【赤外線誘導】(せきがいせんゆうどう)
Infrared(Image)-guided.
ミサイルの誘導方式の一つで、熱せられた物体が発する赤外線を探知することにより誘導を行う方式。
エンジンや太陽光線によって熱せられた機体などが発する、明らかに常温域を超えた赤外線を感知し、それに向かうように舵を切る。
初期のものは目標を識別することができなかったため、太陽に向かっていったり、エンジンが見える後方からしか発射できないなど、制約がきわめて大きかった。
その為、フレアなどの欺瞞策で容易に回避できたが、最近では赤外線の大きさ・強さだけでなく形を認識して赤外線映像として捉えることにより、形状を模擬できないフレア欺瞞に対して強くなった。
赤外線を見るためのシーカーは熱に対してデリケートなため、液体窒素などで冷やして使用することがある。また、長時間水につけるなどしてはならない。
夜間でも使うことが出来るが、赤外線は水分に吸収されるため雲や悪天候には弱く、レーダーほどの遠距離探知は出来ない。
レーダー誘導に比べて、構造が単純でコストが安いため、主に短射程の地対空ミサイル・空対空ミサイルにおける終末誘導などで広く用いられる。
関連:赤外線捜索追尾装置 AIM-9 AA-8 AA-11
赤外線誘導
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 05:21 UTC 版)
詳細は「赤外線誘導」を参照 第二次世界大戦中にケ号爆弾として開発がすすめられたものの、赤外線探知装置の性能が不十分で浜名湖で試験が実施されたものの、実用化には至らなかった。その後、各国で開発がすすめられた。撃ち放しが可能で投射後、反転離脱が可能な反面、標的から放射される赤外線を探知するため、灼熱の砂漠地帯や火山地帯等では探知が困難で初期の赤外線誘導弾は晴れた夜間のみ有効だった。
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赤外線誘導 (レティクル追尾方式)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 04:36 UTC 版)
「光波ホーミング誘導」の記事における「赤外線誘導 (レティクル追尾方式)」の解説
赤外線誘導(英語: Infrared homing guidance, IRH誘導)は、目標が発する赤外線(InfraRed, IR)を赤外線センサによって捉え、目標を追尾して命中させる誘導方式。目標を点状の赤外線源として処理する場合において、レティクル追尾は、古くから赤外線誘導装置において用いられてきた方式である。この方式では、目標が発した赤外線は光学系を通じてまずレティクルに入射したのち、検知器において信号を発生する。
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「赤外線誘導」の例文・使い方・用例・文例
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