人のように酒を飲み荒れるのだった。泰子の平尾に対する思いも醒め、いつしかバスの運転手・町田と付き合うようになった。家計が苦しくなり、泰子は厚化粧をして夜の勤めにも出るようになった。住男はそんな姉が気がかりでならない。ある日母の使いで父を訪ねた住男は思いがけず父を囲むもう一つの家族の団欒を見て、こづかいをひったくり父を罵って家を飛び出した。そんなとき泰子は町田の運転するバスの中で車掌と口論になり、事故を引き起こしてしまう。そして、泰子は家を出る決心をし、翌朝、住男に見送られながらバスに乗り、高知を去って行った。 |
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