通過儀礼とは? わかりやすく解説

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つうか‐ぎれい〔ツウクワ‐〕【通過儀礼】

読み方:つうかぎれい

人が一生のうちに経験する誕生成年・結婚死亡など、年齢的に重要な節目にあたって行われる儀礼。→イニシエーション

比喩的に)その集団に入る者が、必ず経験しなくてはならない事柄。「新入生球拾いは、我が部の—だ」


つうかぎれい 【通過儀礼】

人が生まれてから死ぬまでに経過する誕生成人結婚死亡などに伴う儀礼習俗をいう。一括して冠婚葬祭」とも呼ぶ。こうした節目は、個人生活する社会内での身分変化新し役割獲得とを意味しており、それらの平安保障し新し身分への移行公示する意味を有する。通過儀礼は多く宗教行事を伴う。→ 加入儀礼

通過儀礼

作者筒井康隆

収載図書串刺し教授
出版社新潮社
刊行年月1988.12
シリーズ名新潮文庫


通過儀礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/18 01:34 UTC 版)

通過儀礼(つうかぎれい、rite of passage)とは、人間出生してから成人し、結婚などを経てに至るまでの成長過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼イニシエーションの訳語としてあてられることが多い。


  1. ^ a b 本間道子『集団行動の心理学:ダイナミックな社会関係のなかで』 サイエンス社 <セレクション社会心理学> 2011年、ISBN 978-4-7819-1287-5 pp.22-25.
  2. ^ Aronson, E., & Mills, J. (1959) The effect of severity of initiation on liking for a group. Journal of Abnormal and Social Psychology, 59, 177-181.
  3. ^ 西村まさゆき『ふしぎな県境 歩ける、またげる、愉しめる』中公新書 2018年 ISBN 978-4-12-102487-9 p.76.
  4. ^ 田村譲 '日本の徴兵制' 松山大学法学部ウェブ(インターネットアーカイブ
  5. ^ 'NHKアーカイブス あの人に会いたい No.146 山田風太郎' 日本放送協会, 2007年8月5日
  6. ^ 大久保孝治 '社会学研究9「社会構造とライフコース」講義記録(9)' 早稲田大学文学学術院ウェブ
  7. ^ 副田義也 '戦後日本における社会保障制度の研究 厚生省史の研究' 筑波大学社会科学系, 1993年
  8. ^ 中野育男 '労働安全衛生と福祉国家' 大原社会問題研究所雑誌 481号, 法政大学大原社会問題研究所, 1998年12月


「通過儀礼」の続きの解説一覧

通過儀礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 06:17 UTC 版)

ふんどし」の記事における「通過儀礼」の解説

日本一部地方では、通過儀礼として、一定年齢達すると、成人迎えた証として初めて褌を締める「褌祝と言われる私的祭事がある。褌は陰部を覆うことから性的機能持ったものの象徴として扱われ歌舞伎演技の中で、着物の裾をはしょり見得を切る場面などは、陰部臀部見せて褌を締めていることを表すことで、自分成人した者であるとの証を象徴したのである。昔から、褌は成人下着として位置付けられており、一定年齢満たない幼児子供下着として褌を使用することはなかった。幼児子供金太郎のような腹掛け一般的だった。但し、福岡県では厄除け7歳男児は「へこかき」、女児は「ゆもじかき」(湯文字)、と言う成人仕様下着初め身につける地区がある。時代洋装化向かったことで、子供パッチ猿股)を使用するようになったが、第二次世界大戦前までは、成人してからは褌に代えるのが一般的だった近代入り明治政府徴兵令制定し国民皆兵義務付けられ徴兵検査を受けることが成人男子の証として社会的に認知されようになった。この徴兵検査の際に白い越中褌着用指導されることで、擬似的な「褌祝」に相当するようになった軍隊入隊すると、白い越中褌支給され使用強制したことで、当時日本人成人男子は通過儀礼として誰もが「褌」を締めなければならない環境下に置かれた。

※この「通過儀礼」の解説は、「ふんどし」の解説の一部です。
「通過儀礼」を含む「ふんどし」の記事については、「ふんどし」の概要を参照ください。


通過儀礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/07 01:30 UTC 版)

儀礼」の記事における「通過儀礼」の解説

詳細については通過儀礼を参照。 通過儀礼は個人ステータス移行させる儀礼イベントである。ここで言うステータスには「誕生」「思春期」「結婚」「死」などがある。また、フォーマルな人生段階に結びつけられていない集団(たとえば友愛結社など)へのイニシエーションもこれに含まれる。アーノルド・ヴァン・ジェネップによれば、通過儀礼には「分離」「移行」「統合」という三つ段階がある。第一段階においてはイニシエーションを受ける者はその古いアイデンティティから物理的象徴的なしかたで隔離される。「移行」の段階においては、彼らは「どっちつかず」の状態に置かれるヴィクター・ターナーによればこの段階は「境界性」(リミナリティ)によって特徴づけられるという。これはすなわち曖昧方向性失った状況であり、ここにおいてイニシエーションを受ける者は古いアイデンティティをすでに失っているが、新しアイデンティティをまだ取得していない。ターナーによれば、「境界性、もしくは上にある人々性質は、必然的に曖昧である。」こうした境界性、もしくは「反構造」(下記参照)の段階においてはイニシエーションを受ける人々役割曖昧さ起因したコミュニタスの感覚、すなわち彼らの間の感情的な共同体的絆が発生するこの段階の特徴儀礼的試練もしくは儀礼的訓練である。最後の「統合」の段階では、イニシエーションを受ける者に対して象徴的なしかたで新しアイデンティティ与えられ共同体迎え入れられる

※この「通過儀礼」の解説は、「儀礼」の解説の一部です。
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