近藤栄治とは? わかりやすく解説

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近藤栄治

近藤栄治の俳句

かつぶしの削り香のこる良夜かな
かまくらや祈りの色の灯をともす
こざつぱり上りてゐたる十三夜
ご近所の水漏れている春の昼
さきがけて辛夷は空へ龍太の忌
しぐれ来て龍馬斬られし日なりけり
しやつくりのやうな鶏鳴日脚伸ぶ
たつぷりと青空のこし宵戎
なにもかも映すさみしさ冬の水
やはらかき雨の石舐めかたつむり
ザリガニにほどよき春の濁りかな
ジョバンニのその後は知らず天の川
一頭の牛の日誌や夏終る
丸薬に草の匂へり雪もよひ
先生と跳び箱運ぶ帰燕かな
冬晴やちちんぷいぷい虫封じ
初春やロールケーキの太き渦
受胎告知いま囀りの空しづか
吉日も春水掬ふほどのこと
吹かれゐる気分蓑虫しか知らず
噴煙の山ごつごつと粧へり
堂々とさびしき狐大花野
天気図の端にバイカル小鳥来る
寝返りをうつて眠らぬ金魚かな
小さき手のランプとなりぬ蛍狩
折鶴の傾ぎてねむる春の雪
散らかして雛出す綿と吉野紙
新酒酌む泉下のひとと語るべく
春耕の力加減を土に聞く
木と紐で火種をつくるみどりの日
梟の泪目この世見すぎたる
極楽は地獄のとなり豆を撒く
死はいのち見失ふこと昼寝覚
水笛のやうに鳴く鳥夏来る
沢蟹のひたひたと森濡らし行く
流星を仰ぐけものの眼して
湯ざめして空に置いてきぼりの星
珈琲豆挽く手ごたへや冬近し
素うどんにかつぶし踊る春の雪
綿虫に耳の乾きを覚えけり
草の水舐めて蜻蛉しなやかに
貧相な詩嚢ひろげてパセリ食ぶ
透けてきて心ゆたかや大根煮る
郭公や祈るしぐさで積むケルン
長崎の忌なり聖書の紙うすし
風花や兜太に似たる秩父の子
鬼灯をのこして還る父と兄
鳥に空大きくあけし刈田かな
鳥の巣や酸味ほど良きヨーグルト
鳥渡るドックの中の人小さし
 



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