遙かなる山の呼び声
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『遙かなる山の呼び声』(はるかなるやまのよびごえ)は、1980年3月15日に公開された日本映画。山田洋次監督によるいわゆる民子三部作(1970年の『家族』、1972年の『故郷』、本作)の第3作[2]。
注釈
- ^ 英語の原題は"The Call of the Faraway Hills"であり、この映画の英語名とは違っている。
- ^ 困っている農民を流れ者が救うという構造が同じである。
- ^ 男の子を持つ未亡人を風来坊が見守る構造は『無法松の一生』と同じである。無法松が男の子の運動会の徒競争に出場し、日頃鍛えた車夫の脚で大活躍するのだが、普段はおとなしいこの少年が熱狂して大声で応援する。 夫人は「この子が、あんな大きな声を出して夢中になったのを私は初めて見ました。この子は今日、生まれて初めてほんとうに血をわかせて興奮したんです。なにか、これから新しい性質が伸びてきやせんかと楽しみな気がします」と無法松に感謝する。高倉健が草競馬で優勝した後、倍賞千恵子が「この子が、あんなに大きな声を出したの、初めて見たわ」という。
- ^ この演出には同監督、キャストで製作された『幸福の黄色いハンカチ』を思わせる描写がある。ただし両作品に関連性は無く、一種のファンサービスである。
- ^ a b c 『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』とあわせて受賞。
- ^ 『動乱』とあわせて受賞。
出典
- ^ 「1980年邦画四社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報』1981年(昭和56年)2月下旬号、キネマ旬報社、1981年、118頁。
- ^ 『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p39
- ^ a b “山田洋次監督の『遙かなる山の呼び声』、主演・阿部寛&常盤貴子でドラマ化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年2月9日) 2018年2月9日閲覧。
- ^ 増當竜也 (2016年4月10日). “西部劇不朽の名作『シェーン』に隠された アメリカの光と影”. シネマズ by 松竹. 松竹. 2018年2月9日閲覧。
- ^ 山田洋次(インタビュアー:岡村洋一)「山田洋次監督との対話 映画『たそがれ清兵衛』によせて」『岡村洋一のシネマストリート』、かわさきFM、2002年11月11日 。2018年2月9日閲覧。
- ^ NHK 公式サイト
- ^ a b c d e f “山田洋次監督の「遙かなる山の呼び声」、主演・阿部寛&常盤貴子でドラマ化!”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2018年2月8日). 2018年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月18日閲覧。
- ^ a b “主演・阿部 寛 × 常盤貴子 山田洋次 監督の名作がドラマでよみがえる! スペシャルドラマ「遙かなる山の呼び声」”. NHK_PR. 日本放送協会 (2018年2月8日). 2018年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月18日閲覧。
- ^ "阿部寛&常盤貴子で山田洋次監督の名作リメイク NHK『遙かなる山の呼び声』続編を今秋放送". ORICON NEWS. oricon ME. 2022年4月28日. 2022年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e “阿部寛と常盤貴子出演ドラマ「続 遙かなる山の呼び声」、藤井隆・真飛聖ら新キャスト発表”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA (2022年6月17日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e f “山田洋次監督作『遙かなる山の呼び声』がドラマとして9月放送決定 主演は阿部寛×常盤貴子”. クランクイン!. ブロードメディア (2023年8月9日). 2023年8月9日閲覧。
- ^ “真飛聖:ドラマ版「遙かなる山の呼び声」続編で阿部寛の妹役 「完成したものを見るとあまりに可愛げなくて」”. MANTANWEB. MANTAN (2022年9月13日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e “土曜ドラマ「遙かなる山の呼び声」放送日時決定のお知らせ”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2023年8月9日). 2023年8月9日閲覧。
- 1 遙かなる山の呼び声とは
- 2 遙かなる山の呼び声の概要
- 3 スタッフ
- 4 関連項目
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