適宜/とは? わかりやすく解説

適宜

読み方:てきぎ

適宜とは、状況条件に応じて適切な対応をすることを指す言葉である。具体的な行動判断固定されているわけではなくその時々の状況必要性により、最適な方法選択することを意味する。適宜は、ビジネス現場日常生活頻繁に用いられる表現であり、柔軟性適応力を示す言葉とも言える。 適宜の使用例としては、会議での「資料は適宜参照してください」や、レシピでの「塩は適宜調整してください」などがある。これらの例では、個々状況に応じて最適な行動をとることが求められている。適宜という言葉は、具体的な数値手順示さない代わりに個々判断柔軟性重視する表現である。

適宜

読み方:てきぎ

「適宜」とは、その場時に応じて都合よく行動するさまを意味する表現である。

「適宜」とは・「適宜」の意味

「適宜」とは、その場その時自分具合良く行動対応するさまを意味する。「適宜は」ビジネスにおいて、直接会話メールどちらでも使われる社内取引先顧客といった様々な相手との間で通用する。特に、営業事務などの職種では、相手方に「適宜」を用いて依頼をしたり、許可求めたりするケース少なくない。「適宜」の類義語には「随時」と「適時」の二つがある。はじめに、「随時」は、都合が良い時期意味し詳細な時刻まで指定できないがさほど遠くない時を指す。次に、「適時」は、丁度タイミング良い時という意味である。

「適宜」の読み方

「適宜」の読み方は、「てきぎ」である。

「適宜」の熟語・言い回し

適宜対応とは


「適宜対応」とは、決まった時間には行わないが、その時状況見てしかるべき対応をするという意味である。ビジネスシーンでは「適宜対応させていただきます」「適宜対応いたします」などの言い回しがよく使われる。「適宜対応」は、先の予測難し事業では妥当な表現である一方通販小売などスピード求められる事業では遅い対応と判断され時に離れを招くこともある。

適宜確認とは


「適宜確認」とは、頃合い見計らって確認するという意味である。工場機械設備公共物の安全確認点検など、時期明確に決まっているものには適さない

適宜行うとは


「適宜行う」とは、その時や場を見た上で行動するという意味である。

「適宜」の使い方・例文

適宜は、やや堅苦しい表現ではあるが、場や状況に応じて自ら丁度良く判断下すことを意味しビジネスシーンから日常生活まで様々な場面で使われる。「適宜運動してください」「適宜ご判断ください」など、「適宜」が副詞として動詞掛かることが多い。同じ立場目上の人に対して依頼求める際にも「適宜」を組み合わせた表現がよく用いられる。ただし、相手との普段の関係や年齢差によっては「適宜」が失礼に当たることもあり注意が必要である。

「適宜」の例文
明日寒暖差が激し予報となっているので、生徒皆さんには適宜温度調節行って体調崩さないように気を付けて欲しい。
いくら業務マニュアルがあるとはいえお客さん相手仕事なのだからいつだってマニュアル通りではなく適宜自分応対仕方考えるべきだ。
自宅勤務時間長くなる会社通勤をしていた頃と比べて体が鈍ってしまうので、一日のうち数十分でも適宜ウォーキングなど有酸素運動取り入れたい
クレーム処理仕事をしていると知らず知らず心身ともに疲れてしまうので、適宜リフレッシュをして仕事へのモチベーションキープしよう。
研修中に一通り作業内容は皆に伝えたが、事故防止のために分からないことがあれば適宜配属先の先輩に尋ねるようにしてくれ。

将来的良い地域づくりをするために、同じ人が自治会役員続けるよりも適宜交代をしてフレッシュメンバー迎えるべきだ。
あなたは人に聞いてかりいるではなく、適宜パソコン参考書調べて自分問題解決できるようになりなさい。
勉強ばかりしていては人生楽しさ十分に味わえないので、適宜旅行スポーツ打ち込むのも良いだろう。
ハンバーグステーキなどの肉料理好物だが、健康維持のためには適宜野菜しっかりと食べて栄養偏らないようにしたい。
講義形式社員研修知識技術身につくが、参加者同士協力して研修取り組むには適宜の演習グループワーク不可欠だ
スマホ画面ばかりを見続けていると視力落ちことがあるので、適宜遠くの木や建物見て目の疲れ癒すようにしよう。
炎天下での作業熱中症リスクが高まるため、現場責任者は適宜水分補給休憩指示して理な働け環境整えなければならない

適宜

読み方:てきぎ

「適宜」の意味・由来

適宜(てきぎ)とは、その時々の状況に応じてふさわしい行動を取るさま、また各自判断行動を取るさまを表す言葉。主に文章改まった会話用いる、やや硬い漢語である。

「適宜」を構成する「適」「宜」はいずれも、状況かなっているさま、妥当であるさまなどを意味する字である。

「適宜」の用法

「適宜」が副詞として動詞にかかる場合は、状況に応じてその行動を行うさま(例、「仕事内容は適宜指示する」)や、各自判断でその行動を行うさま(例、「休憩は適宜取ってください」)を意味して用いられる後者場合、「適宜~してください」「適宜~することができる」のように、依頼許可などを表す表現を伴うことが多い。また、適宜に」の形にもなる(例、「適宜に選ぶ」)。

「適宜」が名詞修飾する場合には、「適宜な」および「適宜の」の形になる(例、「適宜な手段」「適宜の方法」)。

適宜に」「適宜な」の形があるため、「適宜」は形容動詞であると考えることもできるが、これら以外の活用形はほとんど用いられない

なお、名詞としての「適宜」は主語に立つことがない

また、料理レシピなどでは、適当な分量の意でも用いられる(例、「塩適宜を加える」)。

「適宜」の類語

「適宜」と似た意味の言葉に「適当」「適切」「随時」「随意」などがある。

「適当」は、その状況などにぴったりあてはまるさまを意味し、「自分に適当する仕事」のようにサ変動詞にもなるが、「適宜」はサ変動詞にはならない名詞修飾する場合は、「適宜」と同様、「適当な」「適当の」のいずれも用いられる。また「適当」には、「適当なことを言う」のように、その場間に合わせある様子の意もあるが、「適宜」にはそのような意味はない。

「適切」は、その状況にふさわしいさまを意味する語である。名詞修飾する場合もっぱら適切な」が用いられ、「適切の」は用いにくい。

「適宜」は刻々と変化する状況に応じて物事を行うというニュアンスが強いが、「適当」「適切」にはそのような含みはない。また、「適当」「適切」にはいずれも、「適宜」にあるような、各自判断行動をとるさまの意もない。また、「適当」「適切」は副詞としては用いない

随時」は「いつでも」の意で、時々の状況に応じてという意味が「適宜」と共通する。「随時」(「随時に」の形にもなる)はもっぱら副詞として用い名詞形容動詞としては用いにくい。

随意」は「思うまま」の意で、各自判断によるという意味が「適宜」と共通する。「随意」は名詞あるいは形容動詞として用い副詞としては用いられない

なお、「適宜」と語形似ている適時」は、ある物事をするのにちょうどよい時の意である。

「適宜」の派生語

適宜であるかどうか度合いを「適宜さ」ということがある。

「適宜」の用例




執筆稲川智樹

てき‐ぎ【適宜】

読み方:てきぎ

[名・形動

状況によく合っていること。また、そのさま。適当。「—な(の)処理」「成績不振者に—個人指導をする」

便宜に従うこと。その時に応じて各自判断行動するさま。「—に席に着く」「見学後—解散とする」


「 適宜」の例文・使い方・用例・文例

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