遊佐長教とは? わかりやすく解説

遊佐長教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 13:46 UTC 版)

遊佐 長教(ゆさ ながのり)は、戦国時代武将尾州畠山氏の家臣。河内国守護代


注釈

  1. ^ 順盛は永正8年(1511年)の船岡山合戦で討死したともされるが[9]、その時死亡した「遊佐河内入道印叟」(「不問物語」永正8年8月24日条)は畠山義英(総州家)方の守護代の遊佐就盛(印叟宗盛)である[10]。『臨済宗法語集』(内閣文庫所蔵)には、禅僧の梅屋宗香が天文12年6月18日に河内国の藤原長教が先考(父親)である「前河内太守仙叟覚公禅定公」の13回忌を行った際に詠んだ漢詩が収められている。遊佐氏が藤原氏を称し、順盛が河内守を称したことがあることから、これは遊佐長教が実施した父・順盛の13回忌法要を実施した時に詠まれたものと考えられ、逆算すると順盛は享禄4年(1531年)6月頃に亡くなったことになる。順盛の死が同年6月4日に発生した大物崩れと関連するのか、それとも全くの偶然の出来事かは不明であるが、彼の死が畿内情勢に少なからぬ影響を与えたと推測される[11]
  2. ^ 天文14年3月13日に畠山四郎が一字拝領と家督御礼を幕府に送っており(「天文十四年日記」(『ビブリア』76号、1981年))、この人物が当初の後継者ではないかと思われる。
  3. ^ が、前述の安見による萱振粛清の通りこれは破綻している。

出典

  1. ^ 天文日記、天文5年7月23日
  2. ^ a b 天文日記」天文13年8月25日条
  3. ^ a b 太田亮姓氏家系大辞典第三巻・ナ―ワ』姓氏家系大辞典刊行会、1936年、6411–6413頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1131019/1174 
  4. ^ a b 天野 2023, p. 364.
  5. ^ 今谷明「室町時代の河内守護」『守護領国支配機構の研究』法政大学出版局〈叢書・歴史学研究〉、1986年。 
  6. ^ 天野 2023, pp. 364–365.
  7. ^ 天野 2023, p. 365.
  8. ^ a b 天野 2023, pp. 366–367.
  9. ^ "遊佐順盛". デジタル版 日本人名大辞典+Plus. コトバンクより2023年3月2日閲覧
  10. ^ 馬部隆弘『戦国期細川権力の研究』吉川弘文館、2018年、348頁。ISBN 978-4-642-02950-6 初出:畠山家における奉書の展開と木沢家の出自」『大阪大谷大学歴史文化研究』第17号、2017年http://id.nii.ac.jp/1200/00000298/ 
  11. ^ 畑和良「河内守護代遊佐順盛の没年」『戦国史研究』第86号、2023年9月、P32-33.
  12. ^ 「兼右卿記」天文14年8月19日条
  13. ^ a b 木下昌規 著「戦国期足利将軍家の任官と天皇―足利義晴の譲位と右大将任官を中心に―」、木下昌規 編『足利義晴』戎光祥出版〈シリーズ・室町幕府の研究 第三巻〉、2017年。ISBN 978-4-86403-253-7 初出:『日本歴史』第793号、2014年。 
  14. ^ 『戦国遺文 三好氏編』参考18号、足利義晴御内書
  15. ^ 今谷 2007, p. 141.
  16. ^ 今谷 2007, pp. 141–142.
  17. ^ a b 今谷 2007, p. 164.
  18. ^ a b c d 天野 2014, p. 61.
  19. ^ 「興福寺大般若経奥書」天文20年5月11日条
  20. ^ 「興福寺大般若経奥書」天文22年2月15日条
  21. ^ a b 天野 2023, p. 367.
  22. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1983, pp. 970–971.
  23. ^ a b 弓倉 2006, p. 330.
  24. ^ 弓倉 2006, p. 333; 小谷 2015, 史料29.
  25. ^ 天野 2023, p. 373.
  26. ^ 弓倉 2006, p. 333.
  27. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1983, pp. 337–338.
  28. ^ 小谷 2003, p. 295; 小谷 2015, p. 321.
  29. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 29 奈良県』角川書店、1990年、662–663頁。ISBN 4-04-001290-9 
  30. ^ a b c 弓倉 2006, pp. 331–332.
  31. ^ 天野 2023, pp. 378–381.
  32. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1983, p. 278.
  33. ^ 弓倉 2006, pp. 329–330.


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