象牙の塔
別表記:tour d'ivoire
英語:ivory tower
象牙の塔(ぞうげのとう)とは、学問の世界に閉じこもる学者の研究姿勢・学究的態度が、閉鎖的かつ理想主義的であり、世俗とは無縁の・世俗の実情からかけ離れたような・現実逃避にも見えるような様子である、と批判する意味で用いられる表現。
そもそも「象牙の塔」はフランス語の「(la) tour d'ivoire」の訳語であり、19世紀フランスの文芸評論家ブーヴ(Sainte-Beuve)が、厭世的で孤高・高慢な作風で知られる作家ヴィニー(Alfred de Vigny)を皮肉る表現として用いたのが初出とされている。
日本では戦前に人気を博していた文芸評論家・厨川白村(くりやがわ-はくそん)がエッセイ集「象牙の塔を出て」などで言及し、広く知られるようになったとされる。
ぞうげ‐の‐とう〔ザウゲ‐タフ〕【象牙の塔】
象牙の塔
収載図書ヘンリー・ジェイムズ作品集 6 象牙の塔・過去の感覚
出版社国書刊行会
刊行年月1985.11
象牙の塔
象牙の塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/16 23:20 UTC 版)
象牙の塔(ぞうげのとう、英: ivory tower)とは、自ら望んで俗世間から離れ、主に精神的で難解な探求を行う場所の隠喩、または、その雰囲気を指す言葉である。19世紀以降、日常生活における問題への懸念から切り離された、知的探求の環境を意味するものとして使われる[1]。近年では、多くの国においてアカデミーや大学のシステムを指して使われている[2][3]。
- ^ Shapin, Steven (2012). “The Ivory Tower: the history of a figure of speech and its cultural uses” (英語). The British Journal for the History of Science 45 (1): 1–27. doi:10.1017/S0007087412000118. ISSN 1474-001X .
- ^ Professor X, . (2011) (英語). In the Basement of the Ivory Tower: The Truth About College. Penguin. ISBN 978-1-101-47620-8
- ^ Skowronek, Russell; Lewis, Kenneth (2010) (英語). Beneath the Ivory Tower: The Archaeology of Academia. University Press of Florida. ISBN 9780813034225
- ^ “Mary, the Ivory Tower ~ Cardinal Newman - Blessed Cardinal John Henry Newman” (英語). Blessed Cardinal John Henry Newman. (2014年5月23日) 2021年8月18日閲覧。
- ^ Bull, Marcus Graham (1999) (英語). The Miracles of Our Lady of Rocamadour: Analysis and Translation. Woodbridge: Boydell & Brewer. p. 29. ISBN 978-0-85115-765-8
- ^ a b Quinion, Michael (2001年1月13日). “On "Ivory Tower"” (英語). WorldWideWords.org. 2021年8月18日閲覧。 “The origin is the Bible, specifically Chapter 7, Verse 4 of the Song of Solomon, in which Solomon is extolling the beauty of his beloved... Not quite the thing today [...] but it struck a chord with Charles-Augustin Saint-Beuve.”
- ^ “THE IVORY TOWER by Henry James, introduction by Alan Hollinghurst” (英語). New York Review Books. 2021年8月20日閲覧。
- ^ Hodges, Andrew (1983) (英語). Alan Turing: The Enigma. New York City: Simon & Schuster. ISBN 978-0-671-49207-6. OCLC 10020685
- ^ Jarrell, Randall (2008) (英語). 'The End of the Line' In Cook, J. 'Poetry in Theory: An Anthology 1900-2000'. Oxford: Blackwell. ISBN 978-0-631-22554-6
- ^ “Philadelphia City Paper” (英語). オリジナルの2014年9月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ “Philadelphia Living” (英語). 2017年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月3日閲覧。
- ^ “Philadelphia Weekly” (英語). オリジナルの2014年9月20日時点におけるアーカイブ。
- 1 象牙の塔とは
- 2 象牙の塔の概要
象牙の塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 16:50 UTC 版)
イングリッド・ソルヴェイク・ソルグリムス (Ingrid Sorveig Sorgríms) 声 - 斎藤千和 99センチメートル/15キログラム・B52/W50/H54・7歳・兎魔族・通称:イニ (Ini) 「大賢者ソルヴェイク」と呼ばれた父の知識を、生体魔術による移植ですべて受け継いだ、2代目の大賢者。愛称の「イニ」は明日葉が名付けた。 種族の特徴である、大きな兎耳がある。髪は紫がかった銀髪のツインテールで、瞳の色は赤。また、バニースーツの上に、サイズの大きいローブを羽織っている。 空間圧縮して持ち運びできる「象牙の塔」と呼ばれる高い塔に住んでいる。生まれて以来、ずっと山奥の僻地に住み、塔から出たことすらなかったが、直哉に「塔から出て、いろんな体験をするのは百億の知識より価値あることで、まずはロッテ邸を訪れてほしい」と提案され、その翌朝にはさっそく象牙の塔ともどもロッテ邸の庭に出現し、以後はそこで暮らしている。 優しく、また興味深い提案をした直哉に強い好意を抱き、会ったその日に唇にキスをした。また、その後すぐに直哉の愛人を自称し(ロッテを「恋人」と思っていたので「愛人」で止めたらしい)、ロッテ邸に来たのも、直哉とすぐに会える距離にいるため、と明言している。 運動は苦手で、泳いだこともない。 知識だけではなく、実体験を通して心が豊かになることを日々楽しんでいて、そのきっかけを与えてくれた直哉と明日葉には、深く感謝している。さらに経験を深めるべく、直哉とともに週2回の通学を始めた。 特殊なスーツを着用しているので、パンツははいていない。 アニメ版最終回では世界樹の魔力を研究して人間界と妖魔界へ繋がる扉を常に開けるようにした。 人気投票では22票で5位に入った。 タツオ ゴーレム。イニの身辺の世話(掃除、洗濯、簡単な炊事など)をしている。 普通のゴーレムなので、あまり高度な作業はできない。 ソルヴェイク・オットー・ソルグリムス 先代「大賢者ソルヴェイク」にして、イニの父親。故人。亡くなる間際に生体魔術の粋を集めた施術をイニに施し、300年生きた自らの知識の全てを移植した。夜伽などの本の蒐集家でもあった。
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象牙の塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:11 UTC 版)
現実からかけ離れた夢想の世界。学者が閉じこもる研究室の比喩。ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』にも登場する。
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