ボン・ガイドラインとは? わかりやすく解説

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ボン・ガイドライン

別名:遺伝資源へのアクセスとその利用から生じる利益の公正・衡平な配分に関するボン・ガイドライン
英語:Bonn GuidelineBonn GuidelinesBonn Guidelines on Access to Genetic Resources and Fair and Equitable Sharing of the Benefits Arising out of their Utilization

2002年オランダハーグ行われた生物多様性条約第6回締約国会議COP6)で採択された、生物多様性条約に基づく遺伝資源へのアクセスと、それに伴う利益配分について定めたガイドライン

ボン・ガイドラインは、ABSAccess to genetic resources and Benefit Sharing)、すなわち「遺伝資源へのアクセスによって生じた利益公平な配分」が国際問題となったことを背景として定められた。具体的には、先進国企業など発展途上国遺伝資源利用し医薬品など製品開発したり、特許申請したりして利益上げているにもかかわらず発展途上国にはその利益還元されないという構造があったことが問題視されていた。その是正のために、発展途上国側の提案により策定されたのがボン・ガイドラインであった

ボン・ガイドラインでは、PICPrior Informed Consent)やMATMutually Agreed Terms)と呼ばれる遺伝資源利用に際して合意形成に関して一定の基準定められABSに関する基本的な概念明文化された形となった。しかし、ボン・ガイドラインはあくまで任意のガイドラインであり、法的拘束力を持つものではなかった。

その後発展途上国中心に新たな枠組みを必要とする声が高まったが、複数論点に関して対立の構図続き実現したのはボン・ガイドライン採択9年後にあたる、2011年生物多様性条約10締約国会議COP10であったCOP10では法的拘束力を持つ「名古屋議定書」が採択されたが、その基本的な理念は、ボン・ガイドラインをそのまま踏襲するとなっている。

関連サイト
ボン・ガイドライン - 財団法人バイオインダストリー協会生物資源総合研究所



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