あかめしじゅうやたきしんじゅうみすい〔あかめシジフやたきシンヂユウミスイ〕【赤目四十八滝心中未遂】
赤目四十八瀧心中未遂
原題: | |
製作国: | 日本 |
製作年: | 2003 |
配給: | 赤目製作所 |
スタッフ | |
監督: | 荒戸源次郎 アラトゲンジロウ |
製作: | 河津秋敏 カワヅアキトシ |
石川富康 イシカワトミヤス | |
村山治 | |
橘秀仁 タチバナヒデヒト | |
プロデューサー: | 村岡伸一郎 ムラオカシンイチロウ |
原作: | 車谷長吉 クルマタニチョウキツ |
脚本: | 鈴木棟也 |
撮影: | 笠松則通 カサマツノリミチ |
音楽: | 千野秀一 |
その他: | 林海象 ハヤシカイゾウ |
福原稔浩 | |
岡本正大 | |
照明: | 石田健司 |
解説 |
直木賞を受賞した車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』(文藝春秋社)が、荒戸源次郎によって映画化。寺島しのぶが映画初主演を果たし、ヒロインを演じる。主人公の男に扮するのは、新人・大西滝次郎。ほか大楠道代、内田裕也らが共演。 |
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
すべてを捨てたのか、それとも、すべてに捨てられたのか。判然としないが、ただひとつ確かなことは、この世に自分の居場所がない、ということだった。そう思い定めて、男(大西滝次郎)は尼崎にたどり着いた。男の名は、生島与一。焼鳥屋「伊賀屋」の女主人・勢子ねえさん(大楠道代)は、生島が薄暗い店先に立ったとき、身を捨てようとしながらも捨てきれないでいる生島の性根を、一瞥で見抜く。生島は、勢子にあてがわれた古いアパートの一室で、来る日も来る日も、焼き鳥屋で使うモツ肉や鳥肉の串刺しをして、口を糊するようになる。串1本に対して3円。1日に1000本は刺してゆく。周囲の誰もが、勢子すらがそんな生活をしていて、よく平気でいられるもんだな、と生島に言う。しかし、男はただひたすらに串を刺してゆく。生島の前に現れたのが、若く美しい女・綾(寺島しのぶ)だった。猛禽のような凄い目の光を放つ女。その目に魅入られたら、もはや逃れる術はない。自らは「ドブ川の泥の粥すすって育った女やのに」と言うが、菩薩のような微笑をたたえた女でもある。親子ほどの年のはなれた刺青師・彫眉(内田裕也)と暮らし、女の背中には一面に迦陵頻伽の刺青が翼を広げていた。臓物の臭いのこもる生島の部屋で、彼女が白いワンピースを脱ぐと、背中の迦陵頻伽がほの暗い光の中に揺れる。二人はやがて関係をもち、綾は生島に自分を連れて逃げるよう懇願する。綾を連れ、生島は尼ヶ崎、大阪天王寺、赤目四十八瀧をさ迷う。死に場所を求める彼らの道行きの果てには何が待ち受けるのか |
赤目四十八瀧心中未遂
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